Shield to protect you
カラダが熱い。
たまらなく熱く、焼けるようだ。
一時間待たせてしまった報いだろうか。
指輪…取りに行ってたんだ。
君と結婚式を挙げるために。
一緒に毎日いて欲しかったから。
君に怒られることも嬉しかったんだ。
これからもそうやって叱ってくれるかもしれないって
想像して…
幸せで…
あぁ…
幸せだったなぁ…
いつか話した、あの主人公みたいに
ただヒロインだけを守る彼のように
君を守る盾になりたかった。
君を幸せにできる自分に。
………なりたかったなぁ
ごめん、幸せにできなくて。
ごめん、一緒ににいられなくて。
ごめん、抱きしめてやれないや。
ごめん、涙拭いてやれない。
苦痛の未練と不安と彼女が助かった安心。
どれも捨てることかなわず。
彼は死んだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます