嘘
@eri
第1話 始まり
今、私は一つあなたに嘘をつきました。
あなたと出会って私の中の景色はとても優雅なものになりました。
あなたはいつも私が知らないことを教えてくれる。そんなあなたに私は嘘をつきました。私はあなたのことをずっと前から知っていたということを。
「私は忘れないわ、あなたのこと。あなたは私のこと覚えてくれているのかな。約束だよ、きっと教えてね!!」
夢の中でのそんな言葉で現実に引き戻された。誰かが俺の名前を呼ぶ。
「柊!!柊怜!!」
きっと夢だなこれも。
「柊怜、ここの問題を解いてみろ!!」
「えっ、はい。ここは……。だからこうなります。」
「お前は寝ているのに成績だけはいいな、でもな先生は甘くないぞ。今日の課題はお前だけが出ていない。出してから部活に行きなさい。」
「…。はい、分かりました…。」
『キーンコーンカーコン』
「今日の授業はここまで。復習を忘れないように。」
はぁ、今日もあの夢を見たな。いつも見るあの子はいったい誰なんだろう?
「こ、こんにちは。あなた様が柊怜様ですか?」
「柊怜というものですけど何か。」
「怜!あなたが怜なのですね、やっと会えました。約束を果たしに行きましょう!!」
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