INTERFACE
伊豆 可未名
建国宣言
前文
運命共同主義によって結束した本国諸国民は、人の為せる所業の限度に対する無知、忘却または軽視が、公の不幸と政府の腐敗の唯一の原因であることを考慮し、人の力の及ばない神聖な自然に寄り添い生きていくことを、厳粛な宣言において提示することを決意した。この宣言が、本国諸国民に絶えず示され、かれらの権利と義務を不断に想起させるように。諸国民の願いが自然の法則と、すべての政治制度の目的でつねに比較されうることで一層尊重されるように。国家理念が、以降簡潔で争いの余地のない原理に基づくことによって、常に国家の維持と万人の幸福に向かうように。
こうして運命共同主義国家は、最高存在の前に、かつ、その庇護のもとに、以下のような国家の建国を承認し、宣言する。
第一条
運命共同主義は、自然の法則の成し得る限りにおいて、人は、自由、かつ、平等なものとして生まれ、生存する、と定義する。人の行動は、自然に敵対する程度を越えなければ、制限されることはない。
第二条
進歩とは、自然を害しないすべてのことをなしうることにある。したがって、各人の進歩に向けた行動は、自然の進歩に影響する行動の余地を確保すること以外の限界をもたない。これらの限界は、自然からの報復によってでなければ定められない。
第三条
忍耐とは、逆境において生存を害しない程度にすべての行動を制限することである。したがって、各人の自然の猛威に対する行動には、各個人の生存と国家の存続の余地を確保するための最低限を維持する義務が生じる。この時の基準値は、自然の脅威の程度と諸国民の能力によって定められなければならない。
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