第百六十〇話『温泉回』
「よし!カピちゃん達を迎えに行こう!!」
と、サラが言い。
温泉の近くに置いてけぼりにしている、カピバラたちを迎えに行くことにした。
「おっと、その前に『モンスターボックス』を買いに行こう!」
「そうですね!迎えに行っても、連れて帰れなくなっちやう!」
「おっとっと!そうだった!それはまずい!!」
と僕、奈緒子、サラが言う。
「どこで買えるの?」
「あそこじゃないかな?」
とサラの問に僕は道具屋っぽいショップを指差す。
そして、そのまま向かっていった。
「おー、いろいろあるね。見たことない道具が一杯ある!」
「そういえばそうだね。結構駆け足でいろいろやってるから、基本的なものを飛ばしてやっちゃってるかも・・・」
とサラの言葉に僕が答える。
「落ち着いたら、ゆっくり初心者用クエストとかもやらないとなぁ」
そう、本来ゆっくりやっていれば、サラが手に入れていた知識を飛ばしている可能性がある。いきなり、最強クラスのドラゴン「ドラゴノス」倒したり、『大龍 - ワイバーン』に乗ったりしているチームは他にはいないだろう・・・
「モンスターボックスくださいー!」
とサラが店員さんに呼びかける。
「はい、少々お持ちください!」
と店員さんは用意してくれて、僕らは3つの『モンスターボックス』を購入した。
「よし、温泉に行こう!!」
とサラが言った。
「よっしゃ!」
と珊瑚が答える。
僕達は三人乗りの『大龍 - ワイバーン』、珊瑚達は『仔竜 - ミニドラゴン』に乗って、カピバラたちが待つ温泉に向かっていった。
「わ!いたいた!待たせちゃってカピちゃんごめんねー!」
「なんや!サラ!そんなかわいいのに乗っ取ったんかいなー!」
とサラの言葉を聞いて、カピバラのところに向かっていって頭をなでなでする珊瑚。
「かわいいもの好きの趣味が似てるんだね!」
「お化けが怖いところもね!」
と僕の言葉に水晶さんが笑う。
「じゃ、温泉入りますか!」
とサラが言う。
「僕はどうしたらいいの?」
とサラに言いながら笑った。
「ジュンはお留守番!にしたいとこだけど今回は特別に一緒に入っていいよ!ただし!ずっとあっち向いててね!」
とサラに言われた
「えー!そんな殺生な!!」
と言ったものの、まぁいいかな、とも思っていた。
「カピちゃん一緒に入るか?」
と言いながら、一人だけあっちを向きながらゆっくりとカピバラのカピちゃんと温泉に入っていた。
「あ、水晶ちゃん、おおきぃー!」
とサラが言っている。
ほ、ほう・・・。
「あ、奈緒子ちゃんも、納得のナイスバディ!」
とサラが言っている。
ほ、ほう・・・。
「サラちゃん、も体細いのに出るところはしっかりでてますよ!」
と奈緒子が言っている。
ほ、ほう・・・。
「見えないのは見えないで悪くないかもしれない・・・」
と僕は呟いた。
そんなこんなで幸せな温泉回を楽しんだのであった。
「さて、次はなにやる?」
とサラが言った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます