第27話「エキシビションマッチ始末記」
『お母さん、起きて、お母さん起きて』
ペチペチと頬を叩く感触で
「この人形よく出来て居るわ、でもどうしてアイツの面影が入っているのかしらもしかして、アイツが私に作った人形とかね…考えたくない…」
『お母さん、お母さん!』
「どうしたの、可愛いお人形さん?貴女は誰に創られたの?」
『お母さんに創られたの!』
幼女の人形は
「私が貴女を作ったの?」
『うん、そうだよ!』
「どうやって…作ったの?」
「其れを説明しよう!」
ベッドそばのカーテンが空き
***
此れは
『
何と挨拶をしたのだ!
「君は一体?何処から?」
『うーん、分からないんだけど…何ていうかさっきまでお母さんの中に浮いて居たら急に投げ出されて来ちゃったの!』
「そうなのか…そうだ!そのままだと君の影響で周りがメラメラ燃えちゃうし暑いから少し形態を変えられないかな?」
現在この球体の半径1m程の周りの温度は6000℃程有り全てが蒸発し始め、生徒が避難した闘技場内は1400℃程に成って居り地面が溶け始めガラス層が形成され始めている。
『うん分かったお父さんやってみるよ!』
ピカッと光り先程までの熱さが嘘の様に消えると其処には人形サイズの可愛い幼女が現れたのだ、幼女人形は
『出来た出来た!お父さん出来たよ!』
嬉しそうに
「お!大和さんどうして?」
「イヤね、先日のジャスコの件で警察の事情聴取が終わって学園に戻って来たら闘技場で炎が荒れ狂って居て大変な事に成っていたから私のメンタル・ギアでシールドを張っていたのよ!」
「其れは有難う、所で凄い日焼けだ!」
「最初は制服を着ていたんだけど、焼けちゃって何時の間にか躰も焼けちゃったの全身焼けて最高の出来よ三年生の部の試合が楽しみだわ!」
『凄い、筋肉ですねお父さん!』
「あれ、会長いつの間に副会長と子供さん作ったの?可愛いわ!触ってみる?私の筋肉?」
『いいの?触って?』
幼女人形は
「所で、ブラウさん、周りの火を消しといて貰えますかね?僕は闘技場を創り直すから」
「分かった、今度一回、一緒に二人きりでお出かけを求める?」
「うん!良いよ!其れくらい!」
「あ、加減が難しいな…水で炎を覆うイメージで消したら凍ってしまった!追加で
炎が瞬時に凍った、熱力学の法則を無視した状態で有り氷の表面温度は-7000度で有り、後に低温物理学会で喧々諤々の議論が生まれる事に成る
「分かったよーじゃ、次は僕だね!取り敢えず仮染めの技名だけど…」
「
右手をパチンと鳴らすと凍った炎の中に巨大なサッカースタジアム3つ分の真っ黒な巨大な闘技場が地面を破り上がってきた、
周りからは
何故なら
***
「っという訳なんだ奈々さん、理解してくれた?」
「流れは分かったが、この子は一体何者なのだ?」
『わからにゃいよー、名前も無いからー』
「一応確認してみたんだけど、この子は君のメンタル・ギアの一部みたいだね、前のブラウさんの
「どうやら、心当たり有るようだね」
「ナイ!ないに決まっている」
『お父さん、分かりましたちょっと耳を貸して下さい』
幼女人形は
「成程ねー精神内で
幼女人形は少し心配そうな顔をしながら
『お父さん、私はどうなるの?また暗い所へ戻るの嫌だよー』
「大丈夫だよ!君は君が戻りたいと思わなければ
『有難うパパー』
幼女人形は
『パパ、お願いがあるのです!』
「何だい?」
『名前を付けて貰えませんか?』
「そうだね、太陽、アポロンの女の子、アポコ違うなアホの子みたいだ、太陽の子で陽子でどうかな?」
『陽子いい名前ですね!有難うパパーー』
幼女人形と
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