屋上にいたのは少女でした

優姫❁

1始まりの過去

俺は暁 翼斗。高校3年。好きな教科は英語。

まぁ、音楽とか技術とかも好きだけど。

漢字とかも得意。国語で唯一できるのが漢字。

嫌いな教科は圧倒的に美術。絵とか本当無理。

どんなの描けばいいのかわからないし。

まっ、こんなふーに普通の男子なんだけどね。

けど、みんなとは違うところがある。

「行ってくるな、瑠々斗。」

瑠々斗。俺の妹だ。今は…いや、ずっと

いない。なぜなら…もう天国にいる。それは

瑠々斗が小学4年の時だった…



俺達は山で遊んでいた。元々は田舎育ち。

山で遊んでいた時、恐ろしいことが起こった。

「おにーちゃん!早く早くぅ!」

「ちゃんと前見ろよーそうしないと

崖から落ちちまうぞー!」

「わかってるって!」

田舎育ちだから、大丈夫だろう。と俺は

思っていた。それがつかの間だった。

「わぁ!きのこ見ーつけたっ!」

瑠々斗がきのこを見つけたらしい。俺も

そばに行って見てみた。それはまさかの

毒きのこだった。

「瑠々斗!触るな!それは毒きのこだ!!」

「えっ?そうなの?そんなぁ…」

瑠々斗はショックを受けた。

瑠々斗は田舎の物ならすべて好きだった。

グキッ

「うわぁっ!!!」

ザザザーッ!!

「瑠々斗ーーー!!!」

立ち上がる時、瑠々斗は立ちくらみを

起こしたせいで、木の根っこに

引っかかり、瑠々斗はそのまま崖から勢い

よく落ちたんだ。俺は、すぐかけつけたんだ…

けど、もう遅かった。頭を思いっきり打った

らしく、即死だった。その姿は泥だらけの

瑠々斗だった。それでも瑠々斗は美しかった。

それがきっかけになり、東京に

引っ越してきたんだ。



「…瑠々斗。行ってきます」チュッ

瑠々斗の写真に口づけをし、明るい笑顔を

見せた。これがまさかこうなるなんて…

俺は予想もしていなかった…



1 始まりの過去 End

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