第三百四十二話『小さい』

「いや、こういう場合は多分そうじゃない」

僕が言う。


「巨大化がつづいたあとは、スラッとしてて強い人がでてくるんですね!」

奈緒子が強くなっていく敵あるあるを答えた。


「え?そうなの?」

そういって、サラは登場してくる敵をみた。


「あ、ほんとだ!」

サラは登場した新しい敵を見てそういった。

===


「ツルツルの・・・ひと・・・?」

サラが登場した敵にたいしてそういった。

今まで続いたゴーレムとは違い、一回りも二回りも小さい。


キイイィィィィィィン


その敵から微かに音が聞こえる。


「あ、わかった!!ロボだ!」

サラがそのツルツルの人型のモンスターを見て言った。


「こんなちっさい敵で私達に勝てるの??『キングウォーゴーレム』をあんなに倒したんだよ!?」

サラが僕の方を見ながら言う。


そう、いままでは、一回りも二回りも大きく攻撃力の高い『キングウォーゴーレム』と戦い勝てるようになっていた。


「サラ、よそ見すると危険だ!」

僕はサラに言うと、その瞬間。


その敵が走り出した。


「コォォォォォ」

そう言いながら、その敵は高速でサラのもとに走り出した!


そして、そのスピードはかなり速い。


「え??」

サラはそう言う。

その瞬間、その敵は至近距離に詰めていた。

そして攻撃モーションに移る。


「まずい!」

僕は言う。


「コオオオオオ」

そう言いながら、その敵は片腕を高く上げ、サラのもとに叩き落とす。


これはピンチだ。奇襲攻撃だ。これを受けるとまずい!


その瞬間


『ショートワープ』


魔法が後ろから聞こえてきた。


「奈緒子!」

僕は叫ぶ。

そう、味方の美少女魔法使い奈緒子が魔法を唱えていた。


ランダムな位置にワープできる呪文。ショートワープを!


「コォォォォォ」

その瞬間、ツルツルの敵が放った、パンチは目的を失って

その腕は地面に突き刺さった。


そして、地面が破壊される。その破片がパチパチと僕のところに少し届く。

確かな破壊力を持っていることがわかる。


「すごい破壊力だ!あれは受けたくない・・・」

僕が言う。


「お返しだ!!」

サラが突然、その敵の上空に現れた。


ショートワープはどこに出るかはわからない。ランダムに飛ばされる。サラはその瞬間自分の位置を認識した。


「とおりゃあ!」

空中から、突然踵落としの態勢を作り、そのまま攻撃した。


ズガァァァァァン


「コオォォォォ」

ダメージを受けたその敵はそうつぶやいたように聞こえた。


「よし!」

サラはそう言いながらスチャッと着地した。


「サンキュー奈緒子ちゃん!」

サラは奈緒子の方を見てそういった。

今回は奈緒子の機転がなかったら、なかなか危なかった。


「なかなか手ごわい敵が登場したみたいだね、ジュン!」

サラが僕に言う。


「だから言ったのに・・・」

僕が言う。


「この敵は何??」

サラが僕に聞く。


「ウォーマシーンだ!」

僕は答えた。

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