僕は文屋2

水色の靴はとてもかわいい。

サカナはうきうきしていた。

うきうきしていたから尾行されていることに気付かなかった。


サカナはデパートの屋上に昇る。

しかしフェンスで空がばらばらにされてかなしかった。

梯を登り寝転ぶと空はひとつきりに戻る。

靴は空とお揃いで、コイスルサカナご満悦。

「きっと上にある海なのかしら、地球は青色でできたサンドイッチなのだ」

腹の虫が鳴くがコイスルサカナ、お金が無い。


「僕は文屋」

「文屋さん、サカナはハラペコなのです。」

サカナは文屋の馴染みの店に連れていかれる。

「サカナよ、極限まで食べるのだよ」

サカナはぱくぱくとよく食べた。

帰りに飴ちゃんを貰ってうきうきしていた。

うきうきしていたから尾行されていることに気付かなかった。

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