持たざる万能魔導陣師
水戸 松平
プロローグ《人里の歴史》
1999年 地球に、淡く光る隕石群が飛来した。
多くの人々が、灼熱を纏った衝撃波や地震、津波によって命を奪われた。
その隕石群から、謎の放射物質が発散され、地球の大部分が人類の立ち入る事の出来ない領域へと変貌していった。
2012年 立入禁止の領域から、銀髪で耳が長く尖った、中性的な顔立ちをしている人間に似た生物が発見された。
彼らは、
リーフが古代語を発するたびに、それに呼応して自然が変容していった。
それを皮切りに、多くの新たな生物が誕生した。
亜人・ドワーフ・小人・ウィッチ・妖精。
彼らは様々な容姿・形態を持ち、人間に等しい、またはそれ以上の知能や力を持っていた。
そして彼らは、今まで地球にはなかったもの、魔法を扱った。
2018年 リーフが扱う古代語によって、生き残った人間がその数を減らした。
古代語をめぐり、リーフと人間による戦争が始まった。
結果は人間の大敗で終る。
人間は、人口を更に減らす事となった。
2019年 地球は、人間がその勢力を弱めた為、突如現れた多種族による支配に取って変わった。
◯
時は「大魔法技術」時代、すべてのテクノロジーが徐々に魔法とリンクしていく。
魔力を持たない人間は、世の中の動きに取り残され不満を募らせていく。
4638年 「大魔法技術革新」
魔力を持つ種族が次々と「全魔法動力化」を宣言。
4639年 「魔人内戦」
魔力を持つ種族と、持たざる人間との間に争いが生じる
が、実際は冷戦状態であった。
理由は、一人単位における戦闘力の違いもそうだが
特に、人間の人口の異常な少なさが大きな理由だった。
人間は、魔族に対して「恐怖感」を抱き
魔族は、人間に対して「保護欲」を抱く。
この均衡が多くの時間の経過を促し
その結果、人間は魔族によって小さな列島に創られた町を提供される形となった。
魔族は、この島を[ザヴァノールゥ]と名付けた。
人間は、この町を[ヤマト]と名付けた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます