03 まりりんず・るーむ、再び

 ジャケット撮影の翌々日――一月の第四日曜日である。

 その日の昼下がり、瓜子とユーリは再び魔法少女カフェたる『まりりんず・るーむ』を訪れていた。他ならぬ鞠山選手からじきじきに招集をかけられたためである。


「よく来ただわね。さあ、特等席を空けておいただわよ」


 本日も魔法少女ルックに身を包んだオーナーは、ステッキを振りながら瓜子たちをもっとも奥まったボックス席に案内してくれた。

 すでにランチタイムは終了している頃合いであるが、客席は九割がた埋められている。さすが日曜日ともなると、人気店の名に恥じない賑わいっぷりであった。


 ユーリはニット帽と黒縁眼鏡と白マスクの三点セット、瓜子もお気に入りのキャスケットを深くかぶっているため、そうそう顔が割れることはない。ただし、瓜子はまだ松葉杖の身であったため、そちらの理由から人目を引いてしまっていた。


「カーフキックの威力は絶大だわね。でもたぶん、蹴ったマリアもあんたと同じぐらい足を痛めてるだわよ」


「カーフキックは、諸刃の剣っすね。自分も気をつけようと思います」


「あんたの鈍器みたいなローでカーフを狙われるのは、悪夢そのものだわね。何にせよ、カーフキックを扱うには入念な稽古が必要なんだわよ」


 そうして瓜子たちが挨拶を交わしていると、キッチンから姿を現した小柴選手が「ひゃあっ!」と悲鳴まじりの声をあげた。


「い、い、猪狩さんと桃園さん! ま、まりりんさんはどうして、いつもお二人が来店することをナイショにするのですか!」


「それは永遠の謎だわね。そっちが済んだら、こっちのオーダーも頼むだわよ」


 トレイを掲げた小柴選手は真っ赤になりながら、別のお客のもとを目指す。その可憐な後ろ姿を見送りつつ、瓜子は小首を傾げることになった。


「来店のたびに小柴選手の姿を拝見しますけど、正式にこちらで働くことになったんすか?」


「今さら何を言ってるんだわよ。あかりんは今や立派な常勤魔法少女なんだわよ。ひゃあひゃあ言いながら、すっかりこの気高い職務に魅了されたようだわね」


 それならば、まあ何よりの話である。公私ともに、末永く魔法少女として活躍していただきたいところであった。

 そうして羞恥に身悶える小柴選手にドリンクをオーダーしたならば、鞠山選手がカエルの帝王めいた面持ちで身を乗り出してきた。


「それじゃあ、本題に入らせていただくだわよ。ピンク頭、あんたにはアケミちゃんとの対戦オファーがあったはずだわね。あんたはそれを、受けるつもりなんだわよ?」


「はあ。ユーリは毎回、いただいたオファーをまるっと呑み込んでおりますため……コーチのみなさんの反対などがなければ、受けることになるかと思われますが……ふわーあ」


「まったくもって、敬意が感じられないだわね。アケミちゃんは引退試合の対戦相手として、あんたを指名したんだわよ? その重みが理解できないなら、わたいが黙ってないんだわよ」


 鞠山選手がユーリの胸ぐらをつかみかねない勢いであったため、瓜子が慌てて割って入ることになった。


「ちょ、ちょっと待ってください。鞠山選手は、兵藤選手ご本人からそのお話をうかがったんすか?」


「当たり前だわよ。わたいとアケミちゃんが何年来の戦友だと思ってるんだわよ」


 そう言って、鞠山選手はソファ席にふんぞり返った。


「アトミックを黎明期から支えてきたアケミちゃんが、ついに引退するんだわよ? そしてアケミちゃんは、アトミックの行く末をあんたに託そうとしてるんだわよ。そこにはアケミちゃんだけじゃなく、舞ちゃんと二人で築いてきた歴史の重みも加わるんだわよ。本来だったらトキちゃんに託すべき思いをあんたなんかに譲り渡そうとしてるんだから、受け取る側にだって相応の覚悟が要求されるんだわよ」


「はあ……ユーリはいつでも死力を尽くす所存でありますけれど……ふわーあ……それでは覚悟が足りませんでしょうかぁ?」


「覚悟のある人間は、そんなマヌケ面で大あくびしないだわよ!」


「す、すみません。ユーリさんは、まだこの前の試合のダメージが抜けきってないんすよ。自分が噛みくだいて説明しますんで、ちょっと時間をいただけませんか?」


「……この溶けかかったスライムみたいな物体に、人の道理を思い知らせる手段があるんだわよ?」


「ええまあ、これでも二年来のおつきあいですので」


 瓜子は小柴選手の運んでくれたホットミルクティーで咽喉を潤してから、眠そうな顔をしたユーリに向きなおった。


「ユーリさん。ここはひとつ、兵藤選手を弥生子さんに置き換えて想像してみてくれませんか?」


「うみゅ? 弥生子殿が、どうしましたと?」


「だから、弥生子さんがついに引退を決断したんだと想像してみてください。それで弥生子さんが、青田さんやマリア選手じゃなくユーリさんを引退試合のお相手に指名してきたとしたら、いかがです?」


 ユーリのとろんとした目が、くわっと見開かれた。


「それは、この身が砕け散るほどの栄誉なのです! 同門で、普段からあれほど気にかけてらっしゃるマリア選手たちを差し置いて、ユーリなんぞをご指名してくださるとは……!」


「兵藤選手も、それは同じことなんすよ。ほんの数年前までは、兵藤選手と来栖選手がアトミックの屋台骨を支えてたんすからね。それで小笠原選手もデビューして、アトミックの無差別級は三強時代に突入しました。それでも兵藤選手は、小笠原選手じゃなくユーリさんを引退試合のお相手に指名してきたんすよ」


 瓜子は嘘いつわりのない熱情を込めて、そんな風に説明してみせた。


「ユーリさんは、アトミックが大好きなんでしょう? そのアトミックをこれまで守り抜いてきたのが、兵藤選手と来栖選手です。もちろん鞠山選手や雅選手だって、同じぐらい頑張ってくれていましたけど……でもやっぱり、アトミックの一番の売りは来栖選手と兵藤選手のライバル関係だったと思います。あのお二人がいなかったら、ユーリさんがデビューする前にアトミックがなくなってた可能性すらあるんです。それで兵藤選手は、もともとユーリさんのことを嫌ってたみたいですけど……もうそんなわだかまりも捨て去って、ユーリさんにアトミックの未来を託そうとしてくれてるんです」


「理解した! 骨の髄まで理解しましたぞよ!」


 と、ユーリは黒縁眼鏡の向こう側で滂沱たる涙を流し始めた。


「もとよりユーリは格闘技に関わるすべての選手に敬服しておりますため、兵藤選手にも来栖選手にも特別な気持ちは抱いていなかったのですけれど……弥生子殿が《レッド・キング》を守ってきたように、来栖選手たちがアトミックを守ってくれていたのだね! ああ、ユーリはなんと愚かであったのでしょう! 自分の迂闊さに破城鎚でもくらわせてやりたい心境であるのです!」


「わ、わかってもらえたなら何よりです。でも、変装の意味がなくなっちゃいますから、ご自分のお名前を大声で連呼するのは控えましょうね」


 瓜子はほっと息をつきながら、鞠山選手のほうをうかがった。

 そちらで待ちかまえていたのは、ユーリに劣らず眠たげに垂れ下がったまぶたの間に光る、鋭い眼光である。


「あんた……なかなかの調教テクだわね。伊達に何人もの乙女をたらしこんでないんだわよ」


「自分は誰もたらしこんでませんし、ユーリさんとはその、相棒として理解を深めようと努力してるだけっすよ」


「なんでもかまわないだわよ。とにかく、アケミちゃんの心意気が理解できたんだわね?」


「はいっ! ユーリはたとえこの身が砕け散ろうとも、兵藤選手の崇高なお心を全身全霊で受け止める所存なのです!」


 そんな風に言いたててから、ユーリは珍しくもおろおろとし始めた。


「と、ところでユーリは、これまで来栖選手にも何ら特別な敬意をお払いしていなかったのです。来栖選手が引退されたときも、ぽへーっと聞き流しておりましたし……これってもしかして、ものすごく失礼なことなのでは……?」


「あんたは最初っから、失礼の塊なんだわよ。舞ちゃんの懐の深さに救われただわね」


「うみゃー! す、すぐさま来栖選手にお詫びせねば! い、いずこに向かえば来栖選手にお会いできるのでありましょうか?」


「あんたにそんな勢いで突撃されたら、舞ちゃんが面食らっちゃうだわよ。舞ちゃんはとてもナイーブなんだから、考えもなしに近づくんじゃないだわよ」


「わ、わかり申した! ではでは次にお会いできる日までに、お詫びのお言葉を練りたおしておくのです!」


 そうしてユーリはニット帽に包まれた頭を抱え込んで、ひとりでうんうんとうなり始めた。

 鞠山選手はずんぐりとした肩をすくめて、瓜子のほうに向きなおってくる。


「ピンク頭の調教は、こんなもんだわね。お次は、あんたの番なんだわよ」


「え? 自分がどうかしましたか?」


「あんたは《フィスト》王者のラウラ・ミキモトに、煽りたおされてるんだわよ。まさか、その騒ぎを知らないとは言わせないんだわよ?」


 瓜子が目をぱちくりさせていると、鞠山選手は大きなお口で溜息をついた。


「あんた、ネット音痴もいい加減にするだわよ。それをフォローしてくれる人間は、周囲にいないんだわよ?」


「はあ。うちのコーチ陣も、どちらかというとネットとかには疎いもんで……いったい何が騒ぎになってるっていうんですか?」


「ラウラは《フィスト》の王者に相応しい実力者だけど、それ以上にエンターテイナーなんだわよ。ここ最近は動画チャンネルの登録者数もぐんぐん増えて、認知度も急上昇中だわね。それは年末の人気投票にも、しっかり反映されてるんだわよ」


「動画チャンネル……鞠山選手みたいに、何か有意義な動画でも公開してるんすか?」


「もともとは、ダイエットやフィットネスの動画で注目を集めてたんだわよ。それでキャラクターが確立されてからは、本業の柔術やMMA、果てには趣味のダンスや釣りなんかでも再生数を稼げるようになってきただわね」


 そうして鞠山選手は、魔法のように携帯端末を取り出した。


「で、昨日は格闘技談義と銘打って、こんな動画を公開してただわよ」


 鞠山選手がテーブルに置いた携帯端末に、あまり馴染みのない女性の姿が映し出される。それでも彼女は昨年末に行われた格闘技マガジンの人気投票にランクインしていたため、瓜子もその際に近影を確認していた。


 名前からもわかる通り、ラウラ選手は日本人とブラジル人のハーフである。肌は健康的な小麦色で、金色に染めた髪を格好よくアップにまとめている。目もとのくっきりとした美人さんで、画面に映し出される上半身はすらりと引き締まっていた。


『でさ、あたしは前々から《アトミック・ガールズ》ってイロモノ団体が気に食わなかったんだけど、最近は特に鼻につくんだよね。ルールを改正したって、一番重要なのは心のありようなんだからさ。MMAっていう危険な競技に、ハンパな心持ちで関わるなって話だよね』


 ラウラ選手は、意気揚々と語らっている。瓜子はどうしてもタクミ選手や一色選手を思い出してしまい、あまりいい気分ではなかった。


『で、最近はピンクの頭をしたアイドルちゃんだけじゃなく、その子分まででかい顔をし始めたでしょ? あいつなんかはあたしとおんなじ階級だから、やっぱり無視はできないんだよねぇ。もちろん、イロモノ団体でお山の大将を気取ってるだけなら、あたしも関わろうとは思わないけどさ。あいつ、同階級にはもう敵なしとか言って、上の階級に挑んでるじゃん? ほんと、ふざけてるよねぇ。言っておくけど、あんたなんか沖さんの足もとにも及ばないよ。親分のアイドルちゃんが沖さんにまぐれ勝ちしたもんだから、なんか勘違いしちゃったかな?』


「……まだユーリさんのことをまぐれ勝ちとか言い張るお人がいたんすね」


「いいから、黙って聞くだわよ」


『そんなに身のほどを知りたいんなら、あたしが思い知らせてやるよ。そっちのしょうもない舞台に上がってあげるから、ベルトを準備して待ってな。あんたが逃げずに勝負を受けたら、あたしも《フィスト》の舞台でベルトをかけてやるよ。この階級のナンバーワンが誰なのか、ここではっきりさせようじゃないの』


 そこで、鞠山選手の肉厚の指先が動画を停止させた。


「ま、ざっとこんなところだわね。昨日の内に確認しておいたけど、パラス=アテナはあんたと一美ちゃんのマッチメイクを考案してたらしいだわね」


「はい。そうしたら、このラウラ選手が噛みついてきたんだと聞いてます。こんなのは、ただのトラッシュトークだから気にするなって言われましたけど」


「もちろんこんなトラッシュトークは、雅ちゃんに比べたら可愛いもんだわね。こいつは単に、自分がのしあがるために人気者のあんたを利用しようとしてるだけなんだわよ。ちゃっかり《フィスト》の舞台にあんたを引きずり出そうとしてるあたりは、なかなか抜け目がないだわね。これならきっと、《フィスト》のお偉方もにっこりなんだわよ」


「そうっすか。自分は何でもかまわないっすけど……そのダシにユーリさんを使うのは、勘弁してもらえないっすかね」


「そこのあたりも、こいつは巧妙なんだわよ。時間の無駄だから割愛しただわけど、別のシーンではピンク頭が実力をつけてきたことを認めてたんだわよ。ただ、本来の実力は一美ちゃんのほうが上だから、一美ちゃんならジジにもオルガにも秋代にも勝てるっていう論調だわね」


「沖選手は、ジジ選手に連敗してるじゃないっすか。……いや、沖選手を悪く言うつもりはないんすけど……」


「そうそう。相手の土俵に乗っかって、自分の品性まで落とす必要はないんだわよ。……ちなみに、スタイルチェンジしたジジは美香ちゃんに負けてるから、美香ちゃんに勝ち越してる一美ちゃんなら勝てる。ピンク頭と一美ちゃんの対戦は一美ちゃんのスタミナ切れだったから、戦略を間違えただけっていう論調だっただわね。薄っぺらい理論武装だけど、なけなしの理屈を並べたててるだけ、秋代なんかよりは数段マシなんだわよ」


 そう言って、鞠山選手はクリームソーダをちゅるちゅるとすすった。


「だからまあ、こんな盤外戦はどうでもいいだわけど……問題は、マッチメイクなんだわよ。こいつがこんな動画を公開したからには、パラス=アテナから対戦のオファーがあったんだわね?」


「あ、そこまではご存じじゃなかったんすか。ここだけの話ですけど、一昨日に連絡があったみたいです」


「一昨日。それで昨日にはこんな動画を公開するなんて、さすがのスピード感だわね。これであんたがオファーを蹴ったら、自分に負けるのが怖くて逃げたと吹聴するつもりなんだわよ。ここまで強気ってことは、あっちはもう《フィスト》の承認済みで動いてるんだわね」


「今度は《フィスト》が喧嘩を吹っかけてくるんすか? 自分はもう、そういう騒ぎは御免なんすけど……」


「天下の《フィスト》は、そんなみみっちい真似はしないだわよ。ただただ人気上昇中のあんたを《フィスト》に引っ張り出せたら美味しいぞこりゃとか考えてるだけなんだわよ」


「いや、そっちのほうがみみっちくないっすか?」


「なんでだわよ。おたがいの王者がおたがいの舞台でタイトルマッチをするなら、アトミックにとっても《フィスト》にとっても美味しい話なんだわよ。かたや動画チャンネルの人気者、かたや水着グラビアを飾る美少女ファイターともなれば、話題性もばっちりなんだわよ」


「いや、その肩書きは訂正をお願いしたく思います」


「やかましいだわよ。とにかくあんたとラウラは格闘技業界の外でもずばぬけて認知度が高いんだから、これはMMAを活性化させるまたとないチャンスなんだわよ」


 そんな風に言いたてながら、鞠山選手はにんまりと微笑んだ。


「ま、あんたが後れを取るようなら、わたいが始末をつけてやるんだわよ。だからあんたは憂いなく、このオファーを受ければいいだわよ」


「始末って、鞠山選手もラウラ選手との対戦を希望してるんすか?」


「わたいが動くのは、アトミックのベルトを外に持っていかれたときだけだわね。アトミックを小馬鹿にする人間に、ベルトは預けておけないんだわよ。……ま、全身鈍器の清純派お色気美少女ファイターよりは、あのていどの腕で黒帯気取りの娘っ子のほうが何倍も御しやすいんだわよ」


「それは光栄なお話ですけど、とりあえず肩書きの訂正をお願いいたします」


 そんな風に応じながら、瓜子もついつい笑ってしまった。鞠山選手の《アトミック・ガールズ》にかける情愛が垣間見えて、嬉しい気分になってしまったのである。


「自分としても、オファーを蹴るつもりはありませんでした。ごく純粋に、《フィスト》王者の実力っていうものに興味を引かれますしね」


「ふふん。これでマッチメイクが決定したら、メインイベントはあんたのものだわね。引退試合がメインに抜擢される可能性は薄いし、実力も知名度もあるラウラを相手にタイトルマッチなら、メインに相応しい内容なんだわよ」


「そこのところが、少し引っかかってたんすけど……でも、自分も覚悟が決まりました。ユーリさんや兵藤選手にばかり、重荷を背負わせられませんもんね」


「そうだわよ。みんなで背負えば、重荷の重圧も分散されるんだわよ。だからあんたも心して、アケミちゃんの引退試合を――」


 そこまで言いかけた鞠山選手の瞳が、ぎらりと輝いた。いつしかユーリはソファにもたれて、すぴすぴと寝息をたてていたのである。


「……本当にこいつを信用していいんだわよ?」


「だ、大丈夫です。ダメージさえ回復すれば、ユーリさんはやる気の塊ですから」


 そんな感じで、鞠山選手との有意義な会合はユーリの寝息の中で終わりを告げたのであった。

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