第二百四十〇話『第一ステージ決着』

「これで、2:2で追いつきましたね!」

と奈緒子が微笑む。


「よし、このまま一気に行こう!」

僕が言い

「私達も負けませんよ!」

とエリカも言った。


このゲーム、『ラスト・オンライン』は基本的には、チームごとの戦いで、チームとモンスターでリンクされ、戦闘中はよそのチームのモンスターに攻撃する事ができない。


それぞれのチームが『ダークウィザードジュニア』三体と戦闘している、そして、それぞれ2体の『ダークウィザードジュニア』を倒していた。


「えいっ!」

と、籠手弓矢のアスカが言いながら、走り回り、パシュッと、モンスターに弓矢を打つ。


それにより、敵視を集めた所、サヤカとエリカが攻撃力の高い、二人が攻撃を集中させる、というのが、彼女達の戦闘スタイルのようだった。


アスカは、エリカたちの事を褒めているが、アスカの身のこなしがあって初めて、弓矢三人で戦うことが出来ている。

と僕は思っている。


「私が行くわ!」

と大弓のエリカが普通弓のサヤカに言う。


「よし、任せた!」

とサヤカが頷く。


ギィィィィィィ

と、エリカが大きな弓をギリギリまで引っ張る。


「グオォォォ」

と、『ダークウィザードジュニア』が唸り、走り回るアスカに向かって、『ファイヤーショット』を放つ。


「いまね!」

と、エリカは矢を放つ。


ビュン!!

と高速で矢が放たれ、『ダークウィザードジュニア』に突き刺さる。その攻撃により、『ダークウィザードジュニア』は消滅し、エリカたちは、そのステージをクリアした。


「よし、倒した!勝ったか?」

とサヤカが言う。

僕達より速く三体を倒したかどうかを確認した。


「いえ、同時ね・・・」

とエリカが言う。

すでに、確認していたようだ。


バチィ、バチィィィィィィィ


と電撃を纏った。

サラがまさしく『ダークウィザードジュニア』を倒した所だった。

いつものように高速で近づき『鬼神の籠手』で撃ちぬいていた。


「エリカちゃん!同時だね!」

と、サラが微笑んだ!


「さすがね!サラちゃん!」

と、エリカはすでに、サラの本名を言わないようにしていた。サラの事を思って、さっと呼び方をサラに変えていた。

そういうところに品の良さ、お嬢様っぽさを感じるのであった。


「次のステージで勝負だね!!」

とサラが笑った。


そう、このC級ランク戦は、3ステージ対決。3ステージの敵を最初に倒し終わった方が勝ちだ。

そして、どんどん敵も強くなる。


「さて、次はどんな敵がくるかなー」

とサラが微笑む。


「今回は『ダークウィザードジュニア』だったから・・・」

と僕が言いながら、次のステージに移動している。

そして、到着して、敵の影が見えた。


そう、そこには『ダークウィザードジュニア』の親、であろう『ダークウィザード』が三体が現れた。


「やっぱり『ダークウィザード』だね!」

と僕が微笑んだ。

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