第6話 社会福祉法人
「狂った季節」。これは、実話なのだろうか。アユミはこのストーリーに強い関心を持った。本物の精神病だと思った。
冊子には、前書きも、後書きも、解説もなかった。ただ、奥付に筆者シライタカシの携帯電話番号が記載されていた。今もつながるのだろうか。アユミは喫煙室に移動して、シライタカシに電話をかけた。
「あ、シライタカシさんの携帯でしょうか?」
「はい」
「わたし、狂った季節を読んだ者なんですが、いま、お時間よろしいですか?」
「大丈夫ですよ」
「あのお話は実話なんですか?」
「80パーセント実話です」
「では、20億円を受け取ったのですね」
「それは、ご想像にお任せします」
「精神病でらっしゃるんですよね。お具合はいかがですか?」
「あの、ご用件はなんでしょうか?」
「いえ、狂った季節を読んで、シライさんにお会いしたくなったんです」
「いったい、あなたはどなたですか?」
「私はB市に住む精神心理障害者です。シライさんは今、どちらにいらっしゃるのですか?」
「B市ですか、私はA市です。近いですね。私はいま、社会福祉法人の理事をしています。おかげさまで暇にしていますよ。精神心理障害者の方になら、いろいろとお話ししたいことがある。会いに来られますか?」
流れだった。アユミはシライタカシと次の日曜日に会うことになった。A駅までシライが迎えに行くという。社会福祉法人は駅から徒歩10分ほどのビルにあるらしい。刺激のない日常に飽きていたアユミにとって、これは一つの楽しみだった。
アユミは福祉サロンから「狂った季節」を持ち帰った。もちろん無許可でだ。この話はタケルにはしない。精神障害者世界は知られざる世界だ。アユミは精神病ではないのに、精神障害者世界に引きずりこまれたと感じていた。この世界は複雑で、いろいろな仕組みがある。利権の巣窟。その中で甘い汁を吸う人たち。
特に社会福祉法人は曲者だった。いろいろな事業をしているものの、その実態がなかなかつかめない。特に、お金の流れが。
1週間はあっという間に過ぎた。午前10時。アユミは電車で指定された駅のロータリーに行った。紺のBMWの前にシライはいた。アユミが会釈した。
「はじめまして」
シライは丁寧に頭を下げた。
「はじめまして。よろしくお願いします」
「まあ、乗ってください」
「はい」
運転席には若い女性がいた。車は5分も走らずに目的地に着いた。5階建てのビル。1階が福祉サロン。2階と3階がクリニック。4階と5階はオフィスのようだ。アユミは5階の応接室に通された。スタッフであろう若い女性がお茶を出してくれた。
「狂った季節に興味を持たれたようですな。あれが精神病です」
「精神病なんですか?」
「疑う余地なく」
「警察が来たのも本当なんですね」
「本当です。しかし、なぜ躁うつ病でない貴方が私の病気に関心を持つのでしょうね」
「あの小説はカッコイイです。20億円は嘘ですよね」
「ふふふ。さあ、どうでしょうね」
「20億円の話が20年前ですか?」
「ああ、あれを書いてから15年になりますね。いろいろあった。20億円はね、嘘ですよ。この国はそんなに気前は良くない」
「では、病院を放り出されてから、どうやって暮らして来られたのですか?」
「行政には精神障害者のシナリオがあるのです。一人暮らしで安いところに住みなさい。障害年金を貰いなさい。障害者手帳を取りなさい。障害者就労継続のAかBに行きなさい。そうして、最低限の生活は保障する。その代わり、何も出来ない。それが一般的なシナリオです」
「では、シライさんは一般的なシナリオではなかった」
「まあ、そういうことですね」
シライ氏には大人の雰囲気が無かった。子供のようだとアユミは思った。いま、精神障害があるようには見えない。ただ、障害者世界に詳しい人だということは分かる。これから、私はどうなるのか。世の中のことを含めてアユミはいろいろと知りたかった。
「精神障害は今も続いているのですか?」
「ははは。もう妄想は無くなりました。ただ、精神障害者ということでないと、この世界では都合が悪い」
「私は精神心理障害者のアユミです。天職は愛人。でも同じ精神心理障害者と結婚しています」
アユミの自己紹介は愛人から始まった。
「ほう。愛人ねえ。愛人経験はあるんですか?」
「もちろん」
アユミはじっとシライの目を見た。穏やかなシライ氏の視線とアユミの視線が柔らかくぶつかった。そこへ初老の男性がやってきて、シライの横に座った。
「お邪魔してすいません。理事長の佐藤です。あなたのことは既に調べさせてもらった。結婚されてるんですね。それも同病の方と。今は福祉サロンに通っている。退屈でしょう」
「どうやって調べたんですか?」
アユミは心底驚いて寒くなった。
「これが障害者世界ですよ。情報は共有されるのです。それにしても、狂った季節を今頃、読む人がいるなんてね。どこが面白かったんですか」
「世紀末の大王だなんて妄想、本当に狂ってます。奥さんが可哀想でしたね」
シライは俯いて目を合わせなかった。
「アユミさん。今日はお昼をご一緒しましょう。中華料理はお好きですか」
「私、お金を持っていませんけど」
「もちろん、ご馳走しますよ」
「なら、喜んで。そのかわり何かありますよね」
「まあ、この世界のことを少し知っていただいた方が良い。それに、いまの生活は退屈でしょ」
「佐藤さん。アユミさんは愛人が天職らしいですよ」
「それも知っている。日本という国は今、健常者世界と障害者世界に分断されている。政府は20%の障害者世界を作る計画だ。産業社会に適応できない人間はみな障害者にする。そして貧困世界と安価な労働力を作る。世界を二分する。これが基本構想だ。貧困世界の愛人。これはテロだな」
佐藤はそう言うと照れるように笑った。
「私も福祉サロンで暇を潰してますが、退屈で困るんですよ。かと言って障害者の仕事はろくなのが無いし、家事はやる気もしないし」
「アユミさんはタケル君と結婚していますよね」
「はい。でも、どうしてそれを」
「まあまあ。私はこの世界のことは何でも知っているんだ」
「タケル君は引きこもりだから」
「彼は優秀なプログラマーだ。今、うちの会社のシステム開発をやっている。そして、彼が働けば働くほど、私たちは儲かる。そういう世界なんだ」
「私は障害者世界に向いてません」
「健常者世界も大変ですぞ」
「でも、友達になれそうな面白い障害者がいないんです」
「なるほど。タケル君じゃダメか」
「だって、セックスレスなんですよ。問題外でしょ」
「やっぱり、障害者だな。わはは」
「そろそろ行きませんか」
シライが話に割って入った。
「そうだな、行こう」
そう言うと佐藤大作は椅子から立ち上がった。
三人は徒歩数分の中華料理店に向かった。そこは超高級店だった。エレベーターで3階の席に案内された。そこにはなんと、タケルとユカがいた。アユミは唖然とした。
そして、タケルとユカもアユミを見て唖然としていた。
「どういうことですか」
アユミがシライに言った。
「中華料理は人数が多い方が良いでしょう。それに、重要な話もある。私たちは仲間だ。障害者に貧困と苦役を強いる政策には賛同できない。私たちは画期的なプランを用意した。今日はその話がしたい」
シライがそう言うと、アユミはタケルのとなりに座った。
「ユカ先生と佐藤さんはどういう関係?」
アユミはタケルではなく、ユカのことを聞いた。
「今日はタケルさんとアユミさんが来るからと誘われただけよ。特に関係はないわ」
「タケルはどうして?」
「ドクターの指示」
「まあ、折角のフルコースだ。話は後にして、まずはお腹を満たしましょう」
シライはそう言うと、フカヒレのスープを取り分けた。
佐藤大作はいきなり紹興酒を飲んでいる。ユカは画期的なプランに興味津々だ。タケルは久しぶりの豪勢な食事に胃腸が喜んでいる。アユミがシライに聞いた。
「シライさんは障害者なんですよね」
「そうですよ」
「シライさんは精神障害者、私もタケルも心理障害者、ぜんぜん違いますよね」
アユミはそう言うと、シライの目を見た。
「治る精神障害もあるのですよ。医者が寛解と認めれば良い。まあ、なかなか認めてくれませんがね」
シライはそう言うと、前菜のクラゲを口にした。
「まあ、まずは食べてください。話はそれからだ」
佐藤大作がそう言うと、みんな黙々と食べた。アルコールを口にしているのは佐藤大作だけだった。タケルは脳が活性化されたような気分になった。
「ユカ先生、仕事は面白いですか?」
アユミが突然ユカに質問した。
「ノーコメントで」
ユカは柔らかい調子で返した。
「今の精神科医療は目的を間違えている。制度だけが先走っている。私はこの実態を変えたいと思っている。この話をしたくて、今日は皆さんに集まってもらった。制度をうまく利用して、障害者のパラダイスを作りたいのだよ」
いきなり、佐藤大作が話だした。
「ユカさん、県立心理センターなどやめて、うちの専属カウンセラーになりませんか
」
「そんな話をここでされても、お答えできません」
「まあ、すぐにとは言わない。しかし、よく考えて欲しい。不本意な仕事を続けるのは、身体に毒ですよ」
「私はね、タケル君は心理障害ではないと見ている。今の賃金では、これからの貧困が見えている。転院して私が治療する。そして、健常者世界に戻ってもらう。仕事はうちの会社で責任を持つ。とにかくタケル君は優秀だ。それなのに、時給200円というのはこころが痛むよ」
「健常者に戻るなんて出来るんですか?」
「出来る」
「アユミさんはちょっと無理だな。私があと20年若ければ愛人になってもらったかもしれないが、この歳だ。うちの福祉サロンのボランティア・スタッフなんてどうだろう。シライ君のような面白い患者がいっぱいいる。退屈はしないと思うよ」
「障害者がそんなこと出来るんですか?」
「ピア・カウンセラーの資格を取れば良い。ちょっと勉強が必要だな」
「さて、本丸は新藤さんだ。専属カウンセラーになってもらえれば、理事就任、年俸2000万円を約束する。
ユカは2000万円に心を動かされた。キャリアとしては県立心理センターの方が格上だろう。しかし、思うような仕事ができていないというジレンマもあった。
「少し考えさせてください」
ユカは小さい声でそう言った。
「ここの叉焼は絶品でね」
佐藤は機嫌良く酒を飲んでいる。みんなお腹が空いているのか、大皿が次々と空になる。
「ところで、タケル君。精神障害者の気分はどうだ?」
シライが露骨に質問した。
「受刑者なんだなって、思ってます」
「なるほど、受刑者ね。背負っているんだな」
シライは呟いた。
「俺も受刑者なのかな」
アユミが言った。
「精神障害者は皆、受刑者のようなものです」
「そうだ。受刑者だ。抗精神病薬を飲まされる。人間改造だ」
佐藤がそう言った。
「それで良いんですか?」
ユカが毅然と言った。
「これが今の日本の現実だ。しかし、変えて行く余地はあるし、私は変えるつもりでいる。それが今日の集まりの目的だ」
佐藤は饒舌に語り始めた。
「なぜ障害者を働かせようとするか分かりますか。実際問題、働ける障害者などほぼいないし、働きたい障害者もいない。働きたいというより、お金が欲しいのです。それを共生社会、社会参加という美辞で飾って、障害者就労の仕組みを作ってきた。そこにあるのは、利権です。タケル君はその犠牲者だし、ユカさんは悪の一員だ。おっと、私はね、悪の親玉かもしれない。しかし、良心のかけらはある。これ以上、障害者の悲惨な暮らしは見たくないのですよ」
「この地区は、もうすぐ障害者特区になる。障害者が安心して暮らせるモデルを作る。障害者につきものの貧困からも解放される。この特区には巨大な利権がからむ。
私はその利権を握っている。問題は、どんな特区にするかだ。まず、現金が使えなくなり、すべてカード決裁になる。人口50万人の20%、10万人の障害者が暮らす。それをサポートする、医療、福祉関係の従事者が10万人。残り30万人は一般人だが、老人や貧困層を積極的に引き込む。まったく新しい世界が生まれると思って良い。家族も変わる。一人暮らしが困難な人のための施設が、いくつも出来る。どういう生活が待っているのか。新しい社会モデル。あるいは、ポスト資本主義。まあ、革命でしょうな」
障害者特区。ユカは唖然とした。共生社会を謳い文句にしていた厚生労働省が、障害者を集約するなんてと思った。
「精神障害者と精神心理障害者を分けた意図は何ですか?」
ユカが佐藤に聞いた。
「はっきり言う。精神心理障害など精神障害ではない。ただ、この国は安い労働力が欲しかった。そこで精神心理障害者を大量に作り、安い労働力にした。これが上手く行ったかどうかは別にして、福祉利権の仕組みは出来た。そして、おかしな障害者就労という市場が出来た。金の出所は政府だ。今や、10兆円産業だ」
ユカは思った。これは人間の規格化の結果だと。明るく、元気で、前向きで、素早い人間というモデルを押し付けた結果だと。当然、規格外の人間が増える。彼らは精神心理障害者として差別されることになったのだ。
「タケルさんは、毎日楽しい?」
ユカがタケルに声をかけた。
「それが、意外にも楽しいんですよ。好きなことをしているからでしょうね。ただ、将来に不安はありますよ。そこは、悪の親玉と知り合えたので何とかなるかもしれないですけど」
「悪の親玉さんに聞きます。悪って何ですか」
ユカがおどけて言った。
「悪ね。それは社会のための精神科医療であり、福祉だな。本来は患者のためのものでないといかん。私はそこにメスを入れてきた。だから悪の親玉のふりをした正義の味方のつもりだ。ただし、儲けさせてもらったがね。これからは社会実験だ。医療を変えるより社会を変える方が重要だ。進歩や成長など、どうでも良いのだよ。大事なのは人間らしさだ。悪と戦うには悪になる必要があったのだ」
佐藤はそう言うと溜息をもらした。
「悪を意識したのは、いつ頃ですか?」
「まあ、そんな話はいいじゃないか。どんどん食べよう」
「私は悪のいちみなんですね」
ユカが独り言のように言った。
「そうだ。体制側はすべて悪だからね」
「シライさんは、完全に精神障害者ですよね」
アユミがシライに話しかけた。
「それがね。治ったんだよ。佐藤先生の治療でね。今は薬も飲んでいない。もっとも障害者手帳の2級は持ってるけどね」
「佐藤さん。私も治してください」
アユミが言った。
「私のクリニックは精神科で診療内科じゃないからね。アユミさんは患者になれない。精神心理障害者は苦しい立場だ。精神障害者のより軽いと見られるている。本当は違う。今の分類には無理があり過ぎる。世界から批判を浴びているのに、マスコミはそれを報道しない。まあ、私はアユミさんを診察していないので、何も言えないがね」
「診察してもらえないんですか?」
「セカンド・オピニオンはお金がかかるよ」
「いくらくらい?」
「1回、2万5千円だ」
「ぼろ儲けですね」
「まあ、普通だよ。ははは」
「佐藤さんは、どうやって障害者を幸福にするんですか?」
ユカが切り込んだ。
「まずは貧困と不安を解消する。一人暮らしで苦労している障害者のために、病院ではない共同生活の施設を作る。グループホームほど小規模ではない奴をね。寝るところと、食べることには一切不自由はない。外出も自由だ。だいたい、在宅政策がおかしかったんだ。増える孤独死。不足するヘルパー。負のスパイラルだ」
「そうですか。それよりもまず、正常を救えで述べられているように、精神心理障害者だとか、心療内科、障害者手帳のあり方を根本から変えるべきじゃないでしょうか」
ユカは毅然と言った。
「ごもっともなお話だが、私にそこまでの力は無い。精神科医や福祉関連の需要は増え続ける。それが、現代日本の福祉利権社会だ。流れは変えられない。新しい流れを作るだけだ」
佐藤が話を続けた。
「障害者特区は新しいものではない。しかし、今回の障害者特区はこれまでの特区とは根本的に違う。言い方は悪いが、ターミナル・ケアを直視した、今の人口減少日本の実態に沿ったモデル作りが狙いなんだ。だから、障害者だけでなく高齢者も積極的に受け入れる。これからは箱物の開発ラッシュになる。本格稼働は3年後だ。その時、どういう位置にいるか。それが問題だ」
「佐藤さんの社会福祉法人は何をやるんですか?」
ユカが聞いた。
「それは今は言えない。来週、政府が特区構想を発表する。すべてはそこからだ」
タケルとアユミは黙々と食べている。シライは浮いている。本来は、シライとアユミの対話の場だったはずが、佐藤の演説の場に変わっていた。
「この春巻きおいしい」
アユミが素っ頓狂に言う。
「おいしいね」
タケルが同調する。
「どんどん食べよう」
佐藤が言う。シライは黙っている。
「結局は利権なんですね」
ユカが呟くように言う。
「それが世界。それが歴史じゃないのかなぁ」
佐藤が答える。
「私はこれで失礼します」
ユカは不愉快になったのか、食事の途中で席を立って帰ってしまった。
「私が精神心理障害者で、タケルが障害者じゃないって、どういうことですか?」
アユミが佐藤に詰め寄った。
「マニュアルだよ。今のマニュアルがそうなっている。自殺未遂は決定的だ」
「そんな。リストカットしただけですよ。20%弱はリスカ経験者です」
「まあ、その程度かな。私には障害者解除することはできない」
「僕は障害者のママで良いんですがね」
タケルが言った。
「この前、高校の水泳部のOB会に行ってきたんです。みんな気持ち悪い笑顔と、気持ち悪い元気さだ、話も合わないし、途中で帰りました。一般世界に魅力を感じません。今のままで十分に幸せなんです。笑顔、笑顔、笑顔。強制された笑顔。一般世界なんて笑顔の監獄じゃないですか。気持ち悪い」
「現代社会は笑顔の監獄か。タケル君は面白いことを言う」
佐藤はそう言うと、宙を見た。
デザートはタピオカだった。アユミは無邪気だった。
「おいしい」
素直に喜んでいる。佐藤は嬉しそうな顔をした。
シライが唐突に言った。
「お二人は新婚旅行はまだだよね」
「はい」
「なら、私がガイドになってマレーシアに行かないか。そこには秘密の日本人街がある。クアラルンプールは常夏の都市だ。どうですか佐藤さん。視察経費で、お金を出してもらえませんか」
「良いアイデアだ。金は出す。行ってきなさい。そして、気に入れば帰って来なくても良いぞ。日本は笑顔の監獄だ。特区はオアシスにするつもりだが、どうなるかはやってみないと分からん。ビザの問題は私の政治力で何とでもなる。今日は、いったんお別れだ。シャンパンを飲もう」
数週間後、シライとタケルとアユミの3人はマレーシアに向けて飛び立った。
「さらば、笑顔の監獄」
それが、3人の合言葉だった。笑顔の監獄とは、もちろん日本のことだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます