レッド・オーシャン

登場人物

【カイル・シノハラ】

24歳、金髪黒眼の青年。日本人男性とアメリカ人女性の間に生まれたハーフ。

英語ほどではないが日本語の読み書きや会話もでき、幼い頃両親から買ってもらった【日本ことわざ辞典】をお守り代わりにいつも持ち歩いている。

アメリカ海兵隊AS特殊部隊に所属する若き軍人で、趣味はFPS・TPS等のゲーム。

最近になって開発が急速に進み、海兵隊に配備されたばかりの【海戦特化AS】に　強い興味を示しており、その操縦の腕前は隊でも1、２を争うほど。

【第二世代ウィスパード】の少女・水奈と出会ったことで、紅い潮流に巻き込まれていくことになる。

【相原 水奈】

17歳、日本・秋田県に住む女子高生。母が秋田美人だったためか、娘である彼女も綺麗な黒髪に色白の肌、愛らしい笑顔といったあでやかな美貌をもつ。

幼少期は普通の女の子だったが、ある事件を境に「自身の中の何かが開いた」ような感覚をおぼえ、以降、奇妙なささやき声が聞こえるようになったという。

常人とは少しかけ離れた感覚（センス）の持ち主であるほか、のほほんとして何も考えていないようでいて、口を開けばあらゆる出来事の核心を突いてくる特技をもつ。

ちなみに、将来の夢は小説家や芸術家。好きに生きられるのなら何でも良いらしい。

「自分が殺される夢をよく見る」「どこかへ連れて行かれそうになる恐怖を感じる」

ことが悩みの種。

【ミネア・ヴァレンタイン】

年齢は2■、彼氏■■■歴を更新し続けるアメリカ海兵隊の【男どもがひれ伏すほどの美女、べらぼうに麗しい女神様（と、上から大きく書き殴られている）】の兵士。

身長をはじめとした身体能力に恵まれており、その背の高さはなんと186cm。

女性隊員とはいえ男性隊員と遜色ない活躍ぶりを見せており、各銃器や兵器の扱い、乗り物の運転からASの操縦まで幅広く、大抵のことをこなせるオールラウンダー。

その一方で「これといった強みや長所がない」「だから嫁の貰い手がいねえんだろ」

「たまには弱いトコとか守ってやりたいトコ見せねえと男に構われねえぞ」……などと散々なことを言われており、本人は「乙女扱いしても男扱いしてもキレる」という非常に面倒くさい性格である。とある隊員いわく、

「そうそう、ミネアには【凹凸】がないんだよ。なんつうか、良くも悪くもないっつーの？　それを象徴するみてえに胸も尻も全然魅力的じゃ……ん？　何の音だ？」

カイルとは彼が入隊した時からの長い付き合いで、戦友というよりは仲の良い異性の親友という言葉が似合っている。本人は密かに玉の輿を狙っているという噂もあるが……？