走るきみへ向日葵を
@takayuka55
エピローグ
朝は相変わらず、遅刻しそうで駅まで全速力で走って4分で到着。ギリギリの駆け込み乗車。いつもの5号車で、いつもの端の席に座り音楽を聴きながらの通学。
学校で友達と話して、ふざけあって。席が一番後ろの窓側なもんだから授業中には外を見て先生の話が耳を通り抜けていく。
放課後はいつもの吹奏楽の日々。大変だけど苦じゃないレベル。練習の教室は相変わらずの1年2組。窓側の席の椅子を取り出して外を向く。この瞬間を楽しみに毎日過ごす。
今日も走る彼が見えた。立ち上がると外から見えるのでこっそり座って練習をしつつ見るのが一番。
彼が太陽と同化する。でも、私は彼を向日葵のように思う。太陽の光を浴びて輝く彼。
私はそんなあなたに向日葵を。
「私はあなただけを見つめる」
向日葵の花言葉が私の胸を跳ねさせる。
今日もいつもと変わらない日々を過ごすのだ。
走るきみへ向日葵を @takayuka55
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