第11話


「貴方の後見人が見つかったわ」

 生徒会会長室。

 授業の最中、突然呼び出された静馬と桜は劉堂からそう切り出された。

 思わず、静馬と桜は顔を見合わせた。

 後見人。

 桜が飯村事務所に来てからまだ一月しか経っていない。役所の説明では既に制度の利用はできないはずだった。桜が転がり込んできたのもそれが理由である。

 桜は戸惑うように言った。

「あの、会長さんが、探してくれたん、ですか?」

「まさか。さすがに、私もそこまで無粋じゃないわ」

 劉堂は吐き捨てるように言った。

 表情は険しく、明らかに苛立ちが見える。らしくないな、と静馬は思う。桜もそれを感じ取ったのか、ますます困惑しているようだ。

 嫌な予感がする。

「だったら、なんで今更そんな話が出てくるんですか? そうそう都合よく増えるもんでもないでしょ」

「立候補したそうよ。渡良瀬桜の後見人になりたいってね。桜ちゃん、人気者ね」

「えっ」

 ますます話が分からなくなった。

 どうやら後見人は桜を知っている人物らしい。だが、彼女に静馬が知る人間以外の知り合いがいるとは考えられなかった。実際、桜の方も心当たりがないようだった。

 いや、何かに気付いたのか表情をこわばらせた。

「あの、私」

「ん、なにかしら?」

「実は、こっちに来た時、その、よくわからない場所にいたことがあって、それでその」

「え?」

 まずい。

 桜はしどろもどろに何かを言おうとしており、劉堂はその意味をよく汲み取れないでいる。静馬だけはそのやり取りの意味が分かった。

 三日間の監禁。

 桜が三日間の監禁と突然現れた後見人の存在を結びつけるのは当然かもしれない。だが、その犯人は静馬が知る人物であり——いや、待てよ。

 立候補したのは、まさか、三原か?

「えっと、なんて言ったらいいのかわからないんですけど、変な場所で誰もいないところに押し込められて、気が付いたら書店の裏に倒れてて」

「ごめんなさい。なんの話かよくわからないだけれど。まぁ、いいわ。とにかく、先方が貴方と会いたいそうなの。急で悪いけれど、迎えを出すから明日には出発してくれるかしら?」

「「明日っ?」」

 さすがに静馬と桜が声を荒げた。

 劉堂は不機嫌な表情のままうなずいた。

「ちょっと待てよ! いくらなんでも急すぎるだろ。誰かもわからないし、いきなりで納得できるわけないだろ?」

「そうですよ、確かに後見人になってくれるのはありがたいですけど、だからって」

「悪いけれど」

 劉堂は一拍の間を空けてから言った。

「この件を断る権限は貴方達にはないわ。私にもね」

 劉堂は懐から煙管を取り出した。印を発動させる。紫煙が発生し、静馬は不快感を覚えた。桜も同様のようである。

 劉堂は静馬達を無視して、一人歎息する。

 まったくわけがわからなかった。

 本当にらしくない、と静馬は思う。静馬が知る劉堂は回りくどいことが一番嫌いだ。騙しや嘘、駆け引きを専ら嫌っていたし、何かある場合は直球でねじ込んでくる。

 そんな彼女が、なにを迷っているのか。

 三度、煙管をふかしてから劉堂は言った。


「柱石って言えば、静馬君はわかるわよね」

 

 瞬間、静馬は言葉を失った。

 と、同時に劉堂の心境が手に取るように理解できた。苦々しい表情も、煙管を吹かした理由も含めて。

 ああ、なんて厄介な。

 静馬は頭を抱えたくなった。

「あの、全然、私話に付いていけないんですけど」

 桜が言う。

 劉堂はもう一度紫煙を吹かした。

「柱石っていうのはね、言ってみれば何代も前からこの国を守護してきた高貴な一族のことを言うの。貴方の後見人に立候補したのはそういう一族の長。私や静馬君なんかとはまるで身分が違う人」


「そんな人が身分違いの異世界人、それも女の子を保護しようなんて、いい趣味してると思わない?」



                    *


 劉堂の言葉は極論である。だが、それがないとは決して言い切れない。

 静馬は桜にそう伝えたが、桜は何も言わなかった。泣き叫ぶことも薄情だと罵ることもしなかった。

 能面のような無表情。

 出会ったときそのものの彼女に戻ってしまった。

 劉堂からの説明の後、静馬と桜は教育部を早退した。道中、桜は一言も発さない。静馬も黙って歩いた。

 事務所には三蔵しかおらず、飯村は仕事で出かけていた。桜は帰宅したその足で自室に引き籠った。

 三蔵は心配したが、体調が悪いと嘘を教えて宥めた。

 憤るべきだったのか、悲しむべきだったのか。

 静馬は自分の気持ちがよくわからない。ただ、このまま彼女が自室から出てこない方がいいのではないかと思った。

彼女の部屋は二階。まだ昼前なのもあって逃げ出すには十分な時間がある。

そんなことを考えていると、いつの間にか夕方になっていた。

「ただいまー」

飯村が帰宅した。

三蔵が台所からおかえりなさいという。夕飯の準備は着々と進んでいる。既に食器を並べ終え、あとは主菜を運び込むだけである。静馬もおかえりなさいと言って席に着いた。

かたん、と階段を降りる音がした。

 桜である。

「おかえりなさい」

 静馬はぞっとした。

 無機質な声。表情は凛としているのに目が淀んでいる。

 それだけで飯村は何かを察したのか、三蔵を二階に上げた。

 なにがあった、と飯村は言う。

 静馬は今日の出来事を話す。

 飯村は黙って話を聞いていたが、すぐにため息を吐いた。

「なるほど。そういう話か」

 飯村は両腕を組んで唸った。

 桜は表情を変えない。ただ黙って座っている。

「柱石が後見人になることは珍しくない。彼らは経済的にも豊かだし、社会的な信用もある。格式高いというのが堅苦しいかもしれないが、それだけ教養もあるということだからね。彼らが後見人であるということだけでも非常に名誉なことだろう」

 飯村が、どこか歯に挟まったような物言いをする。静馬も何を言えばいいのか、わからない。桜はまだ黙っていた。

 飯村は焼酎が入った陶器に口を付けた。

「しかし、明日とは実に急だな。早く顔を見たいというのもあるだろうが、彼らには常識というのが通じないのかもしれないな」

「それよりも、なんで桜を指名したのかわかりません。一体どこで聞きつけたのか」

「役所の方が手を回したのかもしれないね。あれで彼らは勤勉だ。要請がなくとも必要があると判断すれば勝手に動いてくれる。要請しても動いてくれないのがたまに疵なんだけど」

 くく、と飯村が笑う。静馬もつられて笑った。

 がしゃん、と食器が鳴った。

 見れば桜が卓の上で両腕を握りしめている。ひっくり返った茶碗とお椀。幸い、桜自身に中身が掛かってはいないようだ。

 桜はものすごい形相で、


「ふざけないでよ……っ!」


 と言った。

 静馬と飯村は顔を見合わせる。

それが気に入らなかったのか、あるいはこれまで堪えてきたものが崩壊したのか。

桜の両目から涙があふれた。

「なんで笑ってるのよっ! こんな、こんなのってあるっ? なんであたしがよくわかんあいおっさんに、そんな、ああああ気持ち悪いっ! なんで? なんでよ? 普通だったのに、やっとまともに生活できて、こんな、こんな」

 うわあああ、と桜が声を張り上げる。

 三蔵は飛び降りるように階段を降りてきた。すぐに桜に寄り添う。三蔵は宥めるように静馬と飯村を睨んだ。

 飯村と静馬がゆっくりと宥めてようやく桜は落ち着いた。

 絶対に嫌、とうわ言のように桜はつぶやいている。

「あー、桜」

「……」

 無視である。

 だからといって怯んでもいられない。

 静馬は諭すように言った。

「柱石ってのは、女性なんだ。それも大体はとびきりの美人」

「…え?」

 ぽかんと桜は呆けた顔をした。

 まず一つ懸念事項は取り去った。問題はここからである。静馬はゆっくりとかんで含めるように言った。

「だけど、連中には昔からの慣習ってのがある。それは当然、行儀作法や生活習慣も当然に違う。けど、劉堂が言ったのはそういうことじゃないんだ」


「柱石には女色ってのがある。同性同士で、その、あれだ、やっちまうってことなんだよ」


「えっ。……えええええええっ?」

 桜の絶叫が木魂した。


               *


 暗い、暗い、暗い底。

 朦朧とした意識の中で、彼女は確かに声を聴いた。

 言葉はわからない。だが、その響きのやさしさは彼女が二度と手にしてはいけないものだったはずだ。

 意識が覚醒する。

 気が付くと彼女は一人闇の中にいた。

 何もない。

 彼女を責める怨嗟の声も、身を裂くような激痛も、耐え難い孤独もなにも感じない。

 代わりに、彼女が本来持っていたはずの全てがあった。奪われたはずの全てが、彼女を彼女自身と認識させてくれる。

 頬に触れる。声を張り上げる。闇の中であって僅かながら視界を確保する。息を吸い、吐く。埃っぽさと酸っぱい匂いに彼女は顔を顰めた。

 自身の肉体を動かすということ。何かに触れるということ。何かを見ること。臭いをかぐこと。それを行える事実。そして、何より鼓動が彼女と共にある。

 彼女は涙を流した。

 私は生きている。

 その事実は彼女にとって最も奇跡的な出来事で——最もあってはならないことだった。

 思考が回復していく。

 自身の為すべきことを思い出す。

 それから、彼女は涙を止めた。それ以上流すことなどできなくなったから。

 故郷の風景、父と母の顔、食卓に並んだ料理の数々。

 彼女の過去が彼女に鋼の意志を与えてくれる。

 それさえあれば大丈夫。あとは彼女自身が使命を果たすのみである。

 徐々に光が差してくる。

 二度目の生誕、幽世からの目覚めはすぐそこに迫っていた。



               *

 

「やっぱりレズはダメだと思うの」

 翌朝。

 劉堂の指定した時刻通りに迎えの自動車は現れた。巡回車とはまるで違う外装。黒塗りの車体に乗り込むと内装の違いに静馬は呆れた。

 硝子細工が施された淡い照明、座席は皮張りのソファ、木製のテーブル。なぜか棚も設置され、中に洋酒が並んでいるのが見えた。テーブルの上には果物や様々な料理が並んでいる。

 機能性を無視した内装はまさしく成金趣味そのもので、静馬はそっとため息を吐いた。

 静かな起動音。窓から景色が動くだけで、一切の振動が来ない。その点だけは評価できると静馬は思った。

 桜がよくわからい事を言ったのは、そんなときである。

「なに?」

「だから、レズはダメよっ」

 昨晩からほとんど口をきかなかったと思ったらこれである。静馬はレズという言葉を知らなったが、なんとなく内容は想像がついた。

 だからと言って、なんと言えばいいのかわからなかったが。

 と、

「…ふぁずってふぁに?」

 突然、そんな声が飛び込んできた。

 次いで、しゃりしゃりと咀嚼音が車内に響く。

 まるでリンゴを丸ごと飲み込んだかのように頬を膨らませた少女は器用に顎を動かして頬の膨らみを和らげていく。ある程度萎んだところで口元から何かを吐き出した。正しくリンゴの芯である。

 唾液まみれのそれをごみ箱に捨て、少女は口を開いた。

 気だるげな表情で、一言。

「…れずってなに?」

「女の子同士でやっちゃうことよっ! 柱石ってそういうことするんでしょっ!」

「…ああ、なるほど」

 相変わらず怠そうに、少女——玲は新たなリンゴを手に取った。丸ごと飲み込む。どうなっているのか、パンパンに膨れた頬が見る間に萎んでいった。

 玲は更に別の果物へと手を伸ばす。

 瞬間、桜が大声を張り上げた。

「それだけっ? それだけなのっ? これから友達が強制的にレズられるってのにあんたフルーツ食べて女子力上げようってのっ?」

「…まあまあ落ち着いて」

「これが落ち着けるわけないじゃないっ! 強制レズなんて邪道よ、百合百合しいくらいがちょうどいいの! アニメだって漫画だってリアルだってそうじゃないっ! ガチレズはおよびじゃないのよっ!」

 もはや日本語すらあやしい。

 玲の肩に手をかけめちゃくちゃに揺らしながら桜は取り乱す。玲はされるがままである。いや、隙をついて苺や葡萄などを頬張っている。

 そのやり取りがあまりに滑稽で静馬は深く息を吐いた。

「桜ちゃんってこんな性格だったか?」

「取り乱すとこうなる。泣かないだけましだけどな」

「ふうん。食うか?」

「ああ、ありがとう」

 綺麗に剥かれた林檎を一切れもらう。どのような手際か、狭い車内で刀が動く度に果物が捌かれていく。

 刀を振るう男——三喜男は鼻歌交じりに盛り付けを行っている。

「なんだ、三喜男って料理できるのか」

「いや? 単純に捌くのが好きなだけだ。野菜だろうと果物だろうと魚だろうと、肉だろうとな」

「……そっか」

 そこに人間が含まれていないのか、静馬には判断がつかなかった。

 桜は一通り暴れた後、ようやく落ち着きを取り戻した。胡乱気なまなざしで車内を見回してから口を開いた。

「なんで三喜男君と玲がいるの?」

「…今更過ぎ」

「劉堂さんに頼まれてな。護衛だよ」

「えっ、護衛ってことは」

 もしかして、と桜は期待のまなざしを向ける。

 玲は首を横に振った。

「…一応ってだけ。生徒会経由だから箔が必要なんだってさ」

「箔?」

「面子があるって考えとけばいいんじゃないか」

 桜はがっくりと肩を落とした。

「……どっちにしろ、私は助からないのね」

「いや、そうでもないな。むしろ、もっと面白いことになるかもしれないぜ」

「え?」

 三喜男は不敵な笑みを浮かべた。

 

「俺らがいるってことはそういうことだからさ」


                  *


 日は既に中天に差し掛かろうとしている。

 早朝からのべ半日を掛けて辿り着いた場所は人里離れた山の麓である。山門と思しき場所で運転手と守衛と思しき男たちがやり取りをしている。内装の関係上、運転席と静馬達の乗る場所は仕切られており、内容までは聞き取れない。

 静馬は微睡む思考に喝を入れ、背筋を伸ばす。桜はすっかり眠りこけていたが、三喜男と玲は常と変らない。

 再び移動を開始した景色を眺め、静馬は口を開いた。

「なんだ、これ」

 ずらり、と。

 車道に沿うように無数の人影が見えた。

 全身を白装束でかため、木々の隙間からこちらを見つめている。手には槍のようなものを持っている。

 物々しい、と言えばいいのか。

 静馬は三喜男と玲を見た。二人は常と変らない。

「ありゃ、式神かなんかだな。脅しぐらいにしか使えねえよ」

 そう言って三喜男は鼻を鳴らす。しゃりしゃりと咀嚼音が未だに響いている。

車両はゆったりとした速度で進んでいく。静馬は無機質な視線にも慣れ、白装束の顔でも見てやろうかと考えた。

 そっと窓から視線を飛ばす。すぐに目を逸らした。

白い布の隙間から見えた目は明らかに人間のそれとは違う。それよりももっとおぞましいもののように静馬には思えたからだ。

 やがて正面の窓に、目的地が見えてきた。

 静馬は桜の肩を揺らす。

「おい、起きろ」

「…んあ?」

 寝ぼけ眼をこすり、桜は小さく欠伸をした。

 窓の外を見て、ぎょっとした顔をする。きょろきょろと視線を彷徨わせ、正面に目を向けると表情を一変させた。

「…すごい」

 白い外壁が見える。

 周囲を囲う塀よりもなお高く屹立するそれは、無駄を一切排除した機能的な構造に見えた。ところどころにある窓にはおそらく砲身が隠されており、全ての照準がこの車両に集まっている。

 そんな事実を知ってか知らずか、桜は瞳を輝かせながら城を見つめている。

 霞城。

 静馬達が生まれる遙か昔からこの地を守って来た城塞である。静馬には城というものがよくわからないが、伝え聞く話では国内でも有数のものであるという。見上げるそれは確かに雄大で、静馬は本で見た時とは違う感動を覚えた。

 城門を潜る。

 武装した集団が静馬達を出迎えた。

 明らかに白装束とは趣が違う。心なしか三喜男と玲の表情が険しくなったように静馬には見えた。

 桜は先ほどとは違う意味で目を丸くしている。

「…ねえ、あの人達なんで鎧みたいな服着てるの?」

「鎧みたいじゃなくて鎧だろ」

「…なんか先頭が鈍く光る棒とか弾を発射する鉄棒を持ってる人達がいるんだけど」

「あれは槍で、あっちは鉄砲だな」

「…映画の撮影?」

「俺達を歓迎してんのさ」

「…もう嫌」

 三喜男の言葉は全て事実である。桜は現実から逃れるように視線を逸らした。

 車両が止まる。

 案内人と思しき男が現れ、静馬達は城の中に入った。

 内部はひどく曲がりくねった構造をしている。基本的に一本道なのだが、階段が一つの階層に複数あり、上に行くにためには複数の階段を上り降りしなければならなかった。

 その上、いくつかの襖と隠し扉もあった。それらをいくつか通り抜け、静馬達は目的の場所に着いた。

 果たして、

「ようこそいらしてくださいました」

 そこにひどく美しい女性がいた。

 雪のように真白い肌、目元は涼やかで鼻筋がすっと通っている。唇に淡い朱色を注し、身に着けた着物の柄は朝顔だろうか。青い布地に白い柄がよく映えている。

 涼やかな視線は静馬達へまっすぐ向けられていた。

 いや、

「あなたが桜ちゃん?」

 桜にのみ注がれていた。

「………」

 女性の問いかけに、桜は反応しなかった。無視しているのではない。なぜか、呆けた表情で見つめているのだ。

 城を見つめていた時と似たような、視線。感じ入っているような、どこか熱っぽい視線だった。

 桜はただ女性を見つめている。

 女性は桜の態度に当然不快感を覚えてはおらず、


「うん、実に私好み♪」


 そんな一言を零した。

 満面の笑み。

 あまりに爽やかすぎて直前の言葉がすぐに認識できなかった。


 

                   *

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