ネクロリマンサー ~俺、テンプレ転生で超Yoeee! けど頑張ります。~

ロリスキー皇帝

よくあるテンプレ転生とか言う奴ですか?

「うんっ そうでだよーっ!」

凄く可愛らしい笑顔でそう、答える幼女。


うおおおおっ! 可愛い!!! お持ち帰りしたい。

その笑顔で軽く、気絶しそうになってしまう。

YES!ロリータ! YESハイエース! してしまいそうな勢いです。


俺の好みな黒髪サラサラヘアーのポニーテール、黒目のかわいい「元気っこ」なロリッ子

身長136cmぐらいの大きさで、学生カバン 別名背嚢ともいう物を背中に付けた女の子だ。


この子と出会ったのは数分前の出来事が切っ掛けだ。


いつもの様に仕事からマイハウスに帰る最中の楽しみである、幼女ウォッチングに勤しんでいたのだが、

その習慣のおかげで、交差点に差し掛かった制服幼女がトラックに轢かれそうになっている状況にいち早く気が付けた。


この未曽有の危機的状況に対して俺は、というか体は制服幼女を助けるために交差点へ走り出していた。


「避けるんだーっ!」

この時の俺の声と、走る速度は世界を狙えたと思う。


よく、漫画や小説とかドラマのワンシーンで、交通事故に遭いそうなヒロインを抱えて道路へ転がり込むとか

あるけども、それは正直無理だとその時、悟ったね。


トラックに轢かれそうになった制服幼女を出来る限り安全そうな木の植え込みへ優しく突き飛ばした所までは

はっきりと記憶に残っている。


その後の記憶は肉と骨が潰れる、グチャッと言う嫌な音しか覚えていない。

人間は寝ていても音が聞こえてると言うのを実感したまま、俺の意識は闇に飲まれて途切れた。


目が覚め、周りを見てみると、真っ白な空間に俺一人だけ、

特段体に異常は無く、着ているスーツに汚れとか、血痕などは見られない。

トラックに轢かれたと思ったのだが夢の中の出来事だったのだろうか?

あまりにも鮮明で夢では無いと思うが。


もう一度、真っ白な空間を見回すと、先ほどの交通事故より助けたと思う、黒髪ポニーテール制服幼女が居た。

その愛らしい、小さなお口からロリボイスで悲しい現状の説明がなされた。


「あっ! 起きたんだねっ! 確か…」

制服幼女がその小さなお手でVサインを作り、俺に向かって差し出してきた。


「これが、何に見える? だっけ?」

後半の方は小さく呟くように首を可愛らしく傾けながら、話しかけて来た。


「制服幼女の小さなお手て」と至極当然、嘘偽りも無く、俺は答えた。


制服幼女は少し驚いた感じの顔をしたが、すぐに元の笑顔に戻った。

「うんっ 大丈夫そうだねっ 鈴木 幼一君っ」


「ぐはっ」

制服幼女に名前を呼ばれたのが、凄くうれしくて気絶しそうになったが、

そこは気合で何とかした。

うんっ 幼女に心配を掛けるのは幼女を愛する者として失格だと思うので。


「そういえば、色々と説明がまだだったんだよねっ 説明するからよく聞いててね?」

幼女の発する言葉を俺が聞き逃すものかっ と心の中で呟く


「幼一君はね 残念にも、あのトラックに轢かれて死んだのですよ」


あっ 予測はしていたけど 第三者からそういわれると ウルッ となって、

自分が死んだのを実感してしまう。


凄く疑問に感じていた事を聞こう。

「では、君は大丈夫なのかい?」

目の前に居る制服幼女に質問する。


自分が死んだのを実感したので、同じくこの場所に居る制服幼女が

俺と同じく事故で死んでいたのだとしたら、この状況に納得が出来るが、

それは幼女を愛す者として断固否定したいところだ。


「えーとっ この松島 瑠璃ちゃんの事なら、大丈夫だよっ 君のおかげで

軽いかすり傷で済んだんだみたいだよ。

色々と疑問がありそうだから、答えるよー

教えるより、聞く方が分かりやすいよね?」

目の前の制服幼女がそう答える。

瑠璃ちゃんは無事だったのか… 凄く安心が出来た。


目の前の制服幼女が突然思い出したかのように閃いた顔をしたと思えば、こう言って来た。

「お胸の大きさとか、お尻の大きさとか、パンツの色とかの えっ えっちな質問には答えないよっ」

後半の方は、もじもじと、顔を赤らめながら答える制服幼女。



ありがとう、ございます、俺はもうここで死んでも良いと思ったが、よくよく思い出すと

死んでるのだったな?

死ねないや…


「多分予想は当ってると思うけど、君は誰?」

神様とかそれの類だと思うけど、まさか、死神じゃないだろとは思うけど。


「予想は正解っ 神様なんだよー えらいんだぞー」

えへんっ と制服幼女が無い胸を張る。

ずっと見て居たい気持ちに駆られるが、現在はお話をすることを優先する。


「じゃあなぜ、その神様が瑠璃ちゃんの姿なの?」

神様なのは分かったが、姿が幼女なのが不思議で堪らない。


「それは、神様って姿が無い、意志の塊なんだよー

声だけ何も無い空間で響くって、それだと、幼一君 気味が悪いでしょ?

それで君の死ぬ間際に印象が強かった人物で現れてるだけだよ?」


色々と納得はいったが、どういう理由で自分はこの場所に居るのか、疑問のままだ。

「それなら、ここは天国か、地獄かの手前で自分は何方へ行くのか審判を

下されるって所なのかな?」

正直ここが、地獄でも、幼女が居ればただの天国だ。 逆に天国でも幼女が居なければそこはただの地獄だ。


「ここは別に天国でも、地獄でも無いよー

神様の住む場所と捉えて貰って結構だよっ

それと、天国と地獄行の審判を下すとかじゃ無いから安心してねっ」


ふむっ 幼女神(幼女の姿の神様を略して幼女神と心の中で命名)がにこやかにそう、答える。

そこで会話は冒頭へと戻る。



転生かー でもネット小説で良くある話だと、異世界に赤子からの転生が多かったような気がする。

異世界に転生とかの話だと少しうれしいけど。


「それで、転生というのは異世界へGO! のようなお話なんでしょうか?」


「うんっ そうだよっ 異世界へ行ってもらうよっ

行ってもらう異世界は決まっていて、後は、幼一君に転生特典を決めて欲しいの

その異世界はおおざっぱに言うと、西洋の中世で、魔法とかが使えるファンタジーな場所だよ」

幼女神からそう告げられる。


30才を超えた童貞である、俺だからだろうか、魔法使いになれと言う世界の意志なのだろうか?

思わず、普通に質問を投げかけてみた。

「30才を過ぎた童貞だから、とうとう魔法使いに転職と言う事でしょうか?」

少し自分で言ってて悲しくなって来た。


幼女神は少しバツが悪そうな顔をして、首を横に振りながら先ほどの質問に答えてくれる。

頭に合わせて揺れるポニーテールが可愛いく、目がついつい、そちらへいってしまう。

「違うよっ でも、幼一君が望むなら、魔法使いになれるけども

違う事も出来るよってお話だよ」


それからしばらく幼女神と話をして分かった事をまとめる。


松島 瑠璃(制服幼女)を交通事故から助けたが、自分は死亡した。

死んだので、神様の住む場所へ移される。

神様が制服幼女で登場(ここ重要)


交通事故から幼女を救った、その行いで、俺の善行ポイントが大幅に加算(110ポイント)された。

善行ポイントとはそのままの意味で、良いことすれば貯まるポイント。

主に職種によって貯まるポイント数と特典の消費ポイントが違うのだそうだ。

俺の場合 一般社会人と言う枠に入ってるとのこと。

ポイント数によって輪廻転生の転生先を決めるらしい。

その善行ポイントは一般社会人枠では生涯で溜まっても30ポイントが普通の限界らしい。

また、善行ポイントが一般社会人枠で100ポイントを超えると異世界転生と言う特典が付与される。


俺は30年の生涯で善行ポイントを10ポイント持って居たらしいが、親不孝者、両親より早く死んだと言う事で

-10ポイントされたらしい。


現在の善行ポイントは110だそうだ。

転生特典を110ポイントより選べと言う事らしい。

さて、どうする? が今の俺の現状だ。


「あっ ごめんね 幼一君 転生特典一覧を出すね えいっ」

可愛らしい声と動作と共に、俺の前にズラズラーっと転生特典が記載されたウィンドウが表示される。

うんっ 数が多すぎて悩ましい所だ。


「これも忘れてた はいっ これで色々調べてねー 決まったら声を掛けてねー」

またもや、かわいい動作で先ほどのウィンドウ上部に細長いウィンドウとその右端に虫眼鏡のアイコンが付いたものが

表示されると同時に、キーボードと、マウスが空中に出現する。


幼女神はそのまま、俺を放置して、何処へ行ってしまう。

気を使ったのだろうか?


まあ、検索してみようと思い、検索ウィンドウで検索する。

文字はまず、「幼女」と当たり前のように入力して、エンターを叩く。


検索結果は0件

ょぅι゛ょではありませんか?


等という素晴らしい結果が表示されました。

G●●GLE? 伏字を二つも使ったのに、隠れていないのは気のせいだろう。


0件なのか 幼女に関する特典は… 残念すぎるがこれで諦めてなるものか、

誰かが検索したと思う、ょぅι゛ょが気になったので検索欄に「ょぅι゛ょ」と打ってみる。



検索結果は1件

ぅゎょぅι゛ょっょぃ


その世界の幼女が非常に強くなる。

消費善行ポイント 21


うんっ 強くなるのは良いのだが… 転生する人間に対する特典なのだろうかこれは…。

確かに幼女に守られるもは一つの夢だが、ロリハーレムを作りたい

と願う俺には不要な物か 正直消費ポイントも大きいので却下で。


次に検索で、「ロリータ」と打ってみるが0件表示だ、おまけに「ブラックロリータではありませんか?」等とお菓子の名前が

表示された。

誰だ? お菓子の名前を調べた奴は?


ロリだけのハーレムを作りたいので、俺はハーレムと言う単語を検索対象にせず、「ロリ」だけで検索してみる。


検索結果は2件

ポロリ

ネクロリマンサ!%


ブラックロリータではありませんか?


このような表示になった。


だから何なんだ? このお菓子推しは?


まずは上の結果である「ポロリ」のリンクをクリックしてみる。

「ポロリする」としか書かれていない。


ねえ!? 何がポロリするの!?

オッパイが? 水着が? それとも首とかがポロリするのか?

それに、誰がポロリするんだ!?

だが、消費ポイントは1ポイントとすごく地雷臭い。


凄く気になるが、あえて無視しよう。


もう一つの文字化けしてる奴を見てみると、

説明文が「ネクロリマンサ!%」以下の文が文字化けして読めないが、消費ポイントは

なんと、100ポイントもするらしい。


実はこれすごく良い特典なのでは? と大変期待してみる。

幼女が強くなる特典が21ポイントだったので実に5倍近いポイントを消費する特典なのだが、

肝心の内容が文字化けしていて、分からない。


読める部分は「ネクロリマンサ」だけか…。

これは「ネクロマンサー」の誤字なのだろうか?

日本語に訳すと死霊術とか言うもので、死んだ者を操るとか言う

正直陰湿な術だったと記憶してるが。


死んでしまった幼女を生き返らせれるという事だろうか?

それか、幼女ゾンビのような存在を作れるのだろうか?

だとすれば、念願のロリハーレムが作れるのではと想像してみる。


まあ、死んでいる幼女も、ゾンビな幼女もどちらも幼女に変わりない事は明白だ。

俺はすべての幼女を平等に扱うと誓った漢だ。

よし、これの特典にしよう。



「決まったよー」とだけ大声で呼んでみる。

愛らしい制服幼女が空中に姿を現す。

「決まったんだね 特典を何にするか」


ウィンドウに表示されたネクロリマンサ!%を指差して、お願いする。


「これ… ごめんね システムのバグらしくて、内容が読めないし、分からないけどこれでいいの?

それにもしかすると、特典内容の方もおかしいかもしれないよ?」

幼女神が困り顔で、謝りながら、聞いてくる。


その可愛い謝り顔をされると俺が萌え死ぬから止めてほしい。

壮絶に頭をナデナデしたい衝動に駆られるがここはグッと我慢する。


「漢に二言は無いよ

それと、有瑠ちゃんに会える特典とか無いのかな?」


「うんっ わかったよ

有瑠ちゃんってもしかして、私の事?」

幼女神が自身を指さしながら聞いてくる。


「そうなんだけども、神様って呼ぶのもなんだか、堅苦しいし、

イメージとして白髪の髭もじゃのお爺さんを想像してしまうので

安直だけど瑠璃ちゃんの読みを反転させただけだけどもいいかな?」


「ありがとうっ 幼一君

こんな事は初めてだからとてもうれしいよ」

可愛らしい笑顔で有瑠ちゃんが喜んでくれて、ある意味の初体験を貰えたのだから、これだけで、我が生涯に一点の悔い無しと言えそうだ。


「それと私と会える特典は制限付きだけどあるよ

寝てる時にしか会えないけど

それに丁度、消費する善行ポイントも10だよ」


「じゃあそれもお願いするよ」


「それじゃあ 幼一君 転生の準備はいい?

意識が目覚めるとすでに異世界だよ?」

有瑠ちゃんがすごく真剣な眼差しで聞いてくる


その顔を一生、脳内に焼き付けようと頑張りながら答える。

「大丈夫だよ」


「頑張ってね」

一瞬本当に一瞬だが、有瑠ちゃんが寂しそうな顔をしたのが忘れられないまま、

俺は暗闇へと意識が落ちて行った…。

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