▼初っ端アクシデント

中世の街並み。RPGの王国みたいな。

すれ違う人も村人や、鎧をまとった騎士、馬車に乗る貴婦人など様々。私以外に現代人がいなかった。


異国の都市だけど、私には見覚えがある。


ここは『Seine』の世界だ。


***


ネットで異世界物を読み漁ってきた私には、順応性が備わっていた。

『Seine』にトリップしたのは不幸中の幸い。このゲームについて熟知している!


どこの町に行けば誰がいるとか、あそこのダンジョンに行けばナニが取れるとか。

目を閉じても行ける自信がある。


でも問題は戦闘力も防御力のない、か弱い私が一人っきりで行動するのはとても危険ということ。盗賊もいるし。怖い。


セイン様率いる勇者一行に出会えば、助けてもらえるだろう。

セイン様と一緒…。


そして、私は気づいてしまった。


憧れのセイン様とのハッピーエンドも夢じゃない!?

もう画面越しの切ない恋をしなくていいのね‼︎‼︎

異世界トリップしたのだから、思う存分楽しもうと私は決意して、まずは街探索から始めることにした。


んで、数分後。正確には2分後。

街でばったり敵の幹部、

最恐最悪の黒騎士ヴェルヒルデと出会ってしまうのだった。

----森のくまさん的なノリ!!?


つづく

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あなたを救うと決めた。 ( ˙-˙ ) @amako_ama

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