第2話
いつものように目が覚めると、一階で母がコーヒーをドリップする。
いつもすこし薄めで、私はもう少し濃いほうが好きだ。
濃い目のコーヒーを飲みながらタバコを吸っていると、最大に悪いことをしているような気持ちになる。
今日が始まった。いつもよりも心地よく爽やかな朝だ。
それは仕事を休む電話を先ほど会社にしたからなのかもしれない。
こんな爽やかな朝はいつぶりだろう。
仕事が嫌いなのではなく
仕事に耐えられなくなる自分を見るのが嫌なだけだ。
今日はすこし気持ちが高い。
ずっと何かを口に含んだり吸ったりしていたい。
変態と言われればそれまでだが、そんなつもりはない。
電車に乗ると色々な人がいて、たまに怖い時もある。
体がだるくて電車に乗れない日もある。そんな時はとても不便で、気持ちがよくなるまでタバコを吸う。
みんな仕事をして、仕事をして、仕事をして、死んだように寝る。
それが月曜から金曜まで続き、土日を迎える。
生きる為にそんな思いまで働いて、そこまでして生きる意味が本当にあるのだろうか。
死んだように生きる人間で溢れているようにみえるのは
あたしの頭がおかしいからなのか。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます