脚注12

〔ドラゴン・クエスト〕

「ドラゴンクエスト」はファミコン向けのゲームとして1986年5月に発売され150万本売れる大ヒットになった。キャッチコピーは「今、新しい伝説が生まれようとしている」。伝説の勇者「ロト」の血を継ぐ主人公が、竜王なるものにさらわれたラダトーム王国の王女ローラ姫を助ける為に旅に出る物語。


続編の「ドラゴンクエストⅡ悪霊の神々」は1987年1月発売され初回作を上回る240万本を売り上げた。キャッチコピーは「勇者の伝説が再びよみがえる」。前作の世界から100年後、3人のロトの子孫ローレシア国の王子、サマルトリア国の王子、ムーンブルグ国の王女が悪の大神官ハーゴンを倒す物語。


さらに3作目の「ドラゴンクエストⅢそして伝説へ…」は1988年2月に発売され、もはや社会現象といえる380万本を売り上げた。キャッチコピーは「触れたら最後、日本全土がハルマゲドン」。第1作をさかのぼること数百年のロト誕生の秘話を物語る。勇者オルテガは魔王バラモスを倒す為に旅に出たが、目的を達成することなく消息を断つ。オルテガの息子が、亡き父の意志を継ぎアリアハンの勇者として旅立つ。青年はバラモスを退治して悲願を達成するが、その後も余勢をかって世界を助ける為に旅を続け、ついに大魔王ゾーマまで退治する。この功績で青年は勇者「ロト」の称号を与えられ伝説となる。


この3作をまとめてロト伝説三部作と呼ぶ。


さて「ドラゴンクエストIV 導かれし者たち」は、1990年2月11日に発売され304万本を売り上げた。発売日は奇しくもハビタット建国の日の翌日である。そこでアバタ達の会話にも無意識にドラクエの世界観の影響が見られた。

例えばハビタットの何気ないオブジェクトが、こんなふうに名付けられることがあった。てんくうのつるぎ、はぐれメタルのよろい、てんくうのたて、はぐれメタルヘルム、ほしふるのうでわ。

アバタ達が魔法アイテムを使うときこんな呪文が飛び交うこともあった。ニフラム、ホイミ、ベホイミ、ラリホーマ、ベホマズン、ギガデイン、ミナデイン、パルプンテ、ガソード。








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