第2話

いつものように目が覚めると、一階で母がコーヒーをドリップする。

いつもすこし薄めで、私はもう少し濃いほうが好きだ。

濃い目のコーヒーを飲みながらタバコを吸っていると、最大に悪いことをしているような気持ちになる。


今日が始まった。いつもよりも心地よく爽やかな朝だ。


それは仕事を休む電話を先ほど会社にしたからなのかもしれない。

こんな爽やかな朝はいつぶりだろう。

仕事が嫌いなのではなく

仕事に耐えられなくなる自分を見るのが嫌なだけだ。


今日はすこし気持ちが高い。

ずっと何かを口に含んだり吸ったりしていたい。

変態と言われればそれまでだが、そんなつもりはない。


電車に乗ると色々な人がいて、たまに怖い時もある。


体がだるくて電車に乗れない日もある。そんな時はとても不便で、気持ちがよくなるまでタバコを吸う。


みんな仕事をして、仕事をして、仕事をして、死んだように寝る。


それが月曜から金曜まで続き、土日を迎える。


生きる為にそんな思いまで働いて、そこまでして生きる意味が本当にあるのだろうか。


死んだように生きる人間で溢れているようにみえるのは

あたしの頭がおかしいからなのか。

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