第 二十八話 旅立ち
「大森林への道のりは結構厳しくなってっから気を付けろよ?まぁ、お前なら大丈夫だろうが。言っとくがアイリスがアイツの所にたまに行くのは確かな情報だからな?」
「あぁ、だが、慢心しすぎると足を掬われる、安全第一で行くさ。うん、本当に安全に大森林のアイツの所まで行って帰ってこれるかな・・・アイリスに見つかるとまたあそこに・・・」
セイは思い出したくない記憶を思いだし、必死に忘れようとしていた
「まぁ、アイリスのことだから本当に来そうだから怖いんだよ!?お前はやられたことがないからわからないだろうが、目が虚ろな美少女に一週間部屋に鎖で縛られて監禁とか本当に怖いんだからな!?」
「ま、まあ、今のお前なら逃げ切れるだろうが、仲間がいるから逃げるわけにも行かないから覚悟決めて、見つかったら諦めろ。アイリスもお前が帰ってから三年ほど引き込もって大変だったんだからな?」
「あ、あぁ。」
「じゃあ、行ってこい、俺は先にリヴァイブに向かって勇者共をしごいて、自分の身くらい守れるようにしてやるよ。まぁ、最低ラインが自衛だが、できるやつは竜種くらい倒せるようにしてやるよ」
マリンはハハハと笑っているがコイツなら資質あるやつをSランク冒険者クラスにすること位できるだろう。
「そうだな、クラスメートとの再会が楽しみになるわ、じゃあ、そろそろ行かないとな、大森林へ行ってからリヴァイブ行くなら半年はかかるからな、本格的に魔王討伐が始まる前に合流はしておきたいしな。」
セイはさっと馬車に乗り込み、手綱を持つ。
残りの三人も馬車に乗り込む。
「じゃ、行ってくるわ。次会うのは半年後、リヴァイブでだ、またお前らと肩を並べて戦うことになるとは俺は向こうに帰ってから思ってもいなかった。それに今回はクラスメートは勇者だ、魔王討伐の戦はきっと騒がしくなるだろうな。」
「そうだな、まぁ、向こうについたら俺と戦えよ?このお前のいなかった十年鍛えに鍛えた、ブランクのあるお前と今戦ってもつまらん、だから、この半年で龍化を使えるようにしとけよ?」
「あいよ、ご希望通り龍化を使えるようにしておくよ、まぁ、あれはあんまり好きじゃないんだがな・・・」
セイはマリンと話終えると馬車を進ませ大森林へと向かうのであった。
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