桜花高校の奇人 Ⅱ ぷろも~と

太一くんのなぜなに桜花高校

第47.5話 太一くんのなぜなに桜花高校 サブキャラ編その3


 みなさん、トニー・トニー・チョッパー! 井上太一です。

 いやー、「桜花高校の奇人 Ⅰ」、無事最終回を迎えましたね。

 物語は、将が桜花高校に入学してから一年生の夏休みが終わるまでを見て頂きましたがどうだったでしょう?

 作者から手紙を預かっています。えーと、なになに?

「皆さまのおかげで、物語はいったん最終回を迎えました。もちろん、この後も二学期編、『桜花高校の奇人 Ⅱ』の連載を予定しています。

 それにしても本当に、読者さまがいるという事は、本当にありがたい事だなと痛感しております。忙しくても、しんどくても、一人でも読んでくださる方がいるなら、さちはこれからも心血を注いで作品を作り上げていきます。

 そんな、基本的な心構えを、さちは学んだような気がしています。

 皆さまのご愛読になむなむ。

 これからもよろしくお願いいたします。鈴江さち」

 とのことでーす。

 いやー、それにしても、謙虚で慎み深くて、幼子おさなごのように可愛い作者でしたねえ。

 まあ、その話はもういいか。

 ここからは、毎回恒例のキャラクター紹介をやっていきます。

 今回は誰が出るのかな?


「さあ、ではまずは一人目。『Dear my angel』からの出演、越前えちぜんトーマくんだ! レゾンデートル!」

「ブッヒイイイン、ブヒヒヒーーーン!」

「発狂し過ぎだろ。落ち着け、ブタ」

「メルシーボークー、ブタだ。ソフトテニス部所属の豚トロボーイだ。自己紹介行くか。

 桜花高校1-C所属。身長165センチ。趣味は部活のテニスとアイドルDVDを鑑賞することだ。席替えドッジボール以来、平野麗美にご執心である。たまにイケメンっぽいセリフを言うという、お茶目な一面を持ち合わせているのさ。ちなみにポジションはナイト。騎士の香りがするだろう!

 コンセプトは、ヲタク。イメージ動物はブタ。

 キャッチフレーズは、『キミになら殺されてもいい』です」

「お、おう…。もういいや。越前トーマくんでした…」


「はいっ! どんどんいってこー。次は同じく『Dear my angel』からの出演、武藤慎二むとうしんじ先生です! カンツォーネ!」

「やあ、女性読者諸君、武藤慎二だ。きみはとってもピュアな目でこの小説を読んでいてくれていたね。僕はずっと、きみを見ていたよ」

「すいません。巻きでいいっすか?」

「ひどいなあ、太一くん。ま、しょうがないか。簡単に説明しよう。麻生将くんの亡くなったお兄さんの有、そしてその奥さんの詩織とは高校時代の同級生だったんだ。

 あいつら、昔から仲が良くってね。こっそり詩織を狙っていた僕は、あの頃有に負けるのがすごく悔しかったな。まあ、今はもう普通の気持ちで、詩織を見ているけどね。

 さあ、プロフィール。桜花高校の非常勤教師二年目。身長182センチ。趣味はダーツとビリヤード。好物はたこ焼きだ。

 コンセプトは、過去と今を繋ぐ存在。若い男教師。爽やかな負け犬だ。そして、イメージ動物はシマウマ。

 将くんの、そして有と詩織の過去には何があるのかな? 答えはぜひ、物語を読み進める事で確かめて欲しい」

「はい、武藤でした」

「すごいあっさりだな、きみ」


「さあ、俺のユグドラシルドライブが高速回転しているぜっ! お待たせしました! やつが来るぜっ! アイドルでタレントの、平野麗美ひらのれいみさんですっ!!!」

「ぐっもーぽにょにんー! 平野麗美だぞお! ラブリーキュン、ヘイッ、ラブリーキュン!」

「ラブリーキュン! ラブリーキュン!」

「さあ、自己紹介いくわよん。高校時代、クラスの人に苛められていた昔の私。当時中学生だった将くんが、それを助けてくれたの! それ以来、整形して、アイドルになってからもずっと将くんを忘れられなかった私だったけど、ついに、席替えドッジボールで将くんと再会したの。そして、忘れられない、あの夏の別荘警護バイト。ずっと、ずっと好きだった想い。揺れ動く、乙女心。恋はね、将くんはね、とっても素敵だったのよん。詳しい話は本編で!

 桜花高校卒業生。現在18歳。身長は161センチ。そして、ヒロインその3。趣味は妄想と旅行と演技。将くんの中学のブレザーの第二ボタンが宝物なのよん。ちなみに顔は広瀬すずに似て…」

「強制終了ーーー! 以上、広瀬すずさんにちっとも似ていない、平野麗美さんでしたー」


「ここまでは席替えドッジボール編、『争え、その椅子を』からの登場人物を紹介したが、ここからは大見出し、『家族』からピックアップしていくぞ」

「タイチー、出番まだ?」

「我らがおいぬさまが、もう待ちきれないみたいだ。では行こうっ! 麻生あそうごてんくんだっ!」

「麻生ごてんだよ。元は捨て犬で、ヒサメとショウに拾ってもらってからは、ショウと一緒に暮らしているんだ。『家族』の次、『桜花高校の奇人 Ⅰ』の最終章、『空』で、ショウたちはレイミの別荘でバイトをするんだけど、それは何故かって言うと、ボクの生活費を稼ぐためだったんだ。

 職業は麻生将宅警備員。体重は1.5キロ。小型犬の、さらに子どもだよ。まだ1歳になってないんだ。趣味は歌を歌う事、今はラップにはまってるんだ。あとは女子、特に豚山サカリに抱っこされる事。お散歩。まだまだいっぱいあるけど、こんなところかな。

 コンセプトは、マスコット。エロ犬。動物の純粋な気持ち。イメージ動物は犬。雑だったね、茶色でふわっふわの毛を持ったポメラニアン的な雑種。

 後に、ショートストーリーで主役になってるんだっ! 短い話だけど、ボクの魅力がいっぱい詰まっているよ。待て、次回っ!」

「麻生ごてんくんでしたー。ほんと、やんちゃな弟ってかんじで、可愛いよな」

「ワン、ワン、オー!」


「さあ、今回はこの人で最後だ。将の過去を知る、キーパーソン。将からは師匠とか兄嫁って呼ばれているな。麻生詩織あそうしおりさんです。よろしくお願いします」

「ああ、太一くん。元気そうだね。麻生詩織です。将くんの兄、有の妻で、桃の母親です。

 ちょっと長くなるけど聞いてくれ。

 今は商店街でパートの仕事をしているけど、前職は、将くんのお爺さんが会長をやっている『アトモスフィア・インダストリー』の兵器開発部門で働いていた。アトモスフィア・インダストリーは、エーテル研究を専門に扱う元、国営公社で、今でも三割以上の株式を国が保有する特殊会社だ。N○Tド○モみたいなものだと考えてもらえばいい」

「元ネタをぶっちゃけすぎだろ」

「まあ、簡単に言えば、国が進めてきたエーテル研究を、民営化して引き継いだのがこの会社だな。その会長がお爺さんである将くんは、実はお坊ちゃんってことになるな」

「確かに。将は全然、自分の過去を語らないですけどね」

「あの子は、自分の過去を憎んでいる。有が亡くなった、『美蛇悪女エキドナ襲撃事件』だけじゃない。まだ本編では語られていないが、他にもあの子の心にはトラウマがある。ちなみに、美蛇悪女襲撃事件は当時ニュースにもなっていて、私や、養父であるビビンバさんが前の仕事を辞めたのは、この事件のせいでもある」

「なんか、こうやって聞くと、将はすごく普通じゃない人生を過ごしているんですね」

「あの子に言ったら、きっとこう言うだろうな。『それは俺が主人公だから当然だ』ってね。そうは見えないだろうけど、健気に強がるあの子を見ていると、愛おしいよ。大切な、家族だ」

「………」

「ふう。ちょっとシリアスに語り過ぎたな。じゃあ、プロフィール紹介だ。

 桜花高校卒業生。年齢は秘密。身長172センチ。趣味は働くこと。忙しくない日常なんて退屈なだけだ。

 コンセプトは、将の目標。強い女。揺るがない心。イメージ動物はトナカイだ。

 なんか、真面目に語り過ぎちゃったね。だけどお茶らけるの苦手なんだ。うちは家族がアホばっかだから、気が付いたらこうなっていたな」

「いや、すごく良いと思います。詩織さんが登場すると話が締まりますしね」

「ありがと。これくらいかな。そろそろパートの時間だ」

「はい。それでは最後の登場人物紹介を終わりたいと思います。麻生詩織さんに、盛大な拍手を!」

「やめろって」


 はいー。どうだったろう? 早足で紹介してきたけど、今回はここまで。

 やっぱり、色んな人がいたけれど、将の過去に関係のある人物の話は面白いよな。

 まだまだ隠された謎、回収されていない伏線、そしてメインであるコメディタッチの作風で、これからも「桜花高校の奇人」は走り続けますっ!

 最後に、作者からの一言で、このスペースを終えたいと思います。

「鈴江さちさん、お願いします」

「さちは、これからも欅坂46を全力で箱推ししていきます」

「何の話だっ! 以上、『太一くんのなぜなに桜花高校 サブキャラ編その3』! ここらでお開きでーす。ありがとうございましたー」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る