勇者の末裔 カザキリ・ソラの試練
九重九十九
プロローグ
小さい子供でも知っている位有名なお時話。
その昔。元はただの少年だった勇者と、元は天界にいた大天使が戦った。
戦いには、勇者と、その仲間達が勝ったが、その代償として、天は黒ずみ、地はひび割れ、海は枯れた。
戦いに勝ったが、世界を終わらせてしまった勇者たちは、壊れた世界を直そうと奇跡を起こした。
奇跡のおかげで天も地も海も、元通りになった。しかし、強すぎた奇跡の弊害もまた起きた。
修復された世界では、今までにない存在がいた。
そこで、勇者の仲間のひとりは、自分を人柱にして、今までにない存在の半数を封じ込めた。
それでも、まだ半数残っている。
そこで、勇者とその仲間たちは、バラバラに各地に散って、今までになかった存在を退治し、弱き者を守りに行った。
それがこの世界の始まり。
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