第三百八十三話 『焼き鳥』

「さて、そろそろ鶏肉が欲しいですよね!」

サラがまた謎の敬語で新たな標的を決めたようだった。


===

「いいですね!サラちゃん頑張って!」

奈緒子がサラを応援する。

サラが鶏肉をゲットしたら、美味しい焼き鳥になるという気がするのでぜひともゲットしていただきたい。


「奈緒子ちゃんがやってたみたいに止まってるところを狙おう!」

サラはそう言って対象物を探す。

狩れる動物が光っているので探すこと自体は容易い。

奈緒子の行動から学んで、次のステップに進んでいるようだ。


「さらに的は小さくなるけどね」

僕は言う。

兎は豚よりも的が小さく、鳥は兎よりも的が小さい。

難易度はさらに高くなるといえるだろう。


「おっけぇ。ここからなら当たるはず」

サラはそう言いながらポジションを探す。

そう、狩りにおいてはポジション取りがかなり大事といえる。距離の利を活かして一方的に狙える場所を取るのが大事だ。


びゅん


サラが放った矢は、鳥に・・・


「当たらない!惜しい!」

僕は言う。

そう、サラが狙っていた鳥は、矢が飛んてきた瞬間バッと飛んで逃げてしまった!

今の弓矢だと大した速度がでないというのもあって、当たる前に察知され避けられてしまった。


「うっそぉ!すごいな鳥ちゃん。私の焼き鳥がぁ・・・!」

サラは言う。

そう焼き鳥になる予定だった鳥は、逃げてしまった。

残念今日の焼き鳥はお預けか・・・


「わかりました!」

奈緒子が攻略法を見つけたみたいだった。

彼女は獲物となる鳥を探している。

彼女の矢は僕とサラとは違い安定している。


「空中にいる鳥を撃つのも難しいし、止まっている鳥を撃つのも難しい・・・どうするのかな」

僕はつぶやく。この2つとは違う状況を奈緒子は作り出そうとしているのではないかと思った。


「それ以外の状況ある?」

サラは僕に聞く。

止まっている。

動いている。

それ以外の状況はあるのだろうか。奈緒子はそれをみつけたのだろう。


「行きます!」

奈緒子は矢を構えた。


「え、そこなにもないよ?」

サラが言う。

そう、そこには何もなかった。


今は。


「あ、きた!」

僕が言う。

そう、彼女は今はなにもいない木の上に照準をあわせてる。


ばさばさと鳥が飛んできている。

そしていま、木につかまろうしているところで・・・


「行きます!」

奈緒子はビュンと矢を放った。


「ビャー!」

鳥の鳴き声がした。

そして、バタッと倒れ地上に落ちるときに、鶏肉にボンっと変化した。


「すっごーい!」

サラはその様子を見て興奮している。

かなり高度な狩りをやっているところを見たといえる。

奈緒子のスゴ技だった。


「鶏肉ゲットしました!」

奈緒子は笑顔でサラと僕に見せた。


===

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