ビューティフルネーム(仮)

@morimizu

第1話 プロローグ

夏の高校野球開会式、

「この人たち、息子と同じ年なんだ」

そう思うと、なんだか切ない気持ちになってくる。年上だった高校球児が自分と同じ年になった時も感じたこの気持ち。自分の人生が点ではなく線であると感じさせられる。いつだって高校生はいるのに、自分だけがどんどん進んでいく。

自分に人生って何?

ふっと思って、でもそんな思いは日常にかき消される。洗濯物を干しながら頭の中で今日の予定を追っていく。昼ごはんの用意、夕ご飯の用意、そして友人と久しぶりの飲み会。



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