第4話
第4章:武田昇
今日も横になって寝ている。
というか今日が何日か何曜日か
わからない。
そもそも社会から
離脱したのも、些細なことだった気がする。
多少その時は激昂していたと思うが
しかし全く現在は離脱した理由を覚えていない。
ゴミはその辺に散らばり
もう、床がフローリングだったのか畳だったのかもわからない状態だ。
いわゆるゴミ屋敷。
家賃も滞納し続けて督促状が
ポストを賑わす。
重い腰を上げて
しっかりと立って
大声で
「よし!そろそろ本気になるか!!!」と言った。
久々に声を出したので
声がわずかにかすれていた。
俺はさらに大声で
「さっき、俺
声がわずかにかすれていた!!!」
とまた大声で叫んだ。
さすがに叫ぶのも2回目だったからか。
声はかすれていなかった。
僕はさらに大声で
「さすがに叫ぶのも2回目だったからか、声はかすれてなかった!!!」
と言った。
3回目はあまりにも壁が薄かったからか
家のチャイムと隣の住人の怒声が玄関先に鳴り響いた。
あまりにもボロい家なので
かすかに家が揺れてる気がする。
俺はさらに大声で
「3回目はあまりにも壁が薄かったからか
家のチャイムと隣の住人の怒声が玄関先に鳴り響いた!!!
あまりにもボロい家なので
かすかに家が揺れてる気がする!!!」
と言った。
その声を聞きさらに玄関先の住人は
ドアを殴り始めた。
ドゴォバガァンと鳴り響く
ドア
僕は大きく叫んだ。
「ドゴォバガァンと鳴り響く
ドア!!!」
諦めたのか玄関先から音がしなくなった。
俺は大きなあくびをした。
そして最後に大声で叫んだ。
「第4章:武田昇!!!
今日も横になって寝ている!!
というか今日が何日か何曜日か
わからない!!!そもそも社会から〜
〜〜省略〜〜
俺は大きなあくびをした!!!」
そう叫ぶと満足そうな顔で眠りについた。
俺は寝言で
「そう叫ぶと満足そうな顔で眠りについた!」
と言った。
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