第二百十一話『フェイスリーダー』
そう、これで『ガーゴイル』撃退数は2:2になって追いついた。
「え??なんだ今のは・・・!」
と、傘使いのリンコが言う。そして、一拍置いて続ける。
「君たち何者なんだ!!」
と更に傘使いのリンコが言う。
「通りすがりの『ドラゴンハンター』です!!」
とサラは自分たちのチーム名を応えた。
「ドラゴンハンター・・・覚えておこう・・・」
と傘使いのリンコが言う。
「遠隔斬撃と電撃・・・そして、スピードエリアとの連携・・・素晴らしいな・・・」
と更にリンコが言う。
「強い!強いけど負けないんだからね!!」
とギザギザの剣使いのランコも言う。
「すごい!」
と、格闘家のレンコも深く頷きながら言う。
「私達も負けないよ!!」
とサラが言う。
「よし、最後の『ガーゴイル』倒しちゃおう!」
と、僕がサラに言う。
こうなってしまえば1:3なので、かなり有利になっている。
D級の時に戦った事を思い出すと、随分と戦えるようになっているな・・・と思う。
「よしよし、オッケー!」
と、サラが更に屈伸をしながら言う。
「私達も負けられないぞ!」
と、傘使いのリンコが言う。
「わかったんだからね!!」
とギザギザ剣使いのランコが言う。
「負けない・・・」
と、格闘家のレンコが言って、彼女達も、最後の『ガーゴイル』との戦闘を始めた。
「サラ?どう?鬼神の籠手は?」
と僕が聞く。
そう、さっきのが『鬼神の籠手』のバトルデビューだったのだ。
以前戦ったことのある相手『ガーゴイル』なので、その違いがしっかりとわかるはずだ、と思ったのだ。
「いやー!凄いよね!軽いし!攻撃力凄いし!こんなのもらっちゃっていいの?」
と、サラが僕と奈緒子に言う。
そう、四天王『鬼王のアルバート』がドロップしたものをサラが手に入れたのだ。
「全然いいよ!僕には、使いこなせないし!」
と、サラに言う。
「私にもムリです!」
と、奈緒子も微笑む。
ここまで使いこなせる人間はサラ以外にいるとはちょっと思えないな・・・と僕らは思っていた。
「ありがとう!大事に使います!!」
とサラが満面の笑みでそう応えた。
この笑みも、自動で、『ラスト・オンライン』が抽出していた。
『ラスト・オンライン』を開発している『アーカイブ社』は、ハードウェアの開発ソフトウェアの開発を行うと共に、有用な技術を持つ会社をM&Aで買収することで有名だ。
筋電位を読み取る会社を買収して、出来たのがバーチャルウォーカー。
そして、顔の表情認識及び、それをCGに反映することができる『フェイスリーダー』の技術を持つ会社を買収して出来て笑顔を読み取っている。ただ、この技術は、そのまま使うと、逆にリアルすぎて、怖いということで、すこしアニメっぽく変換して使われている。
「よし、最後の一体!やっつけよう!!」
とサラが言って、走りだした。
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