第二百六十九話『動かない的』
「了解!」
と僕が言う。
作戦は簡単だった。
残り2体のうち一体はサラと奈緒子、もう一体は僕というものだった。
「いくぞ!」
と僕はSSSランクの武器『神の剣 - デュランダル』を構えた。
『疾風』
と僕が言う。
SSSランクの武器『神の剣 - デュランダル』につく光の斬撃が飛んで行くSスキル『疾風』を発動した。
キイィィィィィンと、デュランダルに光が集まる。
僕が狙っている『アーマードリザードマン』はこちらに注目していない。
そう、つまり動いていない的だった。
「それなら、当てられる」
と大きく、デュランダルを振る。
ギィィィィィンと、光の斬撃が『アーマードリザードマン』に向かって飛んでいった。
そして、しっかりと当たった!!
「グエェェェェ!」
と『アーマードリザードマン』が呻き声を上げて消滅した。
「よし!」
と僕が言う。
「ナイス!ジュン!」
とサラが言う。
「え?なにあの武器??一発で『アーマードリザードマン』を倒したんだけど!」
と、剣士のサクラが驚く。
「すごい」
と格闘家のアキラが言う。
「すごいわね!」
と弓矢使いのレイラも言う。
「宝箱で当てたすごい武器なのかしら?」
とサクラが言う。
知らないのも無理は無いSSSランクの武器『神の剣 - デュランダル』はSSSランクだけあって、存在すら曖昧な最強の武器だ。
そう、それこそまさに伝説と言える。
「動かない敵ならしっかりあてられるようになってきたなぁ、なんだかんだで、うまくなってきたということだなぁ、ただ、この二人の上達が早過ぎるからあれだけど・・・」
と僕が言いながら、その二人を見る。サラと奈緒子だ。
「いくよ!奈緒子ちゃん!」
と、言いながらすでに走っているサラ。
「はい!サラちゃん!」
と、それをしっかりと見ている奈緒子。
いつでもサラに合わせて魔法を放つ準備が出来ている。
『雷迅 - ライトニング』
とサラは言いながらスキルを発動させる。
電撃をまとうスキル『雷迅 - ライトニング』。
これを格闘家の靴に纏って、電撃を使いながら、地面を蹴る。
「よっ!よっ!」
と言いながら高速で走りながら近づく。
すると、『アーマードリザードマン』は武器を大きく掲げて、サラを待ち構えていた。
「あ!上があいてない!!」
とサラが言う。
そう、前回は、『アーマードリザードマン』を飛び越えて、後頭部を叩いていた。しかし、今回は振り下ろす武器が邪魔で、上を通り抜ける事が出来ない。
「じゃぁ、仕方ない!」
とサラが言いながら、『アーマードリザードマン』が振り下ろす武器を避けるように横に飛ぶ。
そして、そのまま、もう一度反対方向にとんで、『アーマードリザードマン』の後ろに回りこんだ。
「いくよ!奈緒子ちゃん!」
と言いながら、サラが『アーマードリザードマン』に後ろからパンチを打ち込んだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます