第二百八十五話『戦闘不能』

「ごめん・・・」

と言いながらアキラは戦闘不能になった。


そう、格闘家のアキラは倒されてしまった。


「こっのぉ!!」

と剣士のサクラは叫びながらが走りだした。


---

「まずいね・・・」

と僕がその状況を見てつぶやく。

彼女たち速攻チームの戦い方は、モンスター一体に対して、三人で攻撃する、集中タイプ。


一人失うと、一気にバランスが崩れる。


「このぉぉぉぉぉぉぉぉ」

と言いながら美少女剣士のサクラは、美少女格闘家アキラを倒した、『パワーリザードマン』に攻撃を与える。


「サクラ!」

と美少女弓矢使いレイラが叫ぶ。

いつもなら、連携攻撃でモンスターにダメージを与えているところだが、その準備は出来ていない。


「まずい、反撃がある!!」

と僕がその様子を見て言う。


いつも彼女たちは、モンスターの硬直の溶けた瞬間に順番に攻撃を与えているが今回はない!

すると、当然『ハイパワーリザードマン』を倒しきれない。


「グオォォォォォ」

そう、ダメージをうけて怒った『ハイパワーリザードマン』が反撃した。

ブオォォォォォンと剣が空を切る大きな音がした。


「サクラちゃん!!」

とサラが叫ぶ。


「うああぁぁぁぁぁ」

とサクラが叫ぶ。

事前の『ハイエリートウィザード』が放ったフレイムラインのダメージも蓄積していたサクラのHPバーが空になってしまう。


「レイラごめん・・・」

と言いながら、サクラは戦闘不能になってしまう。


「よくも二人を!!」

とレイラは言いながら、弓を構える。

少し距離のある、『ハイパワーリザードマン』に向かって射つつもりだ。


「それじゃいけない!!」

と、その様子を見ていたサラが叫ぶ。


そう、その様子を見ていた『ハイスピードリザードマン』が、横から、レイラの元に向かって行き攻撃を放つ!


「うああぁぁぁぁぁ」

レイラが叫ぶ。

『ハイスピードリザードマン』のダメージを受け、レイラのHPもゼロになってしまう!


「くやしい・・・」

とレイラが言い、戦闘不能になってしまう。


「つ、つよい!!」

と、美少女格闘家のサラがその三体のモンスターに向かって言う。


「くやしい!くやしいけどジュンたちなら勝てるはずなんだからね!ちゃんとかたきをうってよね!!」

とサクラが、スタート地点に戻される前に呟いた。


「もちろん!すごくいい戦いを見せてもらったから、しっかり勝つよ!」

と僕はサクラに向かって言う。


ほんとに良い戦いだった。

僕達も速攻という作戦が身についた。


「そうだよ!サクラちゃん!超速攻すごかったよ!!また遊ぼうね!」

とサラが言う。


「うん!」

とサクラはにっこり笑って言うとスタート地点に飛ばされた。

同時にアキラとレイラもスタート地点に飛ばされたのだった。


「よくもサクラちゃんたちを!許さないんだからね!!」

とサラがモンスターに対して言った。

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