桜花高校の奇人

鈴江さち

桜花高校の奇人 Ⅰ ぷろも~と

太一くんのなぜなに桜花高校

第0.5話 太一くんのなぜなに桜花高校 メインキャラ編


 やあ、初めまして。井上太一だ。

 ここでは「桜花高校の奇人」をより楽しく読んでもらうために、キャラクター紹介なんかをさせてもらうつもりだ。

 何で急にキャラ紹介するのかって? それはネット小説の宿命、最初の数話で見切りをつけられてあと読まれない、みたいな現状に作者が激オコだからだ。

 さあ、さっそく行ってみようっ!


「まずはこの人! 主人公の麻生将あそうしょうくん。将、出番だぞ」

「うむ。テンポよく始まったな。作者がアクセス数を気にし過ぎて焦ってるのが目に浮かぶな」

「そう言うのいいから。いつもの自己紹介頼む」

「では行くぞ。麻生将だ。実家は餃子屋さんをしている。俺が桜花高校に入学したところから物語は始まる。まあ、はっきり言って主人公にしてメインヒロインだ。座学、魔法実技優秀、そして不本意ながら周りのモブたちからは奇人と呼ばれている。恐らく尊敬の表れだろう。

 桜花高校1-C所属。身長175センチ。趣味はウノとタロット占いだ。ちなみに後日、クラス委員に就任する。

 コンセプトは、変人だがやるときゃやる隠れ熱血くん。イメージ動物はオオカミ。

 あとは、そうだな。物語が進むにつれ、モテていく。そんなところだ」

「ごくろうさま。俺の目線で補足すると、本気でバカばっかやってるけど、一度仲間だって思った人間にはどこまでも信頼と愛情を注ぐ、ある意味、王道の主人公だと言えるだろう。あと将の破天荒な性格がストーリーをひっかきまわす、話の歯車とも言える存在だ」

「お、お前。そんな風に俺の事見てたのか。それは恋ですか?」

「ふざけんな。他にアピールポイントはあるか? さくさく次に行きたいんだけど」

「ああ、あと女が好きだ」

「それは俺もだ」

「女は好きだが、Hey! Say! JUMPの伊野尾慧くんには正直ちょっと萌える」

「ドラマの影響受け過ぎだろうがっ! もういい。という訳で、主人公の麻生将くんでしたー」

「うむ」


「続いてこの人。って言うか俺。井上太一いのうえたいちだ。将、一瞬進行替わってくれ」

「いいだろう。平凡な仕切りたがり屋さんのノッポ、お前に自己紹介の栄誉を与える」

「普通に進めろ。まあいいや。井上太一です。『オウカ』、つまり魔法使いのチームでは『キング』を担当してる。要するにチームの頭脳だ。ちなみに将は前衛の『ポーン』をやっている。性格はツッコミ体質。兄貴分で友だちも多い。

 桜花高校1-C所属。身長184センチ。趣味は合コン、出会い系アプリでサクラと戦う事。部活は剣道部。

 コンセプトは、いなきゃ困るツッコミ役。主人公にはない冷静さを補う役回り。物語の良心。イメージ動物はキリン。そんな感じだな」

「うむ。お前は話のメインになる事はほとんどないが、平均して活躍してるかんじだよな。知り合いに聞いたら太一が一番好きだって奇特な人もいたくらいだ」

「奇特って言うな。俺だって本心ではたまにはハジケたいんだよ」

「そうか、悲しい事実を知ってしまったな。だがお前はどこまで行っても噛ませ犬だ」

「もう、もういい。以上、井上太一でした…」


「次行ってみよう! 三人目は湯本照美ゆもとてるみくん。通称テルだ」

「初めまして。湯本照美です。みんなからはテルって呼ばれテルよ。あ、韻を踏んだわけじゃないよ。ぶっちゃけみんなのマスコットキャラクターで、ストーリーの締めで僕が言ったセリフが、そのままタイトルになる事が多いんだ。いきなりいっぱい喋ってゴメンね。よろしくお願いします」

「いつも以上に卑屈だな。まあチビでブサイクなのに太一より優遇されているんだ。お前はもっと自信を持っていい」

「将、そういう言い方はないだろ。二人ともに失礼だぞ。じゃあテル、改めて自己紹介頼む」

「うん。オウカでは『ナイト』担当。遠距離からのサポートだね。わたわたリアクション体質。実は将くんにブサイクいじりされるとちょっと傷つく。

 桜花高校1-C所属。身長158センチ。趣味はまだ秘密。中学の頃はバレーボール部でセッターをしていたよ。

 コンセプトは、普通の感覚のリアクション。みんなの潤滑油。隠れ設定として腹黒くて真性包茎って、悪意しか感じない属性があるよ。イメージ動物はコアラ」

「テルは序盤のある話で一時ダークサイドに堕ちたけど、基本的にはみんなから可愛がられてるよな。特に、女子受けがいい。実際いるよな。何故か女子とすぐ仲良くなれる男子って」

「そんな事ないよ。でもまあ、太一よりは…」

「以上っ! エリートブサイクの湯本くんでしたっ!」

「太一、冗談だって」


「さあ、お待ちかね。女子キャラ編だよ。トップバッターはもちろんこの人! 須藤凛子すどうりんこさんです。凛子、出番、出番」

「やっと出番か。同じツッコミ属性の太一が司会で私がゲストってなんか腑に落ちないな。ま、いっか。須藤凛子、ポニテ巨乳っ!」

「自己主張強いな。じゃ、この機会にじっくり語ってもらおうか」

「オッケー。まず、私と太一は中学からの同級生で腐れ縁。もう一人、柴田鏡花もおなちゅうだったんだけど、あいにくあの子は不登校だから、詳しい話は本編で。オウカでは『ルーク』、つまり将と組んで前衛を任されてる。

 桜花高校1-C所属。身長168センチ。結構高いでしょ? 趣味はサブカルチャー全般とファッション関係。バイトはスーパーで品出ししてる。

 コンセプトは、ヒロインその1。お色気担当。頭に血が上りやすい直情思考。イメージ動物はタヌキ。

 実は実家は古い武芸家の一族で、裏設定では兄妹もいるらしいんだけど、本編未登場。あとは、そうだなあ。意外と押しに弱い」

「うむ。簡潔で潔いな。俺から付け加えるなら凛子は俺の嫁だ。あと私服がクソダサい」

「将。あんたさっきから悪口しか言えないのか」

「すまん。実はツンデレなのだ」

「おいおい、司会は俺だぞ。この貴重な機会にまでお前に来られたら俺はどうすればいいんだ。ところで凛子。スリーサイズは…」

「え、聞きたいの? いいよ。上から96、61、88だよ」

「う~ん、マンダム」

「ちなみにカレシ募集中でっす! 以上っ!」


「最後はこの人。人気ぶっちぎりでナンバーワン! 仲間になってからはずっとメダパニにかかってるヒロインその2、碓氷氷雨うすいひさめさんです。碓氷、自己紹介頼む」

「待たせたな。麻生将さん、つまりダーリンをこよなく愛する花乙女、碓氷氷雨だ。ポジションは『クイーン』だ。オウカの花形、攻守の要としての役割を担っている。ちなみに髪はショートカット。作者が一時ハマったフードルがビジュアルモチーフになっている」

「言わんでいい」

「桜花高校1-C所属。身長153センチ。趣味は動物の動画を見る事、山遊び。のちにダーリンと共にクラス委員に就任。

 コンセプトは、冷静な顔でシュールなボケ担当。クール系で行くつもりが気付いたらこうなっていた。イメージ動物はチーター。他に聞きたい事はあるか?」

「そうだな。素朴な疑問なんだが、いったい将のどこがいいんだ?」

「全てだ」

「そ、そうか。しかし実際、碓氷が加入した後からが本編みたいなものだし、サイドストーリーの主役にもなってるし、愛されてるよな」

「別に、普通だ。だが貴様らからの応援が、この小説が続いていく原動力だ。この場を借りて謝意を表したい。私からは以上だ」

「碓氷氷雨さんでしたー」


 簡単ではあるが、メインキャラクターの説明はこんなところかな。

 次回があるかどうかは未定。

 みんな、ぜひ最後まで「桜花高校の奇人」を楽しんでいってください。

 ここまでのお相手は井上太一でしたー。

 それでは、バイバイっ!


 おまけ。

 メインキャラ呼称一覧。


 麻生将

将 「俺」

太一「太一」

照美「テル」

凛子「凛子」

氷雨「氷雨」


 井上太一

将 「将」

太一「俺」

照美「テル」

凛子「凛子」

氷雨「碓氷」


 湯本照美

将 「将くん」

太一「太一」

照美「僕」

凛子「凛子」

氷雨「氷雨さん」


 須藤凛子

将 「将」

太一「太一」

照美「テル」

凛子「私」

氷雨「さめさめ」


 碓氷氷雨

将 「ダーリン」

太一「井上」

照美「湯本」

凛子「りんりん」

氷雨「私」

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