灰毒
@Nnyy02141028
零
約100年程前のことだったとおもいます。
人類は死ぬことがなくなりました。
新たに出来た薬というのでしょうか、小さな生物、菌ともいえるほど小さなものなのですがそれを服用すればだれでも死ななくなるとして、表の世界にでました。
発表されたというわけではなく、これは世界のありとあらゆる人が黙秘していたのですが、ある男性がそれをメディアに売り、あっという間に世界に知れ渡りました。
これは各国の政府組織がデマだという事で処理しようとしましたが、その男が、自ら首を切り蘇生するさまを生中継で公開しました。が、CGという声もあり、一部の人が、政治家を誘拐してみると案外あっさりみとめ、実際的にその存在があらわになりました。
その薬は、HWP。正式にはHuman worst poison。人類最悪の毒と言う名でした。
その時は、毒とは真反対の物にしか考えられなかったでしょう。そしてなにより、その薬は大量生産が可能でした。
一部の人がそれを高い金で売りつけることも考えましたが、薬が1つありちょっとした大学の先生なら1ヶ月で大量に増やすことが出来ましたから、あっという間に世界中に薬は出回りました。
貧困層にいちいち食い物をやらなくてもその薬さえあれば餓死する事もないんですから、もうその薬を渡してしまった方が楽だともなり、富裕層だけの独占などは起こりませんでした。
ただ、その時は上のものがいなかったのです。皆なんとなく考えていたのですが、それを皆の前でいう人はいなかったのです。
そして、皆が薬を飲み、不死になってから青年がいいました。
「死なないのなら人が増えすぎてしまうではないか、どうにかして殺し方を考えなくては」
と。
そして問題がもう1つ。
数年に1度、声が聞こえるのです。
あと、もうひとつだけ、不死であっても不老じゃなかったら、体がくちても死ねないことになりますが、そんな事は起きませんでした。
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