楽屋落ち

あとがき


これにて完結でございます。


2年5カ月、90万文字(外伝込)。

趣味にしては良いペースだったんじゃないかな。


異世界召喚は大長編ドラえもんくらいしか見たことないし。

ファンタジー小説も初めて書いたけど。


戦闘とか好きなことを色々、脈絡なく入れていけるから良いジャンルだなって。

他で殺し合いを書こうとしたら、状況から整えたりめんどいもんね。


しかし、郷に入りては郷に従えの精神で挑戦したのに。

また、「ウケるもの」じゃなく「ウケて欲しいもの」を書いてしまったんだなぁと。


ウケて欲しかったなあ。


そんな作品を最後まで読んで頂けていたら幸いです。


本当はね、やっとスタート地点の国から出たぞ!って、続きを延々書けたら幸せですけど。


付き合ってくれた皆さんへのケジメとして、ここで一応の完結です。

100万文字いっとくかって外伝とか書くかも。


ヴィレオンかサンディかムスコッス辺りを主人公にして。



4部は、暗かった。暗すぎて読者さんのストレスが心配で前もって「耐えて」ってお願いしたくらいで。


完結編を書くに当たって、ハッピーエンドにするとだけは決めていて。

そうすると、試練を乗り越えて立派な皇帝になりました。ってことで良いのでしょうが。


読後感が1部と似通った感じになるだろうなと思い。

それが気に食わなくて、自由を手に入れる(皇帝やめる)エンドに舵を切りました。


深い意味は無く、4部しかないのにラストが似通うのはイヤだなって。

全然違う読後感にしたいなって。


でも、「目標を達成せずに投げ出した」ってラストを。

どうしたら人は許容してくれるだろうと。


死ぬほど頑張って、適任者を立てたら許してくれるかな。

そう考えながら書いてたら、試練がどんどん重くなって行ったし。


結局、許してもらえないと思えてきた。


興味を失うのを待つか、死ぬまで許してもらえないか。

そのどちらかなんじゃないかって気がしてきた。


全ては飽きられて捨てられるまでのお祭り。

それも芸能っぽいなとか。


そういうあれこれが詰まった、陰鬱とした展開が多くなってしまいました。


あと、イリーナもアルフォンスもオーヴィルも陽キャなのに。

ティアンが陰キャだったんだよ。知らなかったよ、陰キャだったなんて。


ラスボスはね。あれ、一部のプロットから決まってた人です。あれでも。

以前、一部のボスはフォメルスの予定ではなかったと言いましたが。


その名残が一部キャラ紹介に出ていて。

イリーナが戦う相手という事で戦闘評価Aを避けてたり、無駄に魔術師だったりしていた訳です。


放置していた小物が取り返しのつかないことをする。みたいな展開が好きで。

ウロマルドを殺すイバンとか。地下迷宮のダーレッドとか、初めからその為に登場している。


黒騎士ヴィレオンはその方がかっこよかったとは思うのですが。


さて、長くなりましたが終わります。

自分の作品のこと一番話したいの自分だもんな!


良ければこの機会にコメント、レビューなど頂けたら嬉しいです。

感想なんてめんどうなことは言いません。一言、「読了」とでも書いて貰えたらと思います。


ここから、長々といつものオマケコーナーを開始。

本編に無い情報なんかもまとめながら静かにフェードアウトする所存。


お付き合い頂き、本当にありがとうございました。




――河童Δ

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