第5話 Aランク冒険者
次の日、セイは昨日より早い時間に宿をでて、ギルドに来ていた。
すでにギルドには、たくさんの冒険者がクエストボードで依頼を見ていた。
ギルドのクエストボードに貼られる依頼には大きく分けて四つある。
ひとつ目は魔物と戦ったり、捕獲したりする魔物関連のクエスト。
二つ目は土木工事やカフェのウェイターなどと言った、雑用クエスト。
三つ目が薬草の採取などの採取クエスト。
そして、4つ目が街間の荷物を運んだりする、商人の馬車の護衛などがある。
これ以外に国などがパーティーや個人を指名してクエストを頼む、特殊依頼があるが特殊依頼は最低でもランクB以上でなければ来ないものだ。
セイはクエストボードから依頼を見ていく。
薬草の採取、ゴブリンの討伐、タルワスの街までへの護衛。
フレイムリザードの鱗の納品、サイクロプスの討伐、
うーん・・・あんまりいいのないなぁ・・・ん?おっ!これいいんじゃねぇか!
セイはクエストボードの一番上に貼られていた依頼、ランクA
火竜一頭の討伐 場所 リンード火山 依頼人 ギルドマスター
セイはクエストが書かれた紙を剥ぎ取ろうとするとふと、横で依頼を見ていた人物もこの火竜の依頼を受けるようで同時に取ってしまったようだ。
「「あっ」」
「ねぇ?あなたもこの依頼を受けるつもり?」
若草色の髪に長い耳エルフか?
「あぁ、他の依頼ではランクが低すぎるからな。それにこの手の上位の魔物の依頼は金がいい。」
「そう、もしよければ一緒に受けてもらえない?見たところあなたパーティーじゃなくて、ソロそれに今まで見たことなかったからたまたまこちらまで来た高位ランクの冒険者でしょ?じゃないと一人でこんな依頼受けようとしないでしょ?一人よりも二人の方が安全に狩れるわよ。わたし風と土の魔法を使えるから支援も出来るしお得よ?」
「ふーん。まぁいいかおい、おまえランクはいくつだ?」
まぁ、見た感じ悪者ではなさそうだし一緒に狩ってやるか。
最悪気合いでなんとかなんだろ。
「ふふ!よーく聞きなさい!私はこのウルガス一の高位ランク冒険者でAランク冒険者で名前はティファニア。種族はごさっしのとおりエルフよ。あなたは?」
「旅で寄った冒険者で名前はセイだ。ランクはお前より上と言っておこう。」
やけに元気だな?前にあったエルフは大人しかったのに・・・
「わたしよりも上のランク・・・あなたもしかしてSランク?」
「ご想像にお任せする。それと、いつ出る?」
「まぁ、いいわ、うーん・・・明日の朝。北門で待ってなさい。馬は私が用意するわ。」
「了解。」
それから五分ほど明日の予定を二人で相談したあと宿へと別れていった。
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