よく空中をジャンプしている夢をみる
@noaa
第1話
夢
わたしには最近よく見る 夢がある。
街の上空、それほど高さが無いビルや電柱のまわりを、
ジャンプするようにぴょん×2と跳ねたり飛んだりしている夢、、
はじめはゆっくり、でもスピードがついてくると たとえば絶叫コースターのように 強烈な風も感じる程のジャンプになるから怖い。
そして気持ちがいい。
その「飛ぶ夢」の舞台は ありふれた街の上空で、 ビルの屋上から隣のビルの屋上へとジャンプをして 着地したり
ハイスピードで 迫りくる高圧電線のすき間をくぐり抜けたりもする。
昼間より、夜の街を飛ぶことが多い気がする。
わたしはネットの夢占いで、この夢の「意味」など調べてみた。
最近よく同じ夢をみるから、何か意味があるのかな、、? なんて思った
占いの結果はまあ 自分の現在の環境から逃げたい、とか そういう事が書いてあった。
でも 逃げたいから飛ぶ夢。って
占いと言うには普通すぎて、、ちょっと、こんなの誰だって占えるよ。
(お腹がすいてたら ごはんの夢??)
本当にストレスや少し悩みがあるというだけで 低空を跳ねたり、高速で飛ぶ夢を見るものなのかな?
わたしが気になってしまうのは、この夢にはまだ、色んなシーンが出てくるという事で
少し詳しく言うと 街の上空を、もっと
上に 上に飛んで行くと、透明のカベに
体が当たって それ以上
上に行けなくなる現象がよくある。
占いの言うストレスや 今の環境からの逃避の願望 なら 壁に突き当たって止まるって、矛盾しているかも?
また、別の日には ビルの内側の巨大な空洞の中も飛んだ。
その夢では めずらしく敵のような
「何か」に追われていて、そいつに捕まらないようにと、焦って上に上にジャンプした。
夢のビルは20階くらいで 内部がぜーんぶ 吹き抜けになっている。
風景はショッピングモールのようでもあり
企業のオフィスのようでもあった
事務机とイスが、空中に浮いていた。
やはり、その時もビルの最上階のコンクリート天井まで飛んだら 上には もう行けないので、仕方なく 天井の間近のコンクリートのハリに座って、そこから階下を見降ろしていた。
ハトの見ている景色は こんな感じなのかと感動した。
もう敵は 随分 階下に引き離していた。
夢占いにおいては飛ぶ、それから突き当たって止まる、敵が追って来る、という複合パターンの記述はまず無いから調べようがなくて困る。
ところで 夢でする「空中ジャンプ」にはコツがある。
まずはじめに地面から浮くため
最初のジャンプ を踏み切る時に
上がろう上がろうと、考え過ぎてしまうと かえって空中に上がらない
これは起きている時に現実世界で飛べないのと同じくらいの無理な感じ。
無心で足を動かして運良く 空中を蹴って飛び始めると1メートル、2メートルと だんだんと上に登ってゆく。
これは まだ飛び回るというより、その場でジャンプを繰り返しているだけ。
電柱の高さとか家の二階の高さまでジャンプが成功すると そこから勢いとスピードがついてくる、
ジャンプと ジャンプの間隔が長くなるので、このあたりからはツバメみたいに高速で飛ぶイメージになる。
ヒヤッとする瞬間は、、かなり高い所を飛んでいる時に 急に飛ぶコツが分からなくなって ハイスピードの放物線で地面に落ちそうになる時。
結局、いつも地面に落ちる直前あたりで またジャンプが出来て 上がっていくのだけど これはかなり焦る。
飛ぶ夢の話はこれでおしまい。あと最近の数ヶ月は、この夢は見ていない。
ただ、最後にひとつ
これは書いて大丈夫なモノなのかな という事があった。
飛ぶ夢はいつも 上空まで登るとカベ的な何かに突き当たってしまうと書いたけど
ただ1回だけカベの上まで飛べた事がある。
空の上なのに暗くなって来ていて、
音は無く 星も見えていた気がした。
成層圏とか それ位の高さかもしれない
カベの上のその場所は 中世ヨーロッパのような 大きな城壁が広がっていて、まわりは星空。
灰褐色の古いレンガと、石だたみが 見渡す限りつづいてる とても広い中庭。
そしてソレは居た。そこに。
全長 数十メートルはある。
アタマは水牛 クビから下は男の人の体型で
そのカラダ全体が 太陽の表面のようにボコボコと 赤い光を発している!
とても巨大なそのバケモノは
何かに怒り、こぶしを振り上げては
中庭のまわりの城壁を破壊している!
音が無い天空宇宙の城塞に居て 圧倒的なチカラで建物を破壊している巨大な炎のバケモノの存在、
昔からオカルト・超常現象などが趣味の、わたしの弟にだけ、この夢の話をしてみた。
すると、弟は即答した。
「外見的にはミノタウロスだけれど、
牛頭天王(ごずてんのう)かも知れない。」
牛のあたま、ぎゅうとう と書いて
「ごず」と読むそうだ。
また、天の王で「天王」(てんのう)。
ネットで画像を見たら、威厳のある男性だった。
顔は、牛のタイプも少し有ったけど
ほとんどは人間の男性の顔だった
閻魔さまっぽくもあった。
自分でも調べて分かった事だけど
昔の日本では天王(てんのう)様といったら
牛頭天王の事だと、みんな分かっていたそうだ。
弟がミノタウロスでなく、牛頭天王かも知れないと言っていた意味は
まだ聞いてはいない。
(此処が日本だから?)
牛頭天王、太古の昔から 私たちを見護りし異形の神。
いつしか私たちは その存在をすっかり忘れてしまい、畏敬の念もゼロ
そのくせ個人個人は、幸せを全くちがう他所の神様に祈ったりする姿を見て、あれが牛頭天王だとするならば、
それを怒っていたのかも知れない。
そんな気がした。
第1話 完
よく空中をジャンプしている夢をみる @noaa
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