一言に殺人と言っても

それが今の私たちに善をもたらしているのなら

それは殺人とは言わないのだろうか。

ただ己の私欲だけで

殺人を犯した初めの人間はどんなことを考え

その結論に至ったのだろうか。

自らの信念を突き通すためだったのか。

力任せのものだったのか。

善悪がある時点で

どちらも悪なのではないか。

そんなものがつく時点でどちらも善で

どちらも悪になり得る。

人間の思いのままに殺人も起こるのだから。

殺人を善と悪に分けることも出来ない。

見方によって悪であり善なのだ。

殺人は人間の矛盾を表している。

あるいは

人間の身勝手が作り出した代償なのかも知れない。

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