第五話 幕間

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『――どう、機体の調子は?』

『ん、そうだな。悪くは無いよ。大分操作にも慣れて来たし、明日も行けそうだ』

『そう。まあ、この辺で負けられたら私としても困るのだけれど、貴方なら大丈夫ね』

『なんでそんなに自信満々なんだよ……』

『当然じゃない。私の用意した最高の機体に、私という最高のサポート。そして――私が見込んだ最高のパイロット』

『買いかぶり過ぎだと思うんだが……これで明日負けたらどうするんだ?』

『貴方を明日の夕食にするわ』

『……ハンバーグにする、とか言い出さないよな』

『まさか。生食に決まってるじゃない』

『ハ、ハハ……そのジョーク、笑えるよ、うん』

『本気だけど』

『……が、頑張ります』

『そうね、明日の第三戦は余裕だろうけど、準決勝の相手は大物よ。それに決勝に来る相手は、多分個人の優勝者のタッグだから、気が抜けないわね』

『え、マジで……? やばいな、なんて奴?』

『御舘立仁、彼は『本物』よ。これまでの試合の相手を全て完封して勝ち上がってる。まあ、その相棒の人は大したことないみたいだけど』

『ふーん、その相棒の方は何て名前?』

『ええと、天川、だったかしら』

『――天川?』

『そうだけど、どうかした?』

『あー、いや。なんでもない。天川、ねえ……』


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