デタラメとハチャメチャ。
何となく語感は似ているが、漢字で書くと「出鱈目」と「破茶滅茶」。あなたも意味の相違に頷くだろう。本作品は出鱈目系である。
(何のこっちゃ?)
レビュー文に戸惑う方も多いと思うが、こんな感じの作品です。
さて、出鱈目な雰囲気を漂わす主因は、漫画家と複数編集者のギャグっぽい遣り取りを縦糸としつつ、極めて真面目な古事記の解説を横糸として作品を織り込もうとする意欲的な試みの結果である。だから、どこか突出した優位点を感じさせ、「出鱈目」と断じた次第。私も酔狂でレビューしているので、「鱈の目玉が出目金状か?」と問われれば、グウの根も出ない。
だが、不思議と嵌まってしまう作品だ。文字数的には過半が詰まらない内容。でも、半分以下の内容は読者を妙に納得させる内容であり、端的に言えば、侮り難い内容となっている。
まあ、期待せずに読み始めれば、(理論的にはゼロだが)期待以上の満足感を得られる。そんな作品である。