特殊能力者 Michka

TONKYUN

第1話

ピヨピヨ

春風が香る時期、僕はこの学校に転校して来た。 この学校は、特殊能力者や、魔法使いが通う学校だ。

僕は生まれた時から、なぜか人の心の声が聞こえてしまう。そして、魔法もつかえていた。でも、ヘッドフォンをしていればなんの問題もないし、操作できるからそれだけはいいと思う

ガラガラ

「おはようごさいます。あの、長澤 優奈先生はいらっしゃいますか?」

「あー、私だけど。」

「あ、今日転校して来ました。長井ミチカです。」

「おー!あなたが!よろしくね、ミチカちゃん。」

「ミチカちゃん?」

「女の子みんな、下の名前で呼んでるのよ。」

「でも、僕男ですよ!一応。っていうか、なんですか!この人だまりは!」

ガヤガヤ

「まーまー!しょうがないわよ、だって、この学校には、あなたしか男はいないんだもの。それに、あなたには関係ないんじゃない?」

「関係あります!」

この学校は、男は僕だけで、それ以外の人は全員女の人なのだ。

「まーまー。とりあえず教室に行きましょうか。」

「はい。」

気がのらないなー。

「何かあったら、私に相談しなさい。」

「わかりました。」

ガラガラ

「皆さん席についてー!転入生を紹介します。 入って来て!」

「わー綺麗!」

「大阪の東堂高校から来ました。長井ミチカです。これから、よろしくお願いします。」

「えー、皆さんも、知っている様に長井君は、学校初の男子生徒です。皆さん、優しくしてあげてくださいね。」

「はーい!」

「じゃー、ミチカちゃんは学級委員の東堂さんの隣に座ってね。」

「はい。」

「私は、東堂清香よろしくね。」

「はい。よろしくお願いします。東堂さん。」

キーンコーンカーンコーン

バタバタ

「ねぇねぇ、長井君!編入試験1番だったって、本当?」

「え?あ、はい。そうみたいですね。」

「編入試験って、入試より難しのに。」

「小泉さん呼んでるよ!」

「あ、はい。今行きます。それでは、後ほど。あ!」

ガタン!

バン!

「だ、大丈夫ですか?」

「え?あ、はい。ありがとうございます。長井君。」

「いえ。無事なら、よかったです。」

「わー!かっこいい!さすがね。」

キーンコーンカーンコーン

やっと、授業終わったー!

「ねーねー。長井君、一緒に帰りましょ!」

「え?あ、ごめんなさい。妹と帰る約束しているので、また、今度で。」

「おにーちゃーん!」

「あ!それでは。 遅いぞコトリ!」

「ごめんちゃい!」

「まったく!」

「っはぁー、つっかれたー!にしても、この学校では、うまくやらないとなー。」

僕は、昔前の学校で、友達に裏切られ、両親に冷たい扱いをされて、生きて来た。すべては、この能力があるからだ。操作できる様になったと言っても、つい最近で小学生の頃が1番酷かった。

ドン!

「おにーちゃーん!はいりますおー!」

「ってもう入ってるじゃん!」

「さっきさ、お父様かられんらくあって、今度一緒に食事しようって。お兄ちゃんには、来た?」

「ううん。きてないよ。いつもどうりね。」

「あの人たちは。」

「いいよ。一緒に食事してきなよ。」

「いや、お兄ちゃんが行かないなら、私行かない。」

家族の中で1番慕ってくれている妹のコトリは、僕に優しくしてくれる。

「ところでお兄ちゃん。」

「ん?」

「お兄ちゃんさ。」

ギュウ

「いた!、くない。」

「ちょっと腕見せて! あーあ、あざできてる。なんかしたの?」

「いや。別に対したことじゃないよ。ちょっと机にぶつけただけだよ。」

「ふーん。まーいいけど。」

「ほら、もう消灯時間だよ!自分の部屋に戻れー」

「うん。じゃあ、また明日。あ、ねえ、明日も一緒に帰ろ!」

「え?あ、ごめん。他の子と帰る約束したから、無理だな。」

「他の子?誰かな?教えて欲しいなー?」

「コトリ落ち着けって!別にやましいことじゃないだろ!」

「やましいこと考えてたんだ!この、エロおにい!」

どーん!ズバーン!

「おい!落ち着けって言ってるだろ!」

「あ、ごめんなさい。

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