旧王都 ネリーの恋心 5
ネリーに案内された店は街外れのパン屋だった。
「よかった。まだ続いてた……」
ネリーは懐かしそうに店を眺めていた。
パン屋は年季のある建物で一帯をパンの香ばしい匂いで満たしていた。買ったパンをすぐ食べられるように、外にはテーブルがいくつか設置されている。
「小さい頃よくここでパンを食べたの。お父さんに連れてきてもらって……懐かしい」
遠い目をするネリーは、きっと幼い日々を見ているのだろう。
思い出の場所ということだ。それを知ると少し気が引けた。
「……いいのかな、僕がここに来て」
「いいに決まってるでしょ。ハーニーは私の悩みを変えてくれたんだから。忘れたの?」
「覚えてるけどさ」
「ならいいの! ほら、パン選びに行きましょ!」
ネリーは子どものようにはしゃいで手を引っ張ってきた。ハーニーは連れられてパン屋に入る。店内は清潔で様々なパンが陳列されていた。
ネリーのおすすめだというクリームパンを買うことになる。
「ハーニー、そんなに食べるの?」
ネリーが三つも買ったハーニーを可笑しそうにした。
「余った分は持って帰るよ。リアとユーゴの分」
「ふふん、きっと喜ぶわ。美味しいんだから」
ネリーは楽しそうにしていた。外に備え付けられている席に座って、パンを食べるまで童女のように楽しそうにしていた。
「……変わってない」
パンを口にしたネリーは寂しげに見えた。
「大丈夫?」
「あ、大丈夫よ。ちょっと昔を思い出しただけ」
パンは紹介通り美味しい。焼きたてのパンの風味がクリームと合っていて絶品だった。
最初は美味しい美味しいと二人で褒めていたが、少しずつ会話は減っていった。ネリーがパンを食べるほどに、楽しそうな気配をなくしていったからだ。最終的には黙々と食べるだけになってしまう。
食べ終えたときにはネリーから笑顔は消えていた。心細そうにパンがなくなった手を見ていた。
「ネリー……」
心配になって呼びかけると、ネリーは慌てて笑みを取り繕った。
「ご、ごめんなさい。なんかしんみりしちゃって……最近こういうこと多いのよ」
ネリーはため息を吐いた。その顔はこの頃よく見る疲れた表情。
「旧王都に戻ってからというもの、小さい頃を思い出すことが多いの。変な夢を見たり、些細なことで思い出が蘇ったり……」
「もしかして最近元気がなかったのはそのせい?」
聞くと小さな頷きが返ってくる。
「……きっとそう。寝不足も夢のせい。悪夢を見るのよ。孤独を象徴した夢もあれば、一番思い出したくないこともあって……」
それが何なのか分からない。詳しく聞くことも憚られた。
ネリーは身体を小さくしながら言う。
「この街には思い出が多すぎる。楽しい思い出もあるけど、終わったことだと分かってたら、ただの悲しい思い出でしかないから……」
「……居心地、悪いんだ」
ネリーは理解を得て薄く笑った。
「そ。ハーニーには言ったっけ。クレールおばさんの家だけじゃなくて、旧王都っていう街自体居心地よくない。……でなけりゃ家を飛び出して魔法研究の旅なんて行かないわ」
ネリーはそれでも父のやり残したことを志したのだ。そう考えるとまるで過去に囚われているように思えた。
「……なんだかアルコーさんみたいだね」
「あの男と?」
ネリーは嫌そうな顔をするが、似てるのは確かだ。
「アルコーさんも旧王都が苦手だったんだ。嫌な思い出があって居場所がなかった」
「過去形ってことは、今は問題ないの?」
「うん」
「……どうして?」
「色々あったんだ。でも最終的にアルコーさんは家に帰った。ずっと帰れなかった家に」
「家に……」
ネリーは俯く。やがて考え込んだ後、顔を上げた。
その目は寂しそうで放っておけない。
「ね、ハーニーこれから暇なら……」
「いいよ。行こう。ネリーの、ルイスの家に行くんでしょ?」
「……気、遣いすぎ。ありがと」
素直に言うネリーは恥ずかしがる気分ではないらしい。
道中、ネリーは静かだった。
何を考えているのかは分からないが、思いつめている様子はない。現状を変えたい一心に感じた。
「あともう少し」
ネリーが話し始めたのは目的地が近づいてからだった。
「4年ぶりに来たけど結構変わってる……」
アルコーは帰ったとき何も変わっていないと言っていた。しかしネリーは違うという。土地が様変わりしていると。
ネリーは最後に訪れた時のことを語った。
「魔法研究のため、旧王都を出る前に寄ったの。没落して手放した家だけど、やっぱり思い入れがあったから。懐かしの家に戻るのはそれ以来ね」
「もうネリーの家じゃないのか」
「そ。前は無人の空き家だったから勝手に入れたけど今は違うかも。誰かが住んでるかもしれない。だとしたら無駄足ね」
「無駄にはならないよ。きっと」
「……そうね」
過去に触れる地だからかネリーは大人しい。感傷に浸っているのだ。優しい瞳をしている。
ある曲がり角を折れた時、ネリーは急に立ち止まった。
「ん? どうかした?」
「あれって……」
返事をせずにネリーは速足で歩き始めた。
住宅地にぽっかりとできた空き地の前で止まる。
「ネリー?」
「……ここよ。ここにあるはずだったんだけど……」
そう言うがそこには何もない。更地があるだけだ。
「……そ、そう。取りつぶされたんだ……」
悲しみ、というよりはただ動揺していた。
「まあ、そうよね。誰も使ってなかったし、縁起も悪いから潰されてあたりまえよね」
納得した風に言うが、ネリーの視線は定まらず心中穏やかでないのは明らかだ。
「大丈夫?」
「……別に。予想してなかった訳じゃないから。4年もたてばなくなったって……」
言葉は消える。そして掠れたような小さなつぶやき。
「……でも私の家だったのに……」
「ネ……あ」
名前を呼ぼうとして頬に水滴が当たったのに気づく。
「雨だ」
「……やっぱりね。降ると思ってた」
そう言って振り向いたネリーはぎこちない笑みを伴っていた。
「ここにいたって仕方ないし、どこか雨宿りできる場所に行きましょ」
無理をしてる。そんなこと一目でわかる表情だった。
雨音は次第に増えてくる。ピチャ、ピチャ、と街路を濡らしていく。
「ほら、こっちよ」
少し離れた家の軒先で雨を凌ぐ。
雨音以外何もない沈黙。静かに雨空を見上げながら立ち尽くしていた。
ふと、ネリーが言った。
「正直、動揺してる。いつかはこうなると思ってたけど、いざなってみると違うものね。足元が揺らいだような変な感じ」
「……ごめん。僕が行こうなんて言ったから」
「いいのよ。知らなくちゃいけないことだった。事実は事実として受け止めるべきよ。だからハーニーは悪くない。むしろ機会をくれたことに感謝しなくちゃ」
そう言ってくれるが、戸惑いを隠すための優しさなのだろう。自分より他人を優先することの楽さはよく分かる。
ネリーはぼんやりと落ちてくる雨たちを見つめていた。
「……もし私に帰る場所があったなら、あそこだったと思う」
「ネリー……」
「……帰る場所がないってこんなに心もとないのね。ハーニーも辛かったでしょ」
「僕は……うん」
今は違う。帰る場所がある。そう言いかけたが、やめる。少しでも共感したいと思ったのだ。
少し待っても雨は止まなかった。
ネリーは顔を上げた。再び上げられた顔は沈んでいない。
「雨止みそうにないし、移動しましょ」
「いいけど、どこに行く?」
「えーと、ここからだとハーニーの宿の方が近いわ」
「じゃあ宿に戻ろう。そこで雨宿りした方が疲れない」
「そうね」
「……大丈夫?」
「大丈夫よ。ほら、さっさと行きましょ」
「う、うん」
霧がかった雨の中を急ぐ。
体が濡れるのを感じながらハーニーは考えていた。
ネリーはきっと平静を装っている。心配させまいとしてくれているに違いない。でも、それでいいんだろうか。悲しみを溜めて大丈夫なんだろうか。
不安を覚えながら、しかしネリーが何を求めているのか分からないため何もできずに、ハーニーは宿へ向かった。
◇
ぼんやりと窓の奥を眺める。日が沈んだ真っ暗な外からは、依然としてザアザアと雨音が聞こえていた。
「雨、止みそうにないな」
ネリーを自室に連れてきて数時間待ってみたが、雨が止む気配はない。それどころか雨は風を伴って、悪化の一途を辿っていた。
「そうね……これだと明日まで降り続けそう」
同じように外を確認してネリーは言う。夜雨を見る顔からは何も窺いとることはできない。
ネリーは部屋に来てから明るく振る舞っている。リアと話したり遊んだりしている間、笑顔を見せることもあった。さっきはあんなことがあったけど、もう吹っ切れたんだろうか。そう思わせるほどに、悲しみの色は見えない。
ネリーも心配だが、目下問題は雨だ。
「季節の変わり目だからかな。風も強くなってきた」
「……ええ。これじゃ戻るのも一苦労ね」
クレールの家は数区離れたところにある。
「こんな天気の中帰るなんて危ないよ。もう少し様子を見た方がいい」
「そう言ってもう何時間も経ったけど」
「……そうだけどさ。困ったな」
「……そうね」
気まずい沈黙。
割って入ったのはリアの明るい声だった。
「お泊りしよう!」
「え? 空き部屋があるの?」
ネリーの質問にハーニーが首を横に振る。
「いや、ないよ。宿は全部埋まってる」
「……そうよね。私の部屋はないと思ってた」
一瞬ネリーがとても寂し気に見えたが、リアが声を上げた時にはその面影はなくなっていた。
「違うよ! そうじゃなくて!」
リアは名案を誇るように胸を張って言う。
「ここに泊まるんだよ! 一緒に寝るの!」
「ここに……ここに!? ここって、僕たちの部屋のこと!?」
「そうだよ! このリアとハーニーの部屋だよ!」
ハーニーは動揺して慌てふためく。
「リ、リア。それはちょっと……」
「困ってる人を放っておいちゃダメだよ」
「それはそうだけど」
「ならお泊りしてもいいでしょっ。それともハーニーは雨降ってるのに追い出すの?」
「う……」
言葉に詰まる。
「それにリアお礼したいもん! 色々教えてくれるし、この前晩御飯だってごちそうになったよ。ハーニーも一緒に食べたんだから、お礼しないとだよ!」
「むむ……」
道理で見ても感情で見ても引けない話だ。邪魔をするのは一つだけ。
ネリーは異性で僕に近い年だから。
ちらりと本人を見る。
ネリーは話し合いの結果を待っていた。ぼんやりしているが落ち着いている。
「……ネリーは嫌じゃないの?」
「え? そうね。ひどい雨だし泊めてもらえるならその方がいいと思う。リアちゃんも喜んでくれそうだし」
「そう、だね」
理屈の分かる話だ。理由もしっかりしていて正しい判断なのだろう。
でも、おかしい。
いつものネリーだったら、多少なりとも動揺するはずだ。鈍感じゃないし、分別もある。躊躇うはずだ。躊躇って断ろうとして、それを僕が止める。そういう流れになるはずだ。そうならないってことは……よほど余裕がないということか。
一度心配になると、その予感が間違いない気がしてくる。
少し考えて決断した。
照れや恥ずかしさよりも、不安を優先すべきなのは確かだ。純粋にネリーが心配だし、この天候で女の子を外に出すわけにはいかない。
「うん。泊まっていくべきだ」
「助かるわ」
ネリーは落ち着いている。やはり妙だ。最近挙動不審なネリーが冷静な一言で済ますなんて。
「やったー! お泊り会してみたかったんだ!」
リアは無邪気に喜んで、ネリーもそれに微笑み返す。それを見ても不安はぬぐえない。どうしてもその笑顔が、作られたもののように思えてならなかった。
それからリアが眠くなるまで三人で旧王都に伝わる遊びをして過ごした。ネリーに教わった遊びなのだが、一番負けたのはネリーだった。だというのにネリーは悔しそうにすることなく甘んじて受け入れていた。
「そろそろ寝ようか。リアも眠いでしょ」
「えー……やだよー……もっとあそぼぅよー……」
間延びした声に細められた目はひどく眠そうだ。こくんこくん、と頭も揺れている。
「ダメだよ。もう寝る時間」
リアは渋々了承した。
「むー、分かったよー……それじゃ寝るー」
リアがベッドに入っていく。中央に横になった。
「それじゃネリーはリアとベッド使っていいから。僕は床で寝るよ」
それはハーニーにとって当然の考えだったが、異議が出た。
「えー……いつも通り一緒に寝ようよー……」
「そんなこと言ってもなあ。今日はネリーもベッドを使うわけだし」
「やだやだー……ハーニーが床で寝るならリアも床で寝るー」
「困ったな」
ネリーを窺う。
「いいんじゃない? このベッド広いしお互い端で寝れば」
あっさりそういわれた。
「そ、そうかな」
「そうだよー……」
ネリーが簡単に了承することもおかしいが、それはともかく自分ばかり恥ずかしがるのも情けない。一人で舞い上がっているみたいで嫌だ。
「わ、分かったよ。じゃあ僕はリアの右側で」
「リアは真ん中―」
「私は左ね」
部屋の明かりの火を消して皆でベッドに入った。
もぞもぞと布の擦れる音がする。
「……」
「んぅ……」
リアが間にいるとはいえ、やはり落ち着かない。唐突な無言が気まずい。
「……このベッド無駄に大きいから落ちる心配はないと思うけど、何かあったら言ってね。すぐに僕が移動するから」
リアは「だめだよー」と言うがネリーは「分かった」と頷いた。
心の中では床で寝られる機会を求めていたが、しばらく待ってみても何もなかった。
布団の中で横になって、寝付けないままどれほど時間が経っただろうか。
「……」
ハーニーは冴えた目のまま右向きに寝ていた。リアの方を向くことはネリーの方へ顔を向けるということで、どうしようもなく恥ずかしかったのだ。
「んう……お手洗い行ってくる……」
既に寝たと思っていたリアがベッドを起き出た。トイレは2階の通路の先にある。
「リア、一人で大丈夫?」
一応聞くと予想通り不快そうな声が返ってきた。
「大丈夫だよー……リアもう10歳なんだから。立派な女の子だもーん……」
言い残してリアは部屋を出た。
「……」
沈黙。
今、部屋にいるのは二人だけだ。それも同じベッドの中で。
「……あ、あー、んん!」
無音に耐え切れず咳払いをする。
すすすと布団が擦れる音。
「風邪?」
ネリーのしっとりした声に心臓が跳ねる。声は思ったより近くに聞こえた。ネリーはこっち側を向いて横になっているらしい。
「い、いや。そういうわけじゃないけど。起きてたんだ」
「まあ、ね」
少し含みのある肯定。その声は沈んで聞こえた。リアがいる時と違って暗く。
それでハーニーも動揺が収まる。
「リアの前で明るく振る舞ってた。気遣ってくれた?」
「……私が暗くなったところで何も意味ないでしょ。余計な心配させたくないし……ハーニーにはさすがにバレたけど」
「そりゃあ僕はさっきのことを知ってるから」
「……そうね」
ハーニーはネリーに背中を向けたまま声をかける。
「平気なふりしてるけど、家のこと気にしてるんだよね?」
「ハーニーって機微にだけは敏感よね」
苦笑された気配。それでも笑ってくれたことに変わりはない。
「僕でよかったら聞くよ」
ネリーは小さく息を吐いた。
「……何か話したいってわけじゃないんだけど、話したくないわけでもないの」
「……んん?」
「つまり私にも分からないってこと」
「ああ。そういう」
「だから困ってる」
ネリー自身要領を得ないことは自覚しているらしい。言葉を待たずに話してくれる。
「私もどうすればいいのか分からないのよ。どうしたいのかも分からない。ただ昔あった家がなくなっただけなのに、予想してなかったわけじゃないのに、なんだか……びっくりしちゃって。考えてたよりも衝撃が大きかったの。……思い出が消されたような、そんな衝撃ね」
「思い出が消された、か」
「そ。家ってそういうものでしょ? 思い出が宿ってる……ハーニーには分かりづらいかも。嫌味じゃなく、ね」
「うん。分かってる」
「……私は家をなくして……っていってももう私の持ち物じゃなかったんだけど、それでも、今日なくなった感じよ。事実としてこの世界から……」
ネリーは自分に問いかけるように続ける。
「分かってたことだし、とっくの前に受け入れてるはずのこと。なのに急に不安になっちゃったのよ。私には目的も夢もあるけど、それらを果たしたらどこに帰るんだろうって思う。……私には帰る場所がないから。クレールおばさんの家はやっぱり私の家とは言えないでしょ? だって本当の家族じゃない。思い出も……そこにはない」
ネリーは激情に任せたりなどせず、穏やかな語り口で語った。
悲し気でも落ち着いていられるのは本当に事実を受け入れているからなのだろう。
その上でネリーは言う。
「……だからってどうすればいいのか分からないの。どうしたいのかも分からない。見つからない。全部事実なんだから、受け入れてそれで終わりのはずなのに」
ぎりぎり聞こえる微かな声でつぶやいた。
「……こんな状態じゃ嫌な夢を見そうで寝るのが怖いのよ……」
「それってどういう──」
聞こうとして、部屋のドアが開く音。リアが戻ってきたのだ。
「……」
ネリーは黙った。
リアに気を遣ってくれていると分かってなお、無理やり話を続けるのは難しい。ハーニーも口を閉じるしかなかった。
リアがベッドに歩いてくる音。ふらふらした足取りは半分寝ているようで。
「むー……」
リアはベッドの右側に入ってきた。ハーニーが寝ている右側に入り込むように。
「リ、リアの寝るところは真ん中でしょっ?」
小声で慌てる。リアはいやいやしてぐいぐい押してきた。
「ハーニーの横ならどこでもいいよー……ねむねむ……」
「そんなこと言ってもっ」
「いいのー……」
リアはハーニーの腕にすっぽり入るように収まってきた。
「仕方ないでしょ」
ネリーの声がさっきより近くから聞こえる。でもその声は素っ気ない。少し冷たい。
「まったく……」
仕方なく受け入れる。
ネリーの隣。その事実は恥ずかしく照れくさい。
「……」
「……」
「ぐー……」
しかし、この冷えた無言が心を浮足立たせなかった。
気まずい沈黙を不穏な雨音だけで凌ぐ。居心地悪い夜が続く。
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