第5話 「暗闇の街」
こんな夢を見た。
裏原宿のような通り。垢抜けた上の町の店には柔らかい革製のバックを売っている。このバックが流行りらしい。貧乏な僕は、おっかなびっくり遠巻きで見ていると、店の人が安いですよと声をかけてくる。値段を見ると1200円か1400円くらいで、意外に安い。
場面が変わる。僕はピストル射撃場所で撃っている。
貧民窟のような下の町から上の町。
模型店で、出版社時代のお客さんに出会う。所持金が少ないが、ギリギリの値段のプラモを買う。ふと見ると、ここにも流行りの皮カバンぶら下がっている。
ローライのカメラで写真を撮りながら歩く。
坂道を降りる。良い風景 だが次第に幽霊が出そうに辺りは暗くなってくる。
道を歩きながら、わずかに陽が当たる建物。写真を撮ると前後が真っ暗で、
夜道を急ぎ足で歩くが、ほとんど見えなくなっている。
ところが僕の目は赤外線スコープの様になっていて暗闇でも見えるのだ。
道の幅いっぱいに沢山の蛇が山側から海へ向かって足の踏み場がないほどに蠢いている。僕はまるで車に乗っているようなスピードで進む。
蛇たちが噛んでくるが、ギリギリのところで僕に食いつけない。
崖や塀の穴のようなところに入っていく。
ようやく工事現場に着く。
どうやら工事現場で働く人の取材をする仕事のようで、僕は雨に濡れながら相手の言葉をメモしている。帰りの道を照らすための懐中電灯を借りておく。
相手が何か言ってるのをメモする。何か言っているのだが聞こえない。同じことを何度も聞くので工事現場の人たちに笑われる。
何て言っているだろう?と聞くと、皆に笑われる
すると、母親みたいに頼りになりそうな女性が、
大声で「笑っているお前らの方が笑えると言って笑う。
同行者の一人の母親らしい 。彼女は続けて、お前らに人を笑う資格はないと言ってあざ笑うのである。
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