楽屋落ち
ドワーフについて
■外見
体高は人間の三分の一程度、厚みは三倍ある筋肉質でずんぐりとした体形をした山奥の洞窟に集落をつくる亜人種。
洞窟を掘り進んで住居にしてきたことから人間よりもはるかに力持ちで、暗視性能に優れ、高い免疫力を誇り病や毒に強い耐性を持っている。生命力が強く三年で成人し三百年ほど生きる。
男女ともに顔面をおおいつくすほどのヒゲをたくわえているため、他種族が一目で性別を見分けるのは難しい。
■性格
高い生命力を持つドワーフ族は人間における三大欲求、食欲、性欲、睡眠欲のどれもが希薄でそれらの反動かのように物質を加工する欲求が強くい。
一日中なにかしらの工作に熱中しており全員が高い技術を身に着けている。
ドワーフ族は食事や睡眠のごとく物質を加工する欲求に逆らえないため、自然をありのままの姿で保つことを良しとするエルフ族からは嫌悪されおり互いに距離を置いて視界にいれないようにしている。
作業への没入度が高いため周囲のできごとや他者には無関心で、たいていのことには頓着せずにおおらかだが、自分の作品に対する侮辱などには敏感でむきになりやすい。
熱しにくい反面、沸点を超えてしまうと収拾がつかなくなるため、ドワーフを怒らせる場合には相応の覚悟が必要である。
■鉄の国
東アシュハに存在するドワーフの集落。皇国期にアシュハに取り込まれているが、ドワーフ族による自治が認められたドワーフの王国である。
戦時中、巨大な炭鉱と優れた加工技術も持つドワーフたちからは奪うよりも取引したほうが高品質な武器の供給が安定すると見込まれ共生する判断がとられた。
以後五十年、定期的にドワーフ製の武器や兵器が皇国軍に納品されたが、戦後その管理は軍から商人ギルドへと引き継がれている。
人口は二百人程度でドワーフの集落としては最大級の規模があり、地下、壁面と掘り進められた炭鉱と一体化した地形は壁面にある立体的な都市となっており圧巻の景色となっている。
■交流
アシュハ人と鉄の国のドワーフは共生関係であり流通や行き来が解放されているが、アシュハ人は自分たちに特権意識を持っており、異国人、異種族を軽視している面がありドワーフもその対象である。
ドワーフはとくにその外見を揶揄されることが多く迫害が繰り返されたため、その対応策として『絶対報復の誓い』を立て、種族の仲間が害された場合、全体の問題として可能な限りを動員してやり返すことを流儀とした。
大事になる、それによって種族への攻撃、個人に対する嫌がらせなどを激減させることに成功している。
■戦闘能力
種族特有の筋量による怪力と頑丈さ、高い免疫力による頑健さで毒を受け付けず体調不良も起こさないなど圧倒的な破壊力、耐久力を誇る。
背丈が低く手足も短いため間合いは狭いが、頑丈さにくわえて無尽蔵の体力をもつ彼らの突進を止めることは至難であり、つかみ合いの喧嘩になればなみの人間では歯が立たない。
最大の弱点は団体行動を苦手とすることで、隊として機能せず戦場においては弱い軍隊といえる。
しかし、ドワーフのつくる武具、兵器の類は非常に高性能で彼らの存在は兵隊以上に価値がある。
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