第三百三十三話『逆の作戦』

「ふふ、いいね、君たちの強さも見せてもらったし、僕達も進もう!残り2体をサクッと倒してしまおう!」

タカヒロはそう言った。


「もちろんだわ!」

双子の美少女の姉ララはそう言った!


「はい!」

双子の美少女の妹ルルもそう言った!


「よし!戦闘再開だ!!」

グングニルを持つ槍使いのタカヒロがそう言った。


--

「ジュンたちに良い物を見せてもらったし、僕らもいいところを見せよう」

タカヒロが仲間にそう言う。


「そうね、2体一気にやっつけちゃうとか?」

双子の美少女の姉、格闘家のララが言う。


「なるほど、さっきとは逆の作戦ですね!」

双子の美少女の妹、魔法使いのルルが言う。


「よし、そうだね。それがジュンには出来ない戦い方になるだろうね」

SSクラスの槍、グングニルを持つタカヒロが言う。


「さっきと逆?」

美少女格闘家のサラが僕に聞く。


「さっきは、スローダウンを使って、相手の動きを遅くして、モンスターに登って攻撃して、そこにとどめだったね」

僕がさっきの事を思い出してサラに説明する。


「その・・・逆ということは・・・?」

サラがその話を聞いて考え出す。


「スピードアップさせるんですね!」

奈緒子がそう言う。


「「それだ!」」

僕とサラが奈緒子の答えに納得した。


「行きます!」

ルルがそう言いながら移動している。


「そういえば、ルルちゃんも足速いね!」

サラが魔法使いの少女ルルの動きを見ながらそう言った。


「ほんとだ、そしてあの位置は・・・」

僕はそこから起きる事を想像した。


「すごいですね!」

奈緒子もその話を聞いてピンと来たらしい。


『スピードエリア』

美少女魔法使いのルルはその領域に入ると仲間のスピードが二倍になる『エリア魔法』を唱えた。


「ああ、やっぱり・・・すごい・・・」

僕もその結果を見て予測が当たったことを確信した。


「「モンスター2体に攻撃できる場所だ!(ですね!)」」

僕と奈緒子が同時に言う。


「そう、その通りよ!」

「そう、その通り!」

と、ララとタカヒロが言った。


「グオオォォ」

その様子を見ていた『キングウォーゴーレム』が唸る。

そして、近づいてくるララにターゲットを決め、攻撃モーションを始める。


「よっ!」

そう言いながら、さっきと同じように、『キングウォーゴーレム』の攻撃を避ける。

そして、『キングウォーゴーレム』の上に登り始める。


「すごい!」

僕はその様子を見て言う。

そう、これはさっきと同じではない。

さっきの敵が遅くなったのと違い、自分が早くなる場合は、それ相応の反射神経も必要になる。


「僕にはできない・・・」

僕は言う。

相手を遅くした場合はギリギリ僕でもできるかもしれないが、自分を早くする場合は僕の運動能力では反射神経が追いつかない。


「とりゃ!」

そう言って、美少女格闘家のララは『キングウォーゴーレム』に蹴りを放った!

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