第三百三十二話『与えられた武器』

「うんうん、わかってくれればいいよ!ジュンの凄さが!」

サラがニッコリ笑顔で答えた。


「そうだね、楽しくなってきたよ!全力で倒すよ!」

SSクラスの武器グングニルを持つタカヒロさんはふふっと楽しそうに笑って言った。


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「やっぱり、本番で難しいことはやっちゃだめだね!」

と、今回の僕達の作戦を提案した、サラが言った。


今回の作戦とは、いま対峙しているグングニルを持つタカヒロさんチームの攻撃を真似たものだった。


スローダウン、モンスターに乗っかって攻撃、SSクラスの槍で突き、を当てて一瞬で倒すというものだった。


「奈緒子のスローダウンと、サラのモンスターに乗っかって攻撃・・・まではうまく言ったんだけどね。僕の身体能力が、タカヒロさんに追いついてなかったね・・・」

僕がつぶやく。


「ジュンくん!タカヒロでいいよ!」

と、話を聞いていたタカヒロさんが、呼び名の訂正をした。


「ありがとうございます!じゃぁ、タカヒロで!僕もジュンでいいです!」

そう、タカヒロに僕も言った。ネットゲームのノリでは年齢は関係なく、さんをつけないのが主流だった。このゲームはVRMMOでリアルなのかネットゲームなのか判別が付かないときがあるから、どちらにすればいいのかわからないときがある。


「仲良くなれたね!良かったね!」

サラがにっこり笑う。


「うん、でも勝負では負けないよ!」

タカヒロがサラに対してそう言う。


「ふっふーん!それはこっちのセリフなんだからね!」

サラは負けず嫌いを発揮してそう言った。


「そうそう、さっきの話に戻すけど、タカヒロ、私もタカヒロって呼ぶね!に運動神経で勝てないのはしょうがないんだよ!それを計算に入れないで、作戦をたてた私がよくない!監督失格であります!」

サラがビシッと敬礼しながらそう言う。そして、タカヒロはそれに対して、呼び捨てでいいよ、と笑う。


「監督だったのか!」

僕はサラの監督発言に笑う。


「そう、やっぱり自分たちの得意な事を組み合わせないとね!この三人には勝てない!いつものように戦おう!」

サラが僕達二人に言う。


「うん、いつものあたら得られた武器で戦う!だね!」

僕がそう答える。サラがよく言う、与えられた武器で最大限の効果を発揮させる、というやつだ。彼女は今までそうやって、陸上とかでも高い成果を出して来たのだろう。


「そそ、それが一番!そして楽しもう!」

サラはにっこり笑顔でそう言った。


「そうですね!」

奈緒子も微笑む。


「ふふ、いいね、君たちの強さも見せてもらったし、僕達も進もう!残り2体をサクッと倒してしまおう!」

タカヒロはそう言った。


「もちろんだわ!」

双子の美少女の姉ララはそう言った!


「はい!」

双子の美少女の妹ルルもそう言った!


「よし!戦闘再開だ!!」

グングニルを持つ槍使いのタカヒロがそう言った。

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