誤解しないでよっ!

高見 雷

似てるよねっ!

私『稲美いなみ 春香はるか』大学1年生。今日は新入生の部活見学中です。

「映研~」「アニメ研究会にはいりませんか~」

部活勧誘の声があちこちで聞こえる中、一人の男子学生が私の方へ近づいてきた。「君・君~貧乳生?」「新入生だ!!!」すかさずグーで殴る春香。

男子学生はお星様になった。


プンプンと怒りながら歩く春香にロン毛の男が声をかけてきた。

「すごいパンチしてるね、ボクシングやってみない?マンガとかの影響でさ女子部も今人気よ~。はじめの一Pしってる?」

「わたし体力自信ないしな~」

「じっとしてたら手とり足取り教えるからさ」ロン毛は必死だ!

「俺とはじめの一発・・」答えるすきを与えず股間めがけてマエ飛び蹴り!

ロン毛はスター(星)になった♡


再びテクテク歩き出す春香・・・。あれは漫研!少し興味あるんだよね~

メタボなオタク学生が話してきた。

「君マンガとかアニメ好き?」私は答えた。

「う~ん。アニメなら時をかける少女が好きかな~」

「お~それならうちの生徒にいるよ。ほらあそこ」

オタクが飼育小屋を指差す。私は見た!

そこにはトキ(国鳥)を描いている少女が!

「だれがトキを描ける少女を紹介しろっていった!」

頭突きをする私。地面にめり込むオタク。

彼はモグラになった♡


しつこいオタクは地面から出て来て、自分の好きなアニメの話をしだす。

「僕はフランダースの犬好きだったな~めちゃ感動したよ!そういえばそっくりな犬を保存してるから君に見せるよ」

スマホをとりだし動画をみせるオタク。

「あなたフラダンスしてる犬とか見せるつもりじゃないでしょうね?」

それはそれでレアだけど、こいつのことだからと思い言ってみた。

「違うよ~。絶対感動するよ!」

オタクは必死だ。映像が流れる。

「ただのゾンビ映画じゃない」

「一瞬だよ!見逃さないで!ほらここ出た!」

私は見た!ゾンビの犬が踊っているのを!

「あたっ!」北斗✖✖拳のごとくタコ殴り!彼はハート様になった♥

「腐乱ダンスの犬・・・珍しいじゃない感動したわ!」

別な意味で感動した私は部活探しにもどった。


「も~ろくな部活ないわね~。漫研う~ん。興味あるんだけどな~」

そこへ一人の女生徒が走ってくる。

「ゴメンね~うちの宅男が迷惑かけて、時間あるならうちの部室みない?女性用コミックとかいろいろあるよ~」

どうやら漫研の部長さんらしい。

「いいんですか?見てみたいです!」

私は答え部室へやってきた。

「わ~初めてみたけど本たくさんありますね。こ・これは!名作のエースをねらえ!」1冊手に取り全巻ないことに気がつく私。

「けど全巻そろってませんね」

「今、宅男に買いに行かせてるのよ~少し待ってれば戻ってくると思うわ。あっ、ほらほら帰ってきた」

お腹をタプタプ揺らしながら宅男が走ってきた。

「ぶ・部長~。例のブツかってきましたよ」

と高そうな紙袋を差し出す宅男。

(レアな本だと思うけどあんな高級そうな袋にいれるものかな~)

と不思議そうに見る私に部長が袋を渡しながらいった。

「速く見たいわよね。あけていいわよ」

期待にワクワクしながら袋をあけた私・・・凍りついた!

そこには高級そうな1本の酢が!

「これなに?」「宅男これはなに?」

「部長いったじゃないすか、いい(良い)酢をねらえって、お酢の特売あってたから一番いいの狙ってとりました!」「・・・」

「部長さん・・・こいつ埋めていいですか?(私)」

「なまるいわピポパ(携帯から何処かへ電話する部長)」

しばらくして一台のトラック到着。荷台には不知火養豚場と名前。

「た・たすけて~(宅男)」宅男は売られた♥・・・。

「ハァ~(ため息)部長さんほかも見てきますね」

と部室をあとにする春香。


「漫研ときたら映研も見てみようかしら」

学校案内板をみて映研部室へ。試写会でもやってるのか時折、声が聞こえる。

部室前で耳をすまして聞く私。

「綺麗な目してるね」(恋愛ものかしら?)

「ビショ濡れじゃないか」(びしょ濡れ?きっと雨でも降ってるのね)

「恥ずかしがらずによく見せてごらん」(あらやだお決まりのベッドシーン)

「大きいだろコレ」(きゃーなんて大胆な男なの!)

「僕によ~く見えるように、開いてピンク色の部分をみせてごらん・・・」

(なにか変だわ!やだ♡これってまさかポ・ポルノ!!!)

私は勢いよく扉をあけ叫んだ。

「あなたたち何見てるの!」

(Ohイエイ)・・・硬直した私が見たものは!包丁片手に鯉と話てる男子。

「ボクっ!キラーン」彼は鯉のぼりになった♡

「なんで映研で調理してるのよ!」

映研をでながら上をみた。

「調理室!ヒュ~ヒュ~(口笛)」ダッシュで逃げた!


結構走ってとなり校舎へきた春香。

「もう私ったらおバカさん(テヘペロ)」

そこへイケメンの体格がいい男性が話してきた。

「君、美術に興味ない?僕たまにモデルとかもしてるんだけど見学してかない?」

(イケメンモデルの裸体デッサン!妄想中・ヨダレ・デレ顔)そして一言。

「イケメンに興味あります!」・・・・彼は銅像になった♡


「んもう失礼しちゃうわ(プンプン)ん?」

ゴシゴシ目をこする。やはりそうみえる!

「こ・ん・か・つ(婚活)・・・やだ♡大学1年でまだ早いわよ」

クネクネする春香。張り紙に目がいく。

「体験入部OKか~将来必要かもしれないし体験してみようかな~」

ガラッ!筋肉男がでてきた。

「体験希望か?」「は・はい少しだけ」ムキムキが気になる私。

「1に体力2にやる気3に美しい肉体!」部長らしき人が暑く語る。

「肉体?プロポーションのことね。自信があるわ!」ちっぱいに目がいく春香

「体力とやる気・・・なんとかなるわ!」自信満々で答えた。

「よしいいだろう。では手始めにスクワットから行こうか」「はい!」

これが体力作りなのね。

「ふん!ふん!ふぎゃーーー!」真っ赤な顔の春香。

「頑張れば後でスペシャルドリンクがでるぞ」と部長。

(やる気を出させるつもりね)

「よし!終わりだ。ほれ」部長が飲み物をもってきた。

「この白いのなんですか?」「俺が作った特製プロテインだ!」

!!!張り紙を急いで確認する!!!

「あなたも根性と肉体を鍛えてみんなと楽しく活動しよう」

by根性活動クラブと下の方に小さく書かれている。

怒りがこみ上げる!プロテインで負ける気がしない!部長に走る私

「乙女の純情かえせ~」「バキッ!ドカッ!きゃい~ん」・・・沈黙・・・

春香は男性恐怖症になった。


春香の短編集です。機会があれば続きを書きます。
































































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