八百八十三話 ステータスと<闘気玄装>の獲得※ステータス表記あり
名前:シュウヤ・カガリ
年齢:??
称号:覇槍神魔ノ奇想:血魔道ノ理者:光魔ノ仁智印バスターnew
種族:光魔ルシヴァル
戦闘職業:霊槍・水仙白炎獄師new:光魔ノ奇想使いnew:血外魔の魔導師:血獄道の魔術師
筋力34.6→37敏捷35.4→45体力30.1→38魔力35.8→43器用31.4→50精神34.9→56運11.5→20
状態:????
取得スキル:<投擲>:<脳脊魔速>:<隠身>:<夜目>:<
:<血鎖の饗宴>:<刺突>:<瞑想>:<生活魔法>:<導魔術>
:<魔闘術>:<導想魔手>:<仙魔術>:<召喚術>:<古代魔法>
:<紋章魔法>:<闇穿>:<闇穿・魔壊槍>:<言語魔法>:<光条の鎖槍>
:<豪閃>:<血液加速>:<始まりの夕闇>:<夕闇の杭>:<血鎖探訪>
:<
:<精霊珠想>:<水穿>:<水月暗穿>:<仙丹法・鯰想>:<水雅・魔連穿>
:<白炎仙手>:<紅蓮嵐穿>:<雷水豪閃>:<魔狂吼閃>:<血穿>
:<魔連・神獣槍翔穿>:<ザイムの闇炎>:<霊血装・ルシヴァル>:<血外魔道・暁十字剣>:<血獄魔道・獄空蝉>
:<血外魔道・石榴吹雪>:<十二鬼道召喚術>:<蓬茨・一式>:<双豪閃>
:<無天・風雅槍>:<飛剣・柊返し>:<魔蜘蛛煉獄者>:<蜘蛛王の微因子>:<血穿・炎狼牙>
:<召喚霊珠装・聖ミレイヴァル>:<死の心臓>:<光穿>:<光穿・雷不>:<塔魂魔突>
:<超翼剣・間燕>:<女帝衝城>:<闇穿・流転ノ炎渦>:<光魔ノ秘剣・マルア>:<陰・鳴秘>
:<飛剣・血霧渦>:<荒鷹ノ空具>:<悪式・霊禹盤打>:<
:<
:<血想剣・魔想明翔剣>:<攻燕赫穿>:<柔鬼紅刃>:<鬼喰い>:<血想槍>
:<魔人武術・光魔擒拿>:<悪愚槍・鬼神肺把衝>:<蓬莱無陀蹴>:<火焔光背>
:<雷式・血雷穿>new:<瞑道・霊闘法被>new:<夜王鴉旗槍ウィセス>new:<魔界沸騎士長・召喚術>new
:<光魔ノ奇想札>new:<魔装天狗・聖盗>new:<軍事貴族使役>new:<蓬茨・水月夜烏剣>new
:<仙羅・幻網>new:<仙羅・絲刀>new:<氷皇・五剣槍烈把>new:<龍神・魔力纏>new
:<水月血闘法・水仙>new:<仙玄樹・紅霞月>new:<血龍天牙衝>new:<仙魔・暈繝飛動>new
:<仙魔・桂馬歩法>new:<虎邪拳・黒鴨狩>new:<崑崙・白龍血拳>new:<白炎仙拳>new
:<龍豪閃>new:<血龍仙閃>new:<龍異仙穿>new
恒久スキル:<天賦の魔才>:<吸魂>:<不死能力>:<血魔力>
:<魔闘術の心得>:<導魔術の心得>:<槍組手>:<鎖の念導>:<紋章魔造>
:<精霊使役>:<神獣止水・翔>:<血道第一・開門>:<血道第二・開門>:<血道第三・開門>
:<因子彫増>:<破邪霊樹ノ尾>:<夢闇祝>:<仙魔術・水黄綬の心得>
:<封者刻印>:<超脳・朧水月>:<サラテンの秘術>:<武装魔霊・紅玉環>
:<水神の呼び声>:<魔雄ノ飛動>:<光魔の王笏>:<血道第四・開門>
:<霊血の泉>:<光魔ノ蓮華蝶>:<無影歩>:<ソレグレン派の系譜>
:<吸血王サリナスの系譜>:<血の統率>:<血外魔・序>:<血獄道・序>
:<月狼ノ刻印者>:<シュレゴス・ロードの魔印>:<神剣・三叉法具サラテン>:<魔朧ノ命>:<鎖型・滅印>
:<霊珠魔印>:<光神の導き>:<怪蟲槍武術の心得>:<魔人武術の心得>:<
:<銀河騎士の絆>:<覚式ノ理>:<旭日鴉の導き>:<戦神グンダルンの昂揚>:<召喚魔槍・無名無礼>
:<軍事貴族使役>new:<羅仙瞑道百妙技の心得>new:<水の神使>new:<王氷墓葎の使い手>new:<氷皇アモダルガ使役>new
:<霊纏・氷皇装>new:<召喚闘法>new:<光魔武龍イゾルデ使役>new:<経脈自在>new:<仙魔奇道の心得>new
エクストラスキル:<翻訳即是>:<光の授印>:<鎖の因子>:<脳魔脊髄革命>:<ルシヴァルの紋章樹>:<邪王の樹>
まずは新しい戦闘職業の<霊槍・水仙白炎獄師>と<光魔ノ奇想使い>を調べようか。
※霊槍・水仙白炎獄師※
※神韻縹渺希少戦闘職業※
※離れ次元界、玄智の森に到達し、水仙系最高位クラスを超えた無双武人は、この世にただ一人※
※神界、魔界、獄界、瞑界、ライヴァンの世など、様々な次元に通じた神韻縹渺希少戦闘職業が<霊槍・水仙白炎獄師>※
※ライヴァンの世の装備でもあった鬼神キサラメ骨装具・雷古鬼や神界セウロスの<光ノ使徒>装備、<法具>の装備が可能。
※玄智の森に棲まう水仙キサラメの秘奥を見知可能※
鬼神様と同じ名の水仙キサラメ?
玄智の森に神界セウロスとライヴァンの世に通じた水仙キサラメの遺跡か本人がいたりする?
スイカに撃ち込めばスイカが爆裂するほどの十六連打を行うが――。
――連打しても何も表示されない。
そして、ウィンドウは無事だ。
次の戦闘職業は<光魔ノ奇想使い>。
夜王の傘セイヴァルト関連だ。
※光魔ノ奇想使い※
※因果律超踏破希少戦闘職業の一つ※
※戦闘職業の具現化が可能となる※
※知恵の焔を吸収した黄金の冒険者カードを取り込んだ夜王の傘を扱う怪夜魔族と怪魔魔族のデイウォーカーの正式な後継者として、職の神レフォトが認めた証しでもある※
次は称号の光魔ノ仁智印バスターをチェック。
※光魔ノ仁智印バスター※
※神魔感応現象増嵩※
※悪しき者を祓う『正義はなされた』という正義の神シャファの言葉を知る者が、秩序の神オリミールと智恵の神イリアスの加護を得た証し※
※イーゾン山の聖ギルド連盟の本部と古代遺跡にあるオリミール神の心臓が宿る幽世部屋で洗礼を受けずに、聖刻印バスターを超える新たなる称号:光魔ノ仁智印バスターを得た者は他にいない※
次はスキルの<雷式・血雷穿>を調べるか。
※雷式・血雷穿※
※血槍魔流技術系統:上位突き:雷属性武器技※
※水槍流技術系統:上位突き※
※<火焔光背>で雷属性の魔力を吸収しつつ、その雷属性の魔力を<血魔力>を使い武器と本人に纏わせることが必須。使い手に雷属性がない場合使い手は雷属性の魔力でダメージを受ける※
次は<瞑道・霊闘法被>だ。
人差し指でツンツクツン。
※<瞑道・霊闘法被>※
※独自<闘気霊装>:開祖※
※<脳脊魔速>系統:極位<闘気霊装>※
※三叉魔神経網系統:上位亜種※
※瞑道流技術系統:上位<闘気霊装>※
※羅仙族、仙羅族、仙王鼬族の<闘気霊装>や<瞑道霊装>系統の使い手の魔力の吸収及び体感が必須※
※魔技三種、<魔闘術>系統、<闘気霊装>、<血魔力>、<霊血の泉>、<光魔の王笏>、高位能力、<脳脊魔速>、<神獣止水・翔>、本人の精神などの無数に連なるスキル網が必須※
※基本は黒を基調とした法被となるが、本人の意識と
獲得した際には羅の<瞑道・瞑水>との連携もあった。
色々と経験と体感が必要なことは当然か。
その次は<夜王鴉旗槍ウィセス>。
※夜王鴉旗槍ウィセス※
※怪夜王流技術系統:上位召喚スキル※
※夜王の傘セイヴァルト武器固有スキル※
※鴉女王ウィセスの魂の一部が怪夜王セイヴァルトの遺骸を包んでいた夜王の衣に宿っている※
夜王の衣か……悲しい逸話を感じた。
続いて、<魔界沸騎士長・召喚術>を調べよう。
※魔界沸騎士長・召喚術※
※光魔ルシヴァルの<血魔力>と融合したプレインハニーを取り込んだアニメイテッド・ボーンズと融合を果たした沸騎士たちは、魔界黒沸騎士長ゼメタスと魔界赤沸騎士長アドモスに進化を果たした※
※魔界のグルガンヌの東南地方に帰還した魔界黒沸騎士長ゼメタスと魔界赤沸騎士長アドモスは、グルガンヌの滝壺に移動し、魔界騎士クラスとなった能力を誇示するように、自らの頬骨と肋骨の黒獄アニメイテッド・ボーンズと赤獄アニメイテッド・ボーンズを外し、滝壺から拾っておいたゼガの魔コインと自らの頬骨と肋骨を滝壺に付けて、上等戦士誕生の儀式を行った※
※上等戦士ゼアガンヌを獲得※
※
まじか。
上等戦士ゼアガンヌをゼメタスとアドモスは獲得していたようだ。
だから
上等戦士ゼアガンヌは俺も呼び出せるんだろうか。
次は夜王の傘セイヴァルトと関連している<光魔ノ奇想札>を調べよう。
※光魔ノ奇想札※
※<光魔ノ王笏>技術系統:極位召喚スキル※
※怪夜王流技術系統:極位召喚スキル※
※夜王の傘セイヴァルト武器固有スキル※
※光魔ルシヴァル宗主専用※
※秩序の神オリミールの加護、知恵の神イリアスの加護などが融合した称号:光魔ノ仁智印バスター、戦闘職業の<光魔ノ魔術師>、<光魔ノ奇術師>が融合した<光魔ノ奇想使い>を獲得し、知恵の焔を吸収した黄金の冒険者カードを取り込んだ夜王の傘セイヴァルトを取得した存在は他にいない※
※夜王の傘セイヴァルトの内側に、今まで獲得済みの戦闘職業のカードの絵柄が二十二個、ランダムor本人の意識で浮かぶ。その内三つの戦闘職業をカードとして召喚が可能。その三つの戦闘職業は使い手の能力と性格に戦闘職業に見合う自律分散思考を持つが、召喚時間は短い※
※魔力の消費は膨大※
夜王の傘セイヴァルト武器固有スキルは当然。
が、<光魔ノ王笏>技術系統とかあるのか。
そして、戦闘職業をカードとして具現化可能なのは大きい。
<霊槍・水仙白炎獄師>に進化するときに新しく獲得した戦闘職業はかなり多い。
遠距離攻撃の選択肢が増えた。
夜王の傘セイヴァルトも重要だなぁ。
が、俺には魔槍杖バルドークや神槍ガンジスがある……。
次は<魔装天狗・聖盗>。
※魔装天狗・聖盗※
※魔装天狗流技術系統:上位変身奥義系※
※義遊暗行流技術系統:上位変身系※
※正義の神シャファが聖魔術師として、本物の二十面相の仮面を正式に装備することを認めた証し※
※正義の神シャファ神殿長、正義の神シャファ戦巫女、正義の神シャファ執行機関の義遊暗行師会に悟られず、正義の神シャファの義義遊暗行流技術系統の上位変身系を獲得した存在は、聖魔術師ネヴィル・クロフォードなど、ごく僅か※
※<魔装天狗・聖盗>発動中は、隠蔽系スキル効果急上昇、覇槍神魔ノ奇想効果上昇、身体速度上昇、神代神楽効果上昇、窃盗確率上昇、時空系魔法効果微上昇、獣貴族などの異界の軍事貴族と出会い易くなり、神話系魂群の使役可能率が上昇※
※正義の神シャファが愛用した異界の軍事貴族たちが近くにいれば、<魔装天狗・聖盗>を獲得した者に使役され、使役した者は<軍事貴族使役>を獲得するだろう※
※二十面相の仮面を揃えし時……※
最後の文は連打しても出ない。
これは凄い。
銀灰猫のフル・メト、略してメトを使役できたのはそういう理由か。
正義の神シャファ執行機関は秘密組織と聞いたが……。
迷宮都市ペルネーテにいるだろう戦巫女イヴァンカも、聖魔術師ネヴィルの仮面を見たら驚くだろうな。
聖魔術師ネヴィルの仮面で変装して別人として活躍できる?
それはそれで面白いかと思うが、ま、仮面は仮面だ。
声で俺だと分かるだろうし、無理か。
そして、結構重要装備。
アイテムボックスも便利だが、こういった精神体が転移する夢世界には、アイテムボックスに入れていると持っていくことができないから、ハルホンクのポケットに内包させておくべき装備かもな。
続いてロシアンブルーと似た銀灰猫のメト、銀犬シルバーフィタンアス、茶鹿ハウレッツの異界の軍事貴族を使役できた証拠の<軍事貴族使役>のことを調べよう。
人差し指でステータスウィンドウをポチッと押す。
※軍事貴族使役※
※異界の軍事貴族の使役が可能となる※
短いが、当然か。
次は<蓬茨・水月夜烏剣>。
※蓬莱魔剣流技術系統:上位斬り※
※獲得条件に高能力、<天賦の魔才>、魔技系の心得数種、<魔雄ノ飛動>、<ザイムの闇炎>、<水の即仗>、独自槍武術<水月暗穿>、<暗水無月>&<超脳・朧水月>、<月狼ノ刻印者>に蓬茨魔拳流技術系統の経験が必須※
※<蓬茨・一式>の熟練度が高まれば、<蓬茨・水月夜烏剣>の速度も速まる※
何気に剣術も高まっている。
<月狼ノ刻印者>がなんで関係しているんだろう。
次は<仙羅・幻網>。
※仙羅・幻網※
※仙羅流<仙魔術>系統:仙技:羅仙瞑道百妙技※
※三叉魔神経網が必須※
※使い手の周囲に仙羅の幻の網を生成し、敵を捕縛する幻を見せながら実際に魔力の網で捕縛が可能なスキル※
※羅仙族、仙羅族の羅仙瞑道百妙技の一つ※
※水属性と魔技系を軸とした高位能力or高位戦闘職業が求められる※
これは修業の際に試したい。
フェイクなど、応用も可能だろう。
その次は<仙羅・絲刀>。
※仙羅・絲刀※
※仙羅流<仙魔術>系統:仙技:羅仙瞑道百妙技※
※三叉魔神経網が必須※
※使い手の思念によって魔力で刃の糸を無数に作る※
※<仙羅・絲刀>に似合う楽器系魔道具&武器を使えば効果は倍増※
※仙羅族、羅仙族の羅仙瞑道百妙技の一つ※
羅がよく用いていたスキル。
その羅は魔法の琴を用いていた。
イゾルデの過去話にもあった。仙武人には琴を扱う演奏者が多い。武王院では琴やリュートを弾く授業がある。
神界セウロスの
そういえば、フィンクルが沢山いる花壇で琴を弾く演奏者がいた。
八部衆との挨拶や各院長の師範からの誘いなどがあって邪魔はしなかったが……正義のリュートを愛用しているだけに、伴奏または即興で演奏を一緒に楽しみたかった。
続いてのスキルはくまくまーなスキル。
<氷皇・五剣槍烈把>を調べよう。
※氷皇五剣槍流技術系統:奥義<召喚闘法>※
※流れを汲みて源を知る氷皇アモダルガの魂と<霊纏・氷皇装>で一体化し、連続的な攻撃を行う※
※
※本来、覇王ハルホンクと氷皇アモダルガの魂は魔界と神界で相性が悪いが、霊魔系高位戦闘職業の使い手と融合を果たした
闘魂の叫びというように
やはり、氷皇アモダルガの気質とハルホンクの気質は合う。
次は<龍神・魔力纏>。
※龍神・魔力纏※
※九頭武龍神流<魔力纏>系統:奥義仙技<闘気霊装>に分類※
※使い手に龍の魔力が宿り、周囲に無数の細かな龍の魔力が展開※
※<白炎仙手>などの仙王流系統の<仙魔術>と相性が良い※
※龍韻を刻む心、<脳魔脊髄革命>、<魔雄ノ飛動>、魔技三種、<白炎仙手>、<水神の呼び声>、<光魔武龍イゾルデ使役>、注連縄を腰に巻くデボンチッチの魔力と汗が必須※
※水神アクレシスと白蛇竜大神(はくじゃりゅうおおかみ)インと神人万巻、
また凄いスキルを獲得したもんだ。
イゾルデは自らを中級の神と語っていたが、龍神族の中でも高貴な御姫様だったのか?
次は<水月血闘法・水仙>を調べよう。ポチッとな。
※水月血闘法・水仙※
※独自<闘気霊装>:<水月血闘法>系統:奥義加速避け※
※霊水体水鴉などの<血魔力>で本体を追尾する幻影、または分身を作る※
※熟練度の高い<魔闘術>が必須で、<水月血闘法>と<水月血闘法・鴉読>も必須※
ホウシン師匠も水仙のスキルを使っていた。
幻影技の一種か。
<
根幹の<魔闘術>の技術は普遍だが、コンマ数秒を争う戦いでは加速と減速のタイミングの差が重要だ。
加速スキルの選択肢が増えれば、頻度の低い加速スキルを繰り出した時、それまで多用していた加速スキルとは速度が異なるはず。その微妙な速度の差違が、新たな切り札となる可能性もあるだろう。
その次は<仙玄樹・紅霞月>をチェック。
※仙玄樹・紅霞月※
※仙玄樹流技術系統:自在強<仙魔術>※
※水神アクレシス、大地の神ガイア、植物の女神サデュラ、双月神ウラニリ、双月神ウリオウ、神狼ハーレイアなどの加護と神気に水属性と時空属性と<超脳・朧水月>、<月狼の刻印者>、<血魔力>が必須※
※仙玄樹ツキヨミが、魔界セブドラの魔人鮫ギジアスが跋扈する黒泥海ガサドラで、無謬なる<仙樹宝界>と<無量狼コタンギ>を用いつつ山葵・狼月延石の上で座禅修業を行った際に、『蓮は泥より出て泥に染まらず、樹海八狼月伝は本物なり』という言葉を残して独自に開発したとされる※
仙玄樹ツキヨミさんという仙人さんがいるのか。
そして、樹海八狼月伝か。ここで月狼環ノ槍が関係してくるとは……狼月都市ハーレイアの地下で邂逅した神狼ハーレイア様と仙玄樹ツキヨミさんは繋がりがある?
だとしたら、仙玄樹ツキヨミさんは、元古代狼族?
謎だ。
次は<血龍天牙衝>。
※血龍天牙衝※
※血槍魔流技術系統:独自奥義※
※水槍流技術系統:最上位突き※
※水神流技術系統:最上位突き※
※神々の加護と光魔ルシヴァルの<血魔力>が龍の形で武器に宿る※
※奥義の質は数多あり、千差万別。が、<血龍天牙衝>は『一の槍から無限の枝(技)が生まれ風の哲理を内包した一の槍をもって万事を得る』という風槍流内観法極位の是非が問われ、巍巍たる風槍流の真髄が求められるであろう※
※酒豪の槍武神の戦神イシュルルも〝玄智山の四神闘技場〟を通じて未知の奥義を察して、新たな独自奥義を開拓した武術家を注視する※
槍武神の戦神イシュルル様が俺を注視とか。
が、あまり名を聞いたことのない戦神様だ。相棒との連携技の説明に戦神イシュルル様の名はあったが……戦神ヴァイス様の親戚なのかな。
次は<仙魔・暈繝飛動>。
※仙魔・暈繝飛動※
※仙王流独自<仙魔術>系統:奥義仙技<闘気霊装>に分類※
※使い手の周りに霧と白炎を発生させる※
※魔法防御上昇、物理防御上昇、使い手の精神力と体力の回復を促す※
※仙王流独自<仙魔術>の様々な仙技類と相性が良い※
次は<仙魔・桂馬歩法>。
※仙魔・桂馬歩法※
※仙王流独自<仙魔術>系統:上位歩法※
※足下に風の魔印が生まれる※
※速度上昇効果、槍武術上昇効果※
※〝玄智闘法・浮雲〟の修業を実行して<玄智闘法・浮雲蹴刀>を体感した者が、風神セードの音の力を宿した魔印を理解して、玄智聖水を得て大添水の音叉を聞くことで獲得できる※
ホウシン師匠との模擬戦と仙王の隠韻洞に移動する間の修業がいかに大切だったか。
感謝。
次は<虎邪拳・黒鴨狩>。
※虎邪拳・黒鴨狩※
※邪神独自格闘術技術系統:上位虎邪拳※
※邪神シテアトップの一尾を得た者だけが獲得可能※
玄智の森の異世界で邪神シテアトップの技を獲得できるとは、邪神シテアトップの一尾を吸収した甲斐がある。
いつか、ペルネーテの地下迷宮に挑む際は挨拶しようか。
次は<崑崙・白龍血拳>を調べよう。
ステータスのウィンドウの表面を指でささっと触った。
※崑崙・白龍血拳※
※崑崙流独自格闘術系統:仙技上位突き※
※<血魔力>系統と<龍神・魔力纏>が必須※
※多次元世界の神々が玄智の森を注視する中、神界セウロスの三神山の一つ崑崙山の崑崙王家ハヴィスの秘奥技系統の仙技上位突きスキルを、崑崙王家ハヴィスに気付かれず秘密裏に獲得した者はいない※
<白炎仙手>と似たような感じだ。
崑崙王家ハヴィスの方々にバレたらヤヴァいか?
神界セウロスに進むことがあれば崑崙王家に出向くのは止すか。
そして、その崑崙山は初耳だ。
大光神ノ御園、万華鏡寺院などの地名は貂から聞いているが……イゾルデなら崑崙山について知っているかな。
後で聞くとしよう。
さて、次は……。
シザーステップとクロスオーバーから<白炎仙拳>でダンクシュート! という気概で『要チェックや』。
※白炎仙拳※
※仙王流独自格闘術系統:上位突き※
※仙王流独自<仙魔術>系統:仙技亜種※
※膨大な魔力と<白炎仙手>と高い筋力と精神力が必須。仙王スーウィン家の秘奥義<白炎仙手>を学んだ者の中でも<白炎仙拳>を使える存在は少ない※
次は<龍豪閃>か。
※龍豪閃※
※龍豪流技術系統:上位薙ぎ払い系※
※豪槍流技術系統:極位薙ぎ払い系※
※龍族・龍人族・龍神族以外で<龍豪閃>を獲得した存在はいない※
続いて<血龍仙閃>をポチッとな。
※血龍仙閃※
※血龍仙流系統:極位薙ぎ払い系※
※龍豪流技術系統: 上位薙ぎ払い系※
※高能力の下地に、魔界、神界、獄界の多次元世界の神々と通じる戦闘職業の<霊槍・水仙白炎獄師>と豪槍流と龍豪流の槍技術が必須※
※魔界セブドラに向かうことなく、地獄龍山に住まう〝災禍を超えし血龍魔仙族、血龍魔仙族ホツラマの極位薙ぎ払い系スキルを秘密裏に獲得した者はいない※
これまた希少スキルか。
秘密裏に獲得って、イゾルデの槍武術を学んだ結果なんだが……あ、イゾルデの経験を俺が学んだ結果か。イゾルデは魔界セブドラ側の勢力と戦い続けていたんだ。
地獄龍山に住まう〝災禍を超えし血龍魔仙族、血龍魔仙族ホツラマと通じた魔人たちと激戦を繰り広げているうちに身に着けた技術があったんだろう。
イゾルデに感謝だ。
そして、次は<龍異仙穿>を要チェックや!
※龍異仙穿※
※龍異仙流技術系統:上位突き。上位系統は亜種を含めて数知れず※
※龍神族が愛用する<刺突>に連なる龍神槍スキル※
※使い手が扱う槍に、<龍神・魔力纏>、<火焔光背>、<魔闘術の心得>、<旭日鴉の導き>などの効果が宿る※
次は恒久スキルの<羅仙瞑道百妙技の心得>をチェックしようか……『ギャリック砲!』の気概で!
※羅仙瞑道百妙技の心得※
※霊魔系高位戦闘職業と<神剣・三叉法具サラテン>と伝説の神遺物〝神仙鼬籬壁羅仙瞑道譜〟の解読が必須※
※<羅仙瞑道百妙技の心得>を獲得したことにより、魔法絵師系統の戦闘職業及びスキルに<翻訳即是>などの優秀な翻訳スキルで干渉が可能※
※運命線を斬ることができるとされる那由他の砂で鍛えられた堕ちた神剣があれば、神仙鼬籬壁羅仙瞑道譜の表層を斬り穿つことも可能。そうして、神仙鼬籬壁羅仙瞑道譜への干渉に成功すれば極めて危険だが、神仙鼬籬壁羅仙瞑道譜の中に入ることができる。中には、仙王鼬族、羅仙族、仙羅族、仙武人、風水オラクルに……魂が……※
※仙羅族、羅仙族以外に獲得した者はいない※
連打しても続きはでない。
危険だが、神仙鼬籬壁羅仙瞑道譜の中に入ることができるのか。
ここに沙がいたら、斬る! と挑戦しただろうな。
とりあえず<神剣・三叉法具サラテン>の三人娘に感謝。
続いて<水の神使>を調べた。
※水の神使※
※<水神の呼び声>と<水の即仗>と光魔の陰陽分れざりし心の溟涬而含牙の使い手が水神アクレシスの強い神気を浴びて得られる希少恒久スキル※
※水神アクレシスの神籬の意味を持つ腰に注連縄を巻く
※
水神アクレシス様の依り代だと思っていたが、俺の心を表す深い意味があったのか……。
だから注連縄にあった
次は<王氷墓葎の使い手>。
※王氷墓葎の使い手※
※神遺物の王氷墓葎を解読し使いこなしている証し※
次は<氷皇アモダルガ使役>。
※氷皇アモダルガ使役※
※<翻訳即是>と<脳魔脊髄革命>のエクストラスキルに<神剣・三叉法具サラテン>を持つ使い手が、神遺物
その次は、<氷皇アモダルガ使役>効果で獲得できた<霊纏・氷皇装>だろう。
※霊纏・氷皇装※
※霊纏技術系統:上位<召喚闘法>※
※霊纏技術系統:上位<闘気霊装>※
※<魔力纏>技術系統:極位※
※氷皇アモダルガの魂と融合した使い手のみが扱える。<召喚闘法>が必須※
次は<召喚闘法>。
※召喚闘法※
※<召喚闘法>技術系統:基礎スキル※
※<翻訳即是>、<召喚術>、<古代魔法>、<十二鬼道召喚術>、<脳魔脊髄革命>が必須※
続いて<光魔武龍イゾルデ使役>を調べた。
※光魔武龍イゾルデ使役※
※武王龍神族へ自身の<血魔力>と精神力を分かつことにより復活を促し、光魔ルシヴァルの種族、光魔武龍イゾルデとして使役に成功した証し※
イゾルデを眷属化云々より、偉大な龍神様を復活させることができたことが嬉しい。
次は<経脈自在>をチェック。
※経脈自在※
※<魔闘術>系統が優れた光魔ルシヴァルで、希少な選ばれし者たちだからこそ獲得できたスキル※
※ある種の武威を得ることにより自身の経脈を弄れるようになる※
自身の経脈を……これは重要だ。
ま、<経脈自在>はこれからか。
次は<仙魔奇道の心得>。
※仙魔奇道の心得※
※仙魔奇道技術系統:基礎スキル※
※すべての高水準の能力と<仙魔術>、<仙魔術・水黄綬の心得>、<精霊珠想>、<玄樹・霧纏>、<仙魔・霧纏>が必須※
※額に仙魔奇道の魔印が浮かぶことにより、様々な<魔闘術>系統、<闘気霊装>系統の効果が上がる※
ざっと調べたが、成長具合が凄まじい。
さて、寝るか。
数日後。
明日は朱雀の月の初日。
〝玄智の森闘技杯〟と〝幻瞑森の強練〟の出場者を決める戦いが〝玄智山の四神闘技場〟で行われる日だ。
そして、今もホウシン師匠とイゾルデ組と――。
エンビヤと俺組のバトルロイヤル<槍組手>の訓練、修業中!
――<仙羅・幻網>を発動。
魔力の網の幻惑が扇の方向に生まれ出るやいなや、ホウシン師匠の体に魔力の網が降りかかった。
続いて<仙魔奇道の心得>を意識――。
ホウシン師匠は「ぬん――」と気合い声を発した。
体に絡む<仙羅・幻網>を衝撃波のような魔力波動で打ち消す。
<導魔術>と<仙魔術>の衝撃波か?
その魔力攻撃を俺にも繰り出してきた。
その衝撃波のような魔力攻撃を<白炎仙手>と<火焔光背>で受け流し吸収。
ホウシン師匠は前進。
素早い蹴り技から武暁ノ玄智で<刺突>を繰り出してくる。
俺は無名無礼の魔槍で蹴りと<刺突>を受けて、反撃の<湖月魔蹴>を繰り出すが、受け止められた。
<魔人武術の心得>の<槍組手>を<玄智・明鬯組手>で往なされ続ける。
ホウシン師匠は、
「まだまだ! 行くぞ!」
気合い溢れる言葉と同時に武暁ノ玄智で連続的な突き技を繰り出す。
俺の無名無礼の魔槍の穂先と柄を連続的に叩き弾く。
<仙魔・桂馬歩法>で巧みに避けたが、ホウシン師匠も加速した――。
体がブレる。
<刺突>のモーションの幻影を左右に生み出した。
囮スキル?
コンマ数秒判断に遅れが出たところで――。
「本体はここじゃ――」
囮の幻影が一つに集約した本体のホウシン師匠は「<玄智・連刺突>」を繰り出す――。
俺はもろに、その<玄智・連刺突>を腹に喰らい吹き飛ぶ。
――玄智武暁流の槍武術は凄すぎる。
「ああ、シュウヤのお腹が!」
「シュウヤ様――ホウシン師父、やりすぎだ――」
と、エンビヤと戦っていたイゾルデがホウシン師匠に吶喊。
「――ぬぁ、殺気を発して血を纏う得物を振り回すなイゾルデ! わしを殺す気か!?」
「しらん――」
イゾルデの鬼攻撃を余裕の間で避けるホウシン師匠もまた凄いが、ホウシン師匠、大丈夫か?
そんなこんなで――一旦休憩。
休憩後、また訓練を開始した。
<仙魔・暈繝飛動>を実行。
<経脈自在>も意識しつつホウシン師匠の攻撃を往なす。
ホウシン師匠は蹴りスキル。
続いて<玄智・陰陽流槌>の連続打撃から玄智武暁流の<刺突>系の連続技を繰り出してきた。
それらを往なすが――。
「防御は頑丈。だが――<武王・雷刺突>――」
普通の<刺突>ではない雷属性の<刺突>が迫る。
武暁ノ玄智の穂先を無名無礼の魔槍の柄で防ぐ。
が、稲妻を避けることは不可能。
持ち手の指は一瞬で炭化。
「ぐあ」
「岩は岩でも崩せん岩はない。『一念岩をも通す』じゃ」
「はい!」
ホウシン師匠は強い。
が、俺は右腕を犠牲にする形で――左腕一本で無名無礼の魔槍を振るう<龍豪閃>でホウシン師匠の持ち手を強引に狙った。
「――やりおる!」
ホウシン師匠は半身の姿勢で武暁ノ玄智を傾けつつ――俺の<龍豪閃>を受けた。
が、片足は隙だらけ――。
そのホウシン師匠の片足を右足の出足払いの要領で掬うことに成功。
「ぬお――」
ホウシン師匠は体勢を崩す。
そんなホウシン師匠の胴体目掛けて――。
白炎が包む右腕を突き出した。
<白炎仙拳>がホウシン師匠の胸元にクリーンヒット。
「ぐぁ――」
吹き飛ぶホウシン師匠の胸元が窪む。
白炎がホウシン師匠の体を包む。が、ホウシン師匠もタフ。
一瞬で着地した大地から魔力を吸収すると――。
植物の枝と水滴模様の魔力を体に纏う。
と、<白炎仙拳>から自身の体に伝搬していた白炎を消去して体を元通りに回復させていた。
衣装の再生はないが下着は丈夫か。細かな孔が僅かに見えるだけ。
そのホウシン師匠に追撃。
左手に移していた無名無礼の魔槍で<血穿>を繰り出した。
「その血の突き技には恐怖を覚える。が――」
ホウシン師匠は左後方へと跳ぶように連続側転を行う。
<血穿>はあっさり避けられた。そのホウシン師匠を追う!
前傾姿勢で前進――ホウシン師匠は正眼の構えで、後の先か。
敢えて、その玄智武暁流の師匠に風槍流で挑む――視線でフェイク。
一瞬、武暁ノ玄智が揺れる。
刹那、槍圏内から無名無礼の魔槍で――下段の<牙衝>を繰り出す。
ホウシン師匠は片足立ちの姿勢で<牙衝>を避けてきた。
同時に、
「<玄智・鬼灯打打>――」
を繰り出すホウシン師匠。
地団駄を踏むような玄智武暁流の槍スキルか――。
足下の無名無礼の魔槍の穂先を武暁ノ玄智の穂先で持ち上げるように連続的に叩かれた――無名無礼の魔槍が震動。
腕の感覚が狂う。大地が揺れる感覚も覚えた。
俺は接地がずれた。
ホウシン師匠の不思議な槍スキル――。
ホウシン師匠は武暁ノ玄智の柄を肩で担ぎつつ前進。
その武暁ノ玄智の柄から手を離すや掌底を繰り出してきた。俺の顎を砕くようなその掌底を――なんとか無名無礼の魔槍の柄で防ぐことができた。
ホウシン師匠は武暁ノ玄智の穂先越しに視線でフェイク。
左腕をこれ見よがしに泳がせると――。
体を独楽の如く横回転させた。
が、いきなり直角機動。近々距離から、手の甲で俺の無名無礼の魔槍を横に弾くと、続けざまに左拳の「<玄智・甲宝拳>――」を繰り出し脇腹を突かれた。
「ぐあ――」
脇腹を失った感覚。
痛すぎる。
が、その<玄智・甲宝拳>の威力を利用するように回転しながら――風槍流『左背攻』を繰り出した。
『肉を切らせて骨を断つ』
ではないが、そんな気概だ。
背中を見せる打撃をホウシン師匠は、
「なんて機動力じゃ!」
と言いながら、武暁ノ玄智を盾にした。
俺の『左背攻』を防ぐ。
が、ホウシン師匠は半身の姿勢のまま『左背攻』の勢いは殺せず退いた。
ルリゼゼならば『後退は愚』という言葉を発しただろう。
退いたホウシン師匠を追うのと同時に<白炎仙手>を実行――白炎の貫手を繰り出しつつホウシン師匠との間合いを詰める。
が、俺の白炎の貫手の牽制は――。
すべて武暁ノ玄智で斬り払われた。
構わず槍圏内から――。
左足で地面を潰すように踏み込む。
腰を捻り右手ごと一本の槍と化すイメージで――。
無名無礼の魔槍を前に突き出す。
――<血龍天牙衝>を繰り出した。
ホウシン師匠は無名無礼の魔槍の穂先を凝視。
「血の龍か!?」
と驚きながらも腰を沈める。
<刺突>系統のスキルを行える体勢に移行し、膨大な魔力の<闘気玄装>を体から放出すると――。
腕の動きが消える。
武暁ノ玄智を突き出した?
「――<武王・武暁大把衝>」
穂先が一点に見えるほどの光を帯びた<刺突>系のスキルか!
その武暁ノ玄智の穂先の頂点と無名無礼の魔槍の穂先の頂点が衝突し合った。
甲高い金属音が轟いた。
<血龍天牙衝>の血の龍は武暁ノ玄智の穂先から溢れた魔力と相殺して消える。
が、一部の光の魔力は<仙魔・
ホウシン師匠の魔力の吸収に成功。
刹那、二つの穂先から閃光が発生し、互いの槍の柄が振動。
俺とホウシン師匠は片腕が伸びきったまま揺れる。
「カカッ」
そんな姿勢のまま笑うホウシン師匠が少し怖い。
刹那――閃光がホウシン師匠の体に集約。
ホウシン師匠の体内の魔力の流れが徐々に見えてくる。その魔力の巡りは魔察眼で見える魔力とは違う形だ。
体内を行き交う魔力の線が経脈だろう。
内臓がどこにあるのかだいたい把握できた。
その体内の設計図的な経脈の幻影が飛来。
俺の体と重なり合った。
ホウシン師匠と俺の経脈の流れは異なる。
種族が違うこともあるとは思う。
光魔ルシヴァルの……いや、俺の魔力の流れは把握が難しい。
<脳魔脊髄革命>などの影響で、丹田を軸としながらも、体の内部深くで幾重にも分岐している複雑怪奇な経脈の神経網は、一つの宇宙のようで、広大で膨大だ。
俺の経脈は普通ではないから無理もないか。
だからキサラの<魔手太陰肺経>をスキルとして学ぶことができなかったんだな。
あの時のキサラも言っていた。俺なりの<魔手太陰肺経>があるかもしれないと。
……当たり前か。
地下でグランバを倒した時は光魔セイヴァルト。
その光魔セイヴァルトから光魔ルシヴァルへと進化する際、俺の体や精神は一度壊れたが、吸血鬼の身でありながら吸血鬼の支配から抜けることができた。
因果律を超えた存在が俺だ。
その血の因果の大本だった吸血神ルグナド様にも感謝しよう。
<経脈自在>の効果もあると思うが――。
ホウシン師匠の経脈を参考に――。
俺の目の前に浮かぶ自分の脳と背骨に連なる神経と血が巡る血管を――思念で弄った。
刹那、体内がぐわりと震動。
ピコーン※<闘気玄装>※スキル獲得※
おお!
無名無礼の魔槍を下げた。
ホウシン師匠も得物の武暁ノ玄智を下ろして、
「シュウヤのその<魔力纏>は、<龍神・魔力纏>ではないな?」
「はい! ホウシン師匠の<闘気玄装>を学ぶことができたようです!」
「え!」
「「おおお」」
「おめでとうシュウヤ!」
エンビヤが抱きついてきた。
<闘気玄装>の獲得は素直に嬉しい。
そして、夢が覚めることはない。
これはやはり……。
が、エンビヤの乳房の感触のほうが重要か。
柔らかい感触は最高だ! が、エロ紳士を貫く。
エンビヤの肩に手を当てて、
「エンビヤ、ありがと、皆のお陰だ」
「はい!」
笑顔満面のエンビヤは頷いて離れた。
その立ち居振る舞いが日本の女性的でなんとも言えない良さがある。
魅力度が高いと、考えていると、イゾルデが寄ってくる。
「――<経脈自在>を使用して<闘気玄装>を学べたのだな!」
「おう。ま、その<経脈自在>も切っ掛けに過ぎない。そして、難しい……」
「ふむ! 教え甲斐があるというものじゃ」
ホウシン師匠に拱手。
その日は<闘気玄装>を多く使う模擬戦と訓練を重ねたが、<闘気玄装>系統に連なるスキルは獲得できず。
当たり前か。<脳魔脊髄革命>と<天賦の魔才>の黄金コンビがあろうとも、スキル獲得は至難。
<経脈自在>もあるからといって、<闘気玄装>系統や玄智武暁流の槍武術をすんなりと学べるわけではない。
そうして――。
〝玄智山の四神闘技場〟の予選が行われる日となった。
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