あなたと共に。。。

あやめ

第1話出会い

私は28歳の、普通の、どこにでもいる女。毎日、仕事に明け暮れ、気づけば30歳手前になっていた。

夢の実現のために、宮城から、上京して、早、10年目になろうとしていた。刺激のない毎日から、抜け出したく、いい出会いもなく、恋愛に対して臆病になっていた私が、出会い系サイトに登録したのが、彼との出会いの始まりだった。


いい出会いあるかな。。。最初は、そんな、興味本位ではじめたそのサイト。いろんな人からのアプローチがあった。今ではラインという便利なものが流通し、そこで、何人かと連絡を交換し、やり取りしていた。彼もその中の一人のはずだった。。。


ある日、彼と、やり取りしていくうちに、家が近いということ、お酒が、共に好きだということもあり、直接会うことになった。

「お姉さん?今晩暇なら、飲みに行きませんか?」

「え?いいけど、仕事終わるの遅いよ?」

「大丈夫です。会ってみたいし、何時まででも待ちますよ。」

「じゃ、仕事終わるの12時位だから、その時間に東尾久5-8-9-401に来て?」

「分かりました。でも、車で行くなら、飲めなくなっちゃいますね?」

「そうね?じゃ、朝まで語り明かそうか?笑」

「いいですね、眠くなったらごめんなさい。」

「とりあえず、終わったら、連絡するね?」

こうして、彼と、会うことになった。

仕事が、終わり、彼に連絡すると、すぐ着くとのことで、慌ててシャワーを浴び、化粧して、髪の毛をセットした。お気に入りの香水をつけ、外に出ようした、その時、車のクラクションが二回鳴った。彼が到着したのだ。

急いで、外に出ると黒いワンボックスの横に眉毛の整った半袖、短パン、165センチぐらいの、スニーカー姿のラフな格好をした幼い少年が、立っていた。

「お姉さん?はじめまして。和です。」

「あ、はじめまして。よろしくね。今いくつ?」

「24です。多分。。お姉さんの、4個したですね。とりあえず、どうします?」

「あ、そうなんだ。若いんだね。

じゃ、ドライブでも行く?あたしんち狭いし。。。」

「いいですよ?車の中入りますか?」

そう言って、彼は車の運転席に乗り込んだ。

「おじゃましまぁす」

助手席に、乗り込み、少し緊張した、面持ちで、行き先を話した。

「どこ行こうか?」

「お台場にでも行きますか?」

「いいねぇ、行こ!」

彼はナビを設定し、シートベルトを閉めた。

車内には、青く光るスポットライトが、光り、EXILEの、新曲が流れてた。

私は緊張しすぎてたのだろうか?気づいたらくだらない話から、自分の人生についてや、今の環境など、話し始めてた。

「あたしね、夢追いかけるために、東京来たんだ。で、今の職場で、ホールマネージャーやってるんだけど、めちゃくちゃ大変でさぁ。」

「そうなんですか。すごいですね。俺は、トヨタの、営業やってます。お姉さん、どれくらい彼氏いないんですか?」

「あたし、半年ぐらいかな?仕事忙しくて、彼氏作る暇もなくて、前の彼とは、すれ違いになって、別れたの。なんか、今までいい恋愛してないから好きとか、愛してるとか、分からないんだよね?それより、お互いに、ありのままでいれて、気楽な関係のが良くない?恋愛には、いずれ、終わりがあるでしょ?友達に、終わりはないじゃん?」

「それね!俺もそう思う。」

ハンドルを握りながら、笑顔で、話してくれる、彼に、親近感を覚えた。初めて会った気がしなかった。なんだろう?この、話しやすさ。人見知りする私が、いつの間にか、友達に話すような話し方で、下ネタも平気で言える気楽さが、そこにあった。

窓の外を見ると、お台場の夜景。高層ビルが、海沿いに並び、オレンジや赤の、まばゆい光が点滅し、とても、綺麗に輝いていた。

「お店とかに、いい人いないんですか?」

「社内恋愛はしないよ?いろいろと、めんどうでしょ?」

「そうですね。」

「そういう和君は?恋愛事情どうなの?」

「いないですよ。」

「えー!言い寄られたりしないの?イケメンさんだから、モテそうなのに。」

「いたら、あのサイトには、いないですよね?」

「確かにねぇ。あ、結婚願望とかは?」

「。。。ないですよ。あ、そろそろ、着きますよ?」

一瞬、間が空いた時間があったが、私は、その時は何も気にしていなかった。

車を降りて、海岸を歩いた。

潮風が髪をうねらせ、涼しい風が頬をかすめた。

「気持ちいいねぇ。夏の夜風って。しかも、この夜景すごく、綺麗ね」

「そうですね。楽しいですね。お姉さん、話しやすいから、もっと話聞きたくなりました」

「ほんとに?ありがとう。じゃ、帰って家で飲もうか?」

「え?いいんですか?是非!」

20分ぐらい夜のお台場を散歩し、また私の家に戻ってきた。

「あ、俺、ちょっとお酒買ってきます!」

「あ、ありがとう。ここで待ってるね。」

近くの、コンビニから、帰ってきて、缶ビールと、酎ハイ、いくつかのつまみを買ってきてくれた。

「お疲れ様ぁ。乾杯!」

「乾杯!」

部屋に男性を入れたのは何人目だろうか?最初はドキドキして、お酒のせいもありテンションは、更に上がっていく一方だった。

「てか、敬語じゃなくて、いいよ?話しずらいでしょ?」

「あ、じゃ、お言葉に甘えて。お姉さん、ほんとに、話しやすいよね。さっきも、下ネタバンバンだったし笑」

「あれは、違うのよ。職場が男性ばっかだから、みんな、平気で下ネタ言うしあたしも、慣れちゃってさ。」

「でも、良いじゃん。何でも話できそうな感じだし。」

お酒も、ほとんど飲み干し、時計を見たら4時。朝方だ。眠気も襲ってきて、セミダブルのベットに転がり込んだ。

「え?お姉さん寝ちゃうんですか?」

「来る?」

「えー?マジすか?いいんですか?」

「お酒飲んだし、酔い覚めるまで、車乗れないでしょ?少し寝てきなよ?」

「おじゃましまぁす。。。」

遠慮しながら、彼は私の寝ている隣に潜り込んできた。気まずい空気。。。お互いに意識してしまった。

「腕枕する人?」

「しますけど、やだ!恥ずかしい。。。」

「えー、振られたぁ。。。笑

良いじゃん。減るもんじゃないんだから」

彼は両腕をクロスして、胸に置いてたが、左腕をしぶしぶ伸ばして腕枕をしてくれた。

「キャハ!やばいね。距離近すぎ笑」

その時、彼の理性は飛んだ。私の唇にゆっくり、顔を近づけ、キスをしてきた。

「あっ。。」柔らかく温かい唇の感触が、私の、唇に触れた。

もうその後は、殆ど息をつく暇もなく、次々と、服を脱がされ、気がつくと、彼の上に私が、跨ってあそこに熱いものを感じていた。もはや、お互いに、理性は飛び、本能だけをむき出しにして、感じあった。正直、驚いた。この若さで、こんだけのテク。今まで、いろんな男に、抱かれてきたが、こんなに、気持ちがいいのは、初めてだった。それから、私は、彼の熱くなったところを咥えた。

「あっ。。ヤバ。気持ちいい。。お姉さん、うますぎ!!」

彼の、感じた声が私を更に、燃えさせた。

体位を、バック、騎乗位、正常位と、様々に変え、自由自在にわたしを操る。わたしは、されるがままに抵抗できなかった。何度も何度もイッてしまった。

彼が、果てたころ、あまりの驚きに私は、一言物申した。

「ちょっと!!なにこれ!ヤバい。。。なんで、そんな、セックスうまいの?」

「いや、お姉さんもじゃん?俺は別にうまくないよ?」

お互いに相性が、いいと、実感した。すぐに眠気が、私達二人を襲った。心地良い彼の、腕の中に包まれながら眠りについた。


これが、私達二人の最初の出会いだ。そう、これから始まる二人の愛の物語の幕開けだ。

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