第二百十話『ドラゴンハンター』
彼女達は出てきた『ガーゴイル』3体のうち2体をすでに倒していた。
一方僕達は、一体も倒していなかった。
「そうだね!僕達も『ガーゴイル』をたおそう!」
と僕が言う。
「よっし!今度は私達の番ね!!」
と、サラが言った。
そして、いつものように屈伸をしている。
そう、これは彼女がやる気を出している印のようなもの。
「よし、たくさん見せてもらったし、一気に行こうか!」
と僕がそんなサラを見て言う。
僕は普通に彼女たちの戦い方が好きだったし、見せてもらえて嬉しかった。それに対する感謝が大きくある。
「よしよし、オッケー!奈緒子ちゃんよろしく!!」
「わかりましたサラちゃん」
と、格闘少女のサラと奈緒子が目配せしている。
どんどん、彼女たちの連携もよくなって来ている。
サラもなんだかんだで、『ラスト・オンライン』上級者になりつつある。
「一気にいく・・・だと?」
と、傘使いの少女、リンコが言う。
「『疾風』!」
「『雷迅 - ライトニング』!!」
「『スピードエリア』!」
と三人が、一度にスキルと魔法を発動させた。
「こ・・・これは!」
とリンコが驚く間に、僕達は動き出していた。
僕は、SSSランクの武器「 神の剣 -デュランダル 」が持つSスキルの遠隔斬撃『疾風』を放つ。
そして、後方にいる方の『ガーゴイル』に当てる。
その瞬間、激しいエフェクトと音と共に、『ガーゴイル』は破壊される。
一方、美少女魔法使いの奈緒子は一定のエリアに入るとスピードが上がる『スピードエリア』をサラのために展開する。
この打ち合わせをさっきやっていたのだ。目を合わせるだけで。
そこに、入った、サラは、スピードが二倍になり、グンッと、正面にいた『ガーゴイル』に到達する。
バチィ!バチィィィィィィ!!
と、四天王『鬼王のアルバート』を倒して手に入れた、『鬼神の籠手』についたスキル、『雷迅 - ライトニング』を発動させて、武器に電撃をまとっている。
そして、そのまま、『ガーゴイル』を撃ちぬいた。
ドカーン!!と大きく鳴った。
その瞬間に、2体の『ガーゴイル』は破壊された。
「いやー!強い!!強いねー!これから大分らくになるかも!!」
と四天王『鬼王のアルバート』から手に入れた、『鬼神の籠手』を初めて、敵に使ったサラが感想を言う。
いままでは、格闘家の籠手で知恵を使いながらなんとか上級の敵と戦ってきただけに、かなりの攻撃力を持つ武器『鬼神の籠手』を手に入れたサラはまさに水を得た魚だった。
「よっし!追いついたよ!!」
とサラが微笑む。
そう、これで『ガーゴイル』撃退数は2:2になって追いついた。
「え??なんだ今のは・・・!」
と、傘使いのリンコが言う。そして、一拍置いて続ける。
「君たち何者なんだ!!」
と更に傘使いのリンコが言う。
「通りすがりの『ドラゴンハンター』です!!」
とサラは自分たちのチーム名を応えた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます