詩集

第3話 目をそらさないで

昨日の自分がいることを忘れないで

今日が辛かったかもしれない

明日はいいことがあるよなんて

無責任なことは言わないけど

明日もあなたを見てくれる人は必ずいるよ

今日の自分に目をそらさないで

明日のことを考えると怖いかもしれない

楽しかった記憶のほうがいいって

私だって思うけれど

毎日違うからこそ生きているじゃないかな

明日を生きる自分を見据えて

明日なんか無くなってしまえ

そう言いたくなることはたくさんある

苦しくて 悲しくて 痛くて

それでも自分らしく生きていくのさ

目をそらさないで。

強くなんかないんだから

言葉は何もいらないけれど

「私を見ている」

それだけで今日まで繋がるし

「私がそこにいる」

これ以上に意味のあることはないのだから