第8話神様からの優待状~お稲荷様へのプレリュード~

act.8伏見稲荷大社1

〜テディベア ルー

船岡山にて 古き大地の力を解き放つ の巻〜




「 お稲荷さま・・・

お稲荷大明神さま・・・。」



旧い木造・平屋建ての家の一室。

炎立つ ロウソクの灯の中 ・・・。


神域と俗世とを分かつ 、御簾(みす)の下がった神棚の前で

ふたりの男女が向かい合って正座している。


ひとりは長い銀髪を後ろに垂らした老女。


手に御幣を持ち、白い着物の上から白布に花鳥草木の文様を青摺りにした小忌衣(おみごろも)を羽織っている。


もうひとりは 背広姿の 恰幅の良い 壮年の男だった。


その男は ひどく思い詰めているようだった。

よほど 追い詰められている状況なのだろう。


膝の上で強く握られた両の拳が 男の置かれた 深刻な立場を物語っていた。


いったい、この男の身に何が起きたのだろうか?




『 おお…、視える、視える… 』


…… 老女が語り始めた。


『 川に沿うて 南北に走る4本の道が視える…。


子の方角より数えて2本目に架かる橋のたもとに楡の大樹…。


その樹の角を 右に折れて3軒目の辻、角に道祖神の祠が在る。


この隣に建つのが、そちの家じゃな。』


「 はい、左様でございます。」


と、男は応えた。


『 そちの家から戌亥の方角に土蔵造りの屋敷があろう。

丸に並び菱の家紋じゃ。』


「 ございます!」


『 そこが 罰当たりめ の家じゃ。 紙と筆を…』


「 はい、こちらに…。」


銀髪の老女は筆を取り、その屋敷の間取り図を半紙にさらさらと描いた。


『 ここじゃ!』


老女は間取り図を指し示して言った。


『 この1番北の端にある 土蔵の中、桐のタンスの裏に隠し戸棚がある。


その上から3段目のひきだし に隠されておる。』


「サカ先生、ありがとうございました。さっそく、警察と相談して 捜査してもらいます。」


男は畳に額を擦りつけて、礼を述べた。


『 うむ、盗難にあった有価証券、土地 家屋の権利書、預金通帳 印鑑証明…等々、首尾よく出るよう、祈っておるぞ。』


「 はい、ありがとうございます。」


「 これは お稲荷大明神様への供物と サカ先生へのお礼でございます。お納めください。」


そう言って男は酒に米、味噌 , 野菜 , 砂糖 ,あずき を呈した。


『 これは これは 貴重な品々、ありがたく頂戴いたす。』


老女は返礼にと、 男に「 心身の滋養強壮に良い 」といって、“ 蓬莱丸 ”の入った小袋を渡した。


老女の “ 必ず出る!” との託宣に気を取り直したのだろう。


男の顔から 先ほどまでの険しい表情は消え、安堵の笑みに変わっていた。


「 サカ先生、ありがとうございました。本日はこれで 失礼致します。」


男は深々と低頭し、辞去していった。


銀髪の老女は男の帰りを見届けると 神棚の前に下がった御簾を上げて供物を納め、稲荷の大神に感謝の念を捧げた。


『 山背の神奈備たる稲荷山に鎮まる神々・稲荷大明神、五柱の神々よ。


倉稲魂の大君様


一の峰の神狐・末廣様


二の峰の神狐・青木様


三の峰の神狐・白菊様


天竺より来たる女神・荼枳尼天様、日夜日頃の ご神恩 感謝 申しあげ候。


我、未来永劫、子子孫孫、末代に至るまで、稲荷大明神様を崇敬し奉らん。


何卒、幾久しく、我と我が子孫に 変わらぬ御加護を給わりますよう、御願い奉り申す。』




『 ・・・・ちゃん、』


『 ワコちゃん、もうすぐ 京都に着くよ。』


下りの新幹線の中、私を呼ぶルーの声で目が覚めた。


夢をみていた。奇妙で 生々しい、実にリアルな夢であった。


それにしても、あの銀髪の老女とは 何処かで会ったような気がするのだが…。


うーん、思い出せない。


『 さあ、この度は 今までにない大仕事になるぞ。ワコちゃん、はりきっていこうね!』


ルーは いつになくテンションが高い。


私たちは伏見稲荷の神々から7月の土用の日に催行する、宵宮祭と本宮祭のご優待を受けた。




先週の日曜日のことだった。


DCカードから書留が届いた。開けてみたら、中に旅行券が…。


『 おめでとう!ワコちゃん。“ふたりの京都・3泊4日の旅 ” が 当選したんだね。


ウフフ、実はこれ、本宮祭 用に調達したんだ。』


調達した?ルーにどうやったのかと尋ねると、


『 先月、駅前でやっていたDCカードのお得意様アンケートに応募したでしょ?


あれに当選したんだよ。ちょっとだけ、ウカ様に お願いしたけどね。』と、ルー。


なるほど、これが 優待状だったというわけね、と納得した。




『 今回 開くスターゲートは大小含めて約60000基。今までで1番、数が多いんだ。


莫大なエナジーが必要になる。だから、ウカ様とダキニ天様が ボクたちだけじゃ 大変だろうと心配してくださった。


それでね、この度は伏見の神使・白狐たちが総出でゲートを開く お手伝いをしてくれることになったんだ。


そんなわけで、伏見稲荷から ワコちゃん付きの先駆け担当が迎えに来たんだよ。


ワコちゃんと伏見稲荷大明神様は、ある契約で結ばれている。


正確にはワコちゃんの ひいばあちゃん、 神女(のろ)のサカさんが 稲荷神の神使、女狐アコマチさんと契約したんだけどね。


ワコちゃん、さっき、サカばあちゃんと稲荷大明神様との契約のデジャヴ、見たよね。契約とは あの事だよ。』


そうか!夢に見たあの老女が 我が一族のエース、伝説の卜師、サカさんだったのね。


どうりで、親近感を覚えたはずだ。


ルーの話は、続いた。


『 今回、ワコちゃんに付いてくれるのは アコマチさんの子狐のホタルちゃん。


“ 伏見の神狐 五強のうちの一狐 ”だよ。正一位の位を持ってるんだ。強いんだぞ!』とルー。


ホタルちゃんは普段、アコマチ ママと共に三ノ峰のお社にいる。


京都人は皆、アコマチ ママを “ 白菊さん ” と呼ぶ。


そもそも、アコマチ ママは船岡山の神狐だったんだ。今は伏見と船岡山を行ったり来たりしているよ。


今日は船岡山でボクたちが来るのを待っている。ホタルちゃんといっしょにね。』




「 次は 京都 です。」アナウンスが流れた。


『 ワコちゃん、京都に着いたら、荷物は “手ぶらでGOサービス ”にたのんでホテルへ送ってもらって。京都に来たら、1番先に挨拶しなければならない場所があるんだ。』


「 どこに?」


『 船岡山 』


「 なぜ 船岡山なの? 」


『 これは 京都の外から来る人間が 、京の街 つまり、京の大地に受け容れてもらうための“ 決まり なんだ。


訪いの目的は船岡山の主様が発行する、神様の京都滞在許可証=通称・山城ビザをもらうこと。これがあると無しでは、状況が大きく違ってくる。


このビザを持つ者には、特別な資格が与えられる。いろいろな特典もあるしね。


1200年前、都が平安京に定められた時、船岡山は その特殊な地形と地質から平安京造営の基点となった。


船岡山を造る岩盤は 基盤岩で出来ていて、丹波山地~金閣寺~船岡山の建勲神社の大鳥居下~烏丸通まで広がっている。3億6千年前からある大地なんだ。


太古の大地には強い力が宿る。陰陽五行、風水の両面から


《 船岡山は龍気みなぎる地形であり 大地の気 ほとばしり溢れ出づる 玄武の地である 》


と、卜(ぼく)された。


そして、平安京をエターナルな理想の都にする為に、当時の高僧や高名な陰陽師ら 各界のトップ・エキスパートが集合。平安京造営 第一級プロジェクトが組まれた。


彼らはあらん限りの知恵を絞り、考えつく限りの あらゆる術を都に施した。


外部から侵入する、魔の障碍(しょうがい)を防ぐために…。


先の長岡京への遷都では 失敗したからね。祟り(たたり) にあって大変だったんだって。


それで、その時に知恵者たちが 防した結界が 今も健在、機能している。


結界の中核は船岡山。


都を守護する結界は、船岡山を軸に水輪のごとく、外側に向かって張られている。


二重構造になっていて、外輪は京都盆地を囲む山々、内輪は京七口さ。』


「ルー、 もしかしたら 私たち外来者は、京の街にとって、バイキンと同じなの?私、バイキン扱いされているの?」


『 あははは!それは、違うよ。人はOK、魔はバツ!


魔はね、単独では京へ入ってこられない。そのように結界を創ったんだから。


奴ら=悪霊の正体は意思を持った電磁波。人に付いて京に入って来るんだよ。


ワコちゃん、知ってる?この世の ほとんどは、電磁波でできているんだよ。』


「… ということは、結界も?」


『 yes、魔が付いたままで 京に入るとゾワッと来る。相容れない者として、結界=電磁波が反応するのさ。』


「 時々 ゾワッとくる、アレはそういうことだったのね。」


『 だから、初めに船岡山へ行きなさい、京の大地のボス・船岡山の主に挨拶して、神様の滞在許可証・山城ビザ=京都結界フリーパスをもらっていらっしゃいって。


ボクのFacebookに ウカ様とダキニ天様からアドバイス がきたんだ。


山城ビザの特別な資格とは、神域への入場許可。ワコちゃんには無くてはならないものでしょ?』


なるほど、そうであったか!


京都滞在に必須の 神様の滞在許可証は船岡山の主様から頂くのが決まりだったのか、


それが第一に船岡山を訪う理由であったのかと私は納得した。


「 ルー、伏見稲荷の神々様方に、お気遣い 感謝いたしますと、お伝えしてね。」


『 了解!』


ルーの話では、稲荷の神使の白狐たちも、船岡山がお里だそうだ。


その昔、船岡山に住む銀針の毛の白狐の老夫婦がいた。


夫狐をオススキ、妻狐をアコマチといった。


彼らは“ 人々のお役に立ちたい ” と五匹の子狐と共に 稲荷山の神に願い出てお使いになった、という。


さすが、京都の要の船岡山!


船岡山の聖なる霊気に惹かれて、力あるものがここに集い、育つのだろう。


先人たちは正しかった!船岡山は 霊気湧きいづる凄い場所なのだと改めて思った。




古都、京都に着いた。


梅雨あけの京都は暑かった。


そして、人・人・人 ・・・、人の渦!


1ヶ月に及ぶ祇園祭の期間中の為か、京の街は たいへんな賑わいだ。


私とルーは人波を縫って進み、やっとの思いで “手ぶらでGO ” のカウンターに辿り着いた。手続きを済ませ、一路、紫野の船岡山へ。


私たちは京都駅からバスに乗り、大徳寺前で下車。船岡山の入口へは徒歩5分ほどの道のりだ。


・・・ 大徳寺。


その時、私のお利口な舌が、反応した。


目の前に ベリー デリーシャス、極旨の精進料理店がある!


私は生つばをゴックンと呑み込んだ。

そして、ダメで もともとよ と思いルーにおねだりしてみた。


「 ルー、・・・お腹へった。」


『・・・そう。』


ルーは動じない。


「 お昼過ぎたよ~ お腹へったよ~


せっかく京都に来たんだもの、大徳寺 大慈院・泉仙でランチしたい!


精進鉄鉢料理が、あやめコース¥3150- が私を呼んでいる ‼」


『 空耳だろう。』


「 ……………、」


『 ふぅ・・・。』


ルーは大きな溜息をつき、困ったような声でいった。


『ボクの話、聞いてなかったの? 先に京都を守護する、船岡山の主にご挨拶する!


神様との約束を破ったら、どうなるか・・・。


ワコちゃん、キューちゃん(箱根の九頭龍神)のとき、学習したよね。』


そうだった!あの時の恐怖が脳裏に蘇ってきた。


あの時は どうなることかと思った。今、思い出しても冷や汗をかく。


『ワコちゃん、今回は本当に大仕事なんだ。失敗は許されない。


やるべき事を ひとつ ひとつ、正確にクリアしていこう。いっしょに やってくれるよね。』


「うん。」


私は忘れかけていた。


神様は頼る者には慈悲をかけ、優しくしてくださる。


けれど その反面、背いたり約束を破ったりする者には容赦しないという事を……。


私は 大いに反省した。


『 行こう!ワコちゃん、アコマチさんとホタルちゃんが 南峰の山頂にある、磐座で待ってるよ。』


「うん、行こう‼ 」


泉仙は おあずけ、楽しみは後に…そういうことになった。




船岡山の山頂へは 南峰の麓、船岡山公園入口から登る。約8分の登り坂だ。


緑あふれる美しい公園の中を私とルーは山頂の磐座を目指して登った。


ミズナラ、カシ、ケヤキ、ムクノキ……。


雑木林の中を涼やかな風が木々の枝を ゆらし、玄武の森を渡っていく。


森の緑が 汗をかきながら坂道を登る私たちを 夏の強い陽射しから守ってくれた。


しばらく行くと山頂が近くなったのか、急に視界がひらけた。


木々のすき間から、朱の鳥居が見える。


『 あれが建勲神社だよ。神狐たちのお社は神社下、反対側の北峰の麓だよ。帰りに寄るからね。』と、ルー。


神社の右手の階段を登ると山頂の広場に到着した。


素晴らしい展望だ!京都を囲む山々の稜線や市街地が一望できる。


広場の中央に小さな磐座があった。うっすらと陽炎が立ち登っている。


「 ここ?」


『うん、ワコちゃん、紹介するね。


今回お手伝いしてくれる、アコマチさんとホタルちゃん。』


陽炎が親子2匹の狐の形を取った。磐座の上空で、のノ字を描くようにくるくると舞い踊っている。


「 はじめまして、アコマチさん、ホタルちゃん。


ワコ です。


暑い中、お迎えありがとう。この度はいろいろとお世話になります。


どうぞ、よろしくお願いします。これは、おみやげのチキンハムです。


ルーから、好物だと聞いたので…。お社に奉納しておきます。後ほど、召し上がってね。」


『 じゃ、はじめようか。ワコちゃん、磐座の前に立って鈴を6回鳴らした後、一礼。


磐座に右手をのせて真名を言って。ボクは、左腕に抱っこね。』


私はルーの指示に 従った。私の頭上で2匹の神狐が宙に円を描いて舞い踊っている。


何も起きないけど・・・。


と思った次の瞬間、足元が大きく揺れた。


「 地震だっ!! 」


私は激しい耳鳴りに襲われた。

頭はクラクラ、目はぐるぐる、足元はフラフラだ。


遊園地のアトラクションにある 急回転するコーヒーカップ、あの中で立っているようだった。


これが、結界の放つエネルギーなのか!


「ルー、立っていられないよ!」


私はルーをぎゅ~っと抱きしめた。


『 ワコちゃん、ガンバレ!あと少し ‼』


「 ひぇぇぇぇ~!!」


耳鳴りはエスカレート、ついに、ビリビリと身体中にしびれが走った。


『 ワコちゃん、しっかり!一仕事 終えた後の “ 冷えたビール ”は旨いぞ!』


ルーと冷えたビールに励まされ、私は踏ん張った。


『 あと、残り10秒切った!・・・6・5・4・3・2・1・・終了!』


ふいに揺れが止まり、身体にかかる負担が全て消えた。


「 終わったの?」


『 うん、ご苦労様。ときに、ワコちゃん、結界の洗礼を受けた感想は如何に?』と、ルー。


「・・・ツカレタ。・・・・ビール、飲ミタイ。」


『 じゃあ、泉仙に行こうか。ワコちゃんは “ あやめコース ”と生ビール、ボクはオレンジジュース、アコマチさんとホタルちゃんは絶品わらび餅と冷酒ね。皆で乾杯しよう!』


「 ところで、ルー。その 京都滞在許可証・山城ビザ=京都結界フリーパスなるものはどこにあるの?」


『 やだなー、ワコちゃんたら。さっき、身を斬って京の大地と契約を結んだじゃない。フリーパスは、ワコちゃん自身さ。』


良くがんばったね、と ルーに褒められた。


『 これで京の街のどこへ行っても皆、温かく迎え入れてくれる。なにせ、ボス公認の特別パスなんだから。しかも、ワコちゃんが貰ったのは、永久ライセンス。凄い事なんだよ。


さすが、ボクのワコちゃんだ。ボク、鼻が高いよ。』


ルーは上機嫌だった。




船岡山の稲荷の社にチキンハムをお供えした後、私たちは念願の泉仙へ。


庭の月見台の席を希望したら、中居さんに言われた。


「 さいぜん、いかいな地震がありましたよな。日よけ傘が倒れたせいで 粗相してしまいまして、かたずけが 未だ、なんどす。」


「大きな地震でしたね。」


「 はい、むちゃ いかいな地震どした。どしん、来ましたよな。


ニュースで聞きましたけど、この辺りは震度4やったそうどす。


何でも震源地は 丹波山地だとか…。ねぎ、どしたな。怖いことどす。」


「そうでしたか…」


あの地震、実は私たちのせいなんです、とは とても言えない。厨房の方は大丈夫でしたか?と、尋ねてみたところ、営業には触りなし、とのことだった。


「 お庭の良く見える お席をご用意致します。どうぞ、奥へ。」


中居さんは そう言って、風通しの良い縁側の席に案内してくれた。


庭の青もみじが日の光に映えて美しい。


ほどなくして、料理と飲み物が運ばれてきた。


ルーは中居さんたちに、可愛い!と大人気。お愛想を振りまいていた。




大徳寺・泉仙にて私とルー、神狐のアコマチさんとホタルちゃんで、


スターゲート・プロジェクトを結成!打ち入り会をした。


「 かんぱーい!!」


「 うん、旨いっ‼ 」


私はキンキンに冷えたビールで喉を潤し 体力を回復した。


明日は本番、宵宮の日。


よーし、体力つけて明日も1日がんばるぞ、と 精進お鉢料理をガッついた。


『ワコちゃん、見て きれいだよ。』


ふと、見やると庭に差し込む夕日に照らされて、泉水の水がキラキラと輝き、まわりの木々に水鏡 を写し出している。


天を仰ぐと夕映えの空にバラ色に染まった、柔らかい雲が 漂っていた。


「 美しい……。」


誰かが言ってた。人は美しいものに触れた時と旨いもんと出会った時、極上の幸せを感じるのだと…。


『 ワコちゃん、ほら、西の空に夕星が輝いているよ。』


「 おおっ‼ これは吉兆!」


明日はきっと、大安と天赦日と一粒万粒日が重なる大吉日だ!


光輝く夕星が 明日の幸運を約束してくれた、そう勝手に思い込む私であった。




~ つ づ く ~






次回 act,9は 伏見稲荷大社 2

『 神使たちの宴・京の怪 稲荷山へ行こう!』


京都の真のパワーに触れたい 君、


京都で最大級の御利益を賜わりたい とお考えのあなたは、


京都に着いたら、まず、船岡山へ。ものすごいパワーだよ。


それから、今ひとつボクからアドバイスを。


京都の神社&仏閣は祭事の時 以外、17時以降は行かないでね。


京都のエナジーは昼と夜とでは、全く別モノ。


理由はね、京の大地の主には、昼番と夜番があって、

5時と17時に交代するからさ。


じゃあね! A bientot !




from,ルー


















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