ザッグレートおっぱいワンダフォー

@Daisukedon0808

第1話

第1章:川端友雄


ずっと家で鏡越しの自分をみている。

殺風景な家の中にある大きな鏡

業者に頼んで壁全面を鏡にしてもらった。

正直300万かかった。

おばあちゃんにお金をたくさん借りた。


家は別にあるのだが、この為だけに

俺は部屋を借りて鏡を貼り付けた。


ずっとやりたいことがあったのだ。


鏡に手を当て自分の顔をよく見ると

小肥りのヒゲの生えた泥棒のような男が立っている。

「ふふふ、ようやくできるぞ」

そう言うと今年で57歳になる

鏡の中の泥棒は笑みをこぼした。


鏡に映る自分に向かって

「よし!」

と大声で言うと自分の顔を平手打ちして

ズボンとパンツを脱いだ。

(まだだ、まだ鏡を見てはダメだ。)

自分に言い聞かせて次のアクションに移る。

その状態で床に座り

後ろに倒れ足を大きくVの字に開いた!!

(よし、今だ!!!)

そう思った矢先

鏡を見ると一番自分のみたい部分が距離もあってかあまり見えない。



部屋に笑い声が産まれた。

笑い声が収まると。

「バカが、こうなることも想定済みだよ。」自分の懸念していた通りのことが起きたので、友雄は嬉しさを隠せなかった。


そして

そのポーズのまま近くにあった鞄から

双眼鏡を取り出した。

他に何かが鞄から落ちたが気にしない。

「LETS GO!!」

友雄は帰国子女だったこともあり思わず英語がでてしまった。


ついに

ついに

双眼鏡に「※」印が映った瞬間、

猛獣の歓喜の叫びが部屋の中に轟いた。


「よっしゃー!肛門みえたぁぁあああ!!!」


ようやく出会えた

愛しの肛門をみながら

変なポーズの友雄は呟く


「こんなカタチしていたんだね。

ゴメンね。

今まで見てあげられなくて、、、

、、、へへっ、俺馬鹿だからさ。

中々300万貯めれなかった

ギャンブルもしちゃったんだ。

全然ダメでさ。


でも、これからは何回何千何万と君に会える。いや、会いに来る。

良かった。元気そうで。

じゃあまたね。」といい

目にあてがっていた双眼鏡を床に投げ

V字の足を床につけた。

ずっと足をV字にしていた為か

腹筋が痙攣を始めた。




「300万貯めた甲斐があったよ。」

泣きながら友雄からでた言葉だった。

「いやここを借りてる家賃も払わないといけないから

300万ではきかないな。

これからのことを考えると。

さぁて!!

今日も牛丼屋の夜勤で働きますか!」

と言い

友雄が部屋を後にした。



殺風景な部屋にコロリと落ちた双眼鏡

友雄が双眼鏡を出す際に落とした小さな手鏡。




友雄が

【小さな手鏡でも

肛門に角度を調整して当てがうと

肛門が見れること】に気づくのは

もう少し先のお話、、、、


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