翼忘~よくぼう~

誰しも小さいころ 背中には翼があった

透明で見えないかもしれないが 純白の翼


小さな願いや思いがあって それを叶えるたびに


背中の翼は一枚又一枚と 抜け落ちてゆく


他愛もない赤子や 子どもの願い

それが叶う度に 消えるように落ちてゆく


いつしか僕等は 背中に翼があったかすら忘れる

そんな事の自体を忘れる


大人になった僕等の背中には もう翼は無いのだろうか?


だけど たまに感じないかい?

何かしようと考えた時 何か成し遂げようと思った時


抜け落ちたはずの翼 忘れていたはずの翼の存在

風でふわりと 揺れるような感覚 

少し肩が軽く感じた事は 無いだろうか?

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